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公開番号2024076259
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-05
出願番号2022187755
出願日2022-11-24
発明の名称通信システム、電子情報記憶媒体、ICチップ、ICカード、利用開始位置の再同期方法、及びプログラム
出願人大日本印刷株式会社
代理人弁理士法人インテクト国際特許事務所,個人
主分類H04L 9/08 20060101AFI20240529BHJP(電気通信技術)
要約【課題】乱数列における利用開始位置を適宜同期させることが可能な通信システム、電子情報記憶媒体、ICチップ、ICカード、利用開始位置の再同期方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】ICカードC2は、ICカードC2が記憶する利用開始位置がICカードC1からの利用開始位置より大きい場合に、ICカードC2が記憶する利用開始位置を示す位置情報をICカードC1へ送信する一方、ICカードC2が記憶する利用開始位置がICカードC1からの利用開始位置より小さい場合に、ICカードC2が記憶する利用開始位置をICカードC1からの利用開始位置に更新する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
互いに通信可能な複数の電子情報記憶媒体を備える通信システムにおいて、
それぞれの前記電子情報記憶媒体は、
鍵データに利用される乱数列であって前記電子情報記憶媒体間で共有される前記乱数列と、当該乱数列における利用開始位置とを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている利用開始位置から所定長分の乱数列を鍵データとして利用し暗号演算または復号演算を実行する演算手段と、
を備え、
前記複数の電子情報記憶媒体のうち第1の電子情報記憶媒体は、前記記憶手段に記憶されている利用開始位置を示す位置情報を、前記複数の電子情報記憶媒体のうち第2の電子情報記憶媒体へ送信する送信手段を更に備え、
前記第2の電子情報記憶媒体は、
前記第1の電子情報記憶媒体から送信された前記位置情報を受信する受信手段と、
前記記憶手段に記憶されている利用開始位置と、前記位置情報に示される利用開始位置とを比較する比較手段と、
前記記憶手段に記憶されている利用開始位置が前記位置情報に示される利用開始位置より大きい場合に、前記記憶手段に記憶されている利用開始位置を示す位置情報を前記第1の電子情報記憶媒体へ送信する送信手段と、
前記記憶手段に記憶されている利用開始位置が前記位置情報に示される利用開始位置より小さい場合に、前記記憶手段に記憶されている利用開始位置を前記位置情報に示される利用開始位置に更新する更新手段と、
を更に備えることを特徴とする通信システム。
続きを表示(約 3,200 文字)【請求項2】
前記第1の電子情報記憶媒体は、
前記第2の電子情報記憶媒体から送信された前記位置情報を受信する受信手段と、
前記記憶手段に記憶されている利用開始位置を前記受信された位置情報に示される利用開始位置に更新する更新手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
【請求項3】
前記第1の電子情報記憶媒体の前記送信手段は、前記位置情報を、前記第2の電子情報記憶媒体、及び前記複数の電子情報記憶媒体のうち第3の電子情報記憶媒体へ送信し、
前記第2の電子情報記憶媒体の前記更新手段は、前記記憶手段に記憶されている利用開始位置が前記位置情報に示される利用開始位置より大きい場合に、前記位置情報を、前記第1の電子情報記憶媒体、及び前記第3の電子情報記憶媒体へ送信することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
【請求項4】
前記第1の電子情報記憶媒体及び前記第3の電子情報記憶媒体は、それぞれ、
前記第2の電子情報記憶媒体から送信された前記位置情報を受信する受信手段と、
前記記憶手段に記憶されている利用開始位置を前記受信された位置情報に示される利用開始位置に更新する更新手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項3に記載の通信システム。
【請求項5】
前記第1の電子情報記憶媒体の前記送信手段は、前記記憶手段に記憶されている利用開始位置を示す位置情報、及び当該利用開始位置から所定長分の乱数列を鍵データとして利用した前記暗号演算により暗号化された暗号文を、前記第2の電子情報記憶媒体へ送信し、
前記第2の電子情報記憶媒体の前記受信手段は、前記第1の電子情報記憶媒体から送信された前記位置情報、及び前記暗号文を受信し、
前記第2の電子情報記憶媒体の前記演算手段は、前記記憶手段に記憶されている利用開始位置が前記位置情報に示される利用開始位置より小さい場合に、前記更新手段により更新された利用開始位置から所定長分の乱数列を鍵データとして利用し前記暗号文を復号するための復号演算を実行することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
【請求項6】
前記第1の電子情報記憶媒体の前記送信手段は、前記記憶手段に記憶されている利用開始位置を示す位置情報、及び当該利用開始位置から所定長分の乱数列を鍵データとして利用した前記暗号演算により暗号化された暗号文を、前記第2の電子情報記憶媒体、及び前記複数の電子情報記憶媒体のうち第3の電子情報記憶媒体へ送信し、
前記第2の電子情報記憶媒体の前記送信手段は、前記記憶手段に記憶されている利用開始位置が前記位置情報に示される利用開始位置より大きい場合に、前記位置情報、及び前記暗号文を、前記第1の電子情報記憶媒体、及び前記第3の電子情報記憶媒体へ送信することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
【請求項7】
互いに通信可能な複数の電子情報記憶媒体を備える通信システムにおいて、
それぞれの前記電子情報記憶媒体は、
鍵データに利用される乱数列であって前記電子情報記憶媒体間で共有される前記乱数列と、当該乱数列における利用開始位置とを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている利用開始位置から所定長分の乱数列を鍵データとして利用し暗号演算または復号演算を実行する演算手段と、
を備え、
前記複数の電子情報記憶媒体のうち第1の電子情報記憶媒体は、前記記憶手段に記憶されている利用開始位置から所定長分の乱数列を鍵データとして利用した前記暗号演算により暗号化された暗号文を、前記複数の電子情報記憶媒体のうち第2の電子情報記憶媒体へ送信する送信手段を更に備え、
前記第2の電子情報記憶媒体は、前記第1の電子情報記憶媒体から送信された前記暗号文を受信する受信手段を更に備え、
前記第2の電子情報記憶媒体の前記演算手段は、前記記憶手段に記憶されている利用開始位置から所定長分の乱数列を鍵データとして利用し前記暗号文を復号するための復号演算を実行し、
前記第2の電子情報記憶媒体は、
前記暗号文の復号に失敗した場合に、前記記憶手段に記憶されている乱数列において未だ利用されていない所定長分の乱数列を前記第1の電子情報記憶媒体へ送信する送信手段と、
前記未だ利用されていない所定長分に基づいて、前記記憶手段に記憶されている利用開始位置を更新する更新手段と、
を更に備えることを特徴とする通信システム。
【請求項8】
前記第1の電子情報記憶媒体は、
前記第2の電子情報記憶媒体から送信された前記乱数列を受信する受信手段と、
前記記憶手段に記憶されている乱数列から、前記受信された乱数列と一致する部分を特定する特定手段と、
前記特定された部分に基づいて、前記記憶手段に記憶されている利用開始位置を更新する更新手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項7に記載の通信システム。
【請求項9】
互いに通信可能な複数の電子情報記憶媒体を備える通信システムにおける1の電子情報記憶媒体であって、
鍵データに利用される乱数列であって前記電子情報記憶媒体間で共有される前記乱数列と、当該乱数列における利用開始位置とを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている利用開始位置から所定長分の乱数列を鍵データとして利用し暗号演算または復号演算を実行する演算手段と、
前記複数の電子情報記憶媒体のうち他の電子情報記憶媒体の記憶手段に記憶されている利用開始位置を示す位置情報を、当該他の電子情報記憶媒体から受信する受信手段と、
前記記憶手段に記憶されている利用開始位置と、前記位置情報に示される利用開始位置とを比較する比較手段と、
前記記憶手段に記憶されている利用開始位置が前記位置情報に示される利用開始位置より大きい場合に、前記記憶手段に記憶されている利用開始位置を示す位置情報を前記他の電子情報記憶媒体へ送信する送信手段と、
前記記憶手段に記憶されている利用開始位置が前記位置情報に示される利用開始位置より小さい場合に、前記記憶手段に記憶されている利用開始位置を前記位置情報に示される利用開始位置に更新する更新手段と、
を備えることを特徴とする電子情報記憶媒体。
【請求項10】
互いに通信可能な複数の電子情報記憶媒体を備える通信システムにおける1の電子情報記憶媒体であって、
鍵データに利用される乱数列であって前記電子情報記憶媒体間で共有される前記乱数列と、当該乱数列における利用開始位置とを記憶する記憶手段と、
前記複数の電子情報記憶媒体のうち他の電子情報記憶媒体の記憶手段に記憶されている利用開始位置から所定長分の乱数列を鍵データとして利用した暗号演算により暗号化された暗号文を、当該他の電子情報記憶媒体から受信する受信手段と、
前記記憶手段に記憶されている利用開始位置から所定長分の乱数列を鍵データとして利用し前記暗号文を復号するための復号演算を実行する演算手段と、
前記暗号文の復号に失敗した場合に、前記記憶手段に記憶されている乱数列において未だ利用されていない所定長分の乱数列を前記他の電子情報記憶媒体へ送信する送信手段と、
前記所定長分に基づいて、前記記憶手段に記憶されている利用開始位置を更新する更新手段と、
を備えることを特徴とする電子情報記憶媒体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のIC(Integrated Circuit)カード間で鍵データを共有するシステム及び方法等の技術分野に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、複数のICカード間で通信を行う場合に通信データ(通信文)をDESやAES等の共通鍵暗号方式により暗号化することが知られている。共通鍵暗号方式では、複数のICカードが暗号演算を実行するためのアルゴリズムと、その暗号演算に利用される鍵データとを共有する必要がある。例えば特許文献1に開示されるように、2つの装置が共通の初期解を有し、初期解から共通のタイミングで変化する同一の解を生成することで鍵データを共有することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-105403号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、複数のICカードが同一の鍵データを生成する方法として、例えば、各ICカードが同一の乱数列を予め記憶し、通信データの暗号化の際に当該乱数列の所定の利用開始位置から所定長の乱数列を取り出すことで鍵データを生成することが考えられる。この場合、各ICカードが乱数列のどの位置(利用開始位置)から所定長の乱数列を取り出すかをICカード間で一致させる必要があるため、各ICカードが利用開始位置を記憶する必要がある。しかしながら、各ICカードに記憶された利用開始位置は、エラー発生などの要因により変化してしまう可能性がある。
【0005】
そこで、本発明は、上記点に鑑みてなされたものであり、乱数列における利用開始位置を適宜同期させることが可能な通信システム、電子情報記憶媒体、ICチップ、ICカード、利用開始位置の再同期方法、及びプログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、互いに通信可能な複数の電子情報記憶媒体を備える通信システムにおいて、それぞれの前記電子情報記憶媒体は、鍵データに利用される乱数列であって前記電子情報記憶媒体間で共有される前記乱数列と、当該乱数列における利用開始位置とを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている利用開始位置から所定長分の乱数列を鍵データとして利用し暗号演算または復号演算を実行する演算手段と、を備え、前記複数の電子情報記憶媒体のうち第1の電子情報記憶媒体は、前記記憶手段に記憶されている利用開始位置を示す位置情報を、前記複数の電子情報記憶媒体のうち第2の電子情報記憶媒体へ送信する送信手段を更に備え、前記第2の電子情報記憶媒体は、前記第1の電子情報記憶媒体から送信された前記位置情報を受信する受信手段と、前記記憶手段に記憶されている利用開始位置と、前記位置情報に示される利用開始位置とを比較する比較手段と、前記記憶手段に記憶されている利用開始位置が前記位置情報に示される利用開始位置より大きい場合に、前記記憶手段に記憶されている利用開始位置を示す位置情報を前記第1の電子情報記憶媒体へ送信する送信手段と、前記記憶手段に記憶されている利用開始位置が前記位置情報に示される利用開始位置より小さい場合に、前記記憶手段に記憶されている利用開始位置を前記位置情報に示される利用開始位置に更新する更新手段と、を更に備えることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の通信システムにおいて、前記第1の電子情報記憶媒体は、前記第2の電子情報記憶媒体から送信された前記位置情報を受信する受信手段と、前記記憶手段に記憶されている利用開始位置を前記受信された位置情報に示される利用開始位置に更新する更新手段と、を更に備えることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の通信システムにおいて、前記第1の電子情報記憶媒体の前記送信手段は、前記位置情報を、前記第2の電子情報記憶媒体、及び前記複数の電子情報記憶媒体のうち第3の電子情報記憶媒体へ送信し、前記第2の電子情報記憶媒体の前記更新手段は、前記記憶手段に記憶されている利用開始位置が前記位置情報に示される利用開始位置より大きい場合に、前記位置情報を、前記第1の電子情報記憶媒体、及び前記第3の電子情報記憶媒体へ送信することを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の通信システムにおいて、前記第1の電子情報記憶媒体及び前記第3の電子情報記憶媒体は、それぞれ、前記第2の電子情報記憶媒体から送信された前記位置情報を受信する受信手段と、前記記憶手段に記憶されている利用開始位置を前記受信された位置情報に示される利用開始位置に更新する更新手段と、を更に備えることを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の通信システムにおいて、前記第1の電子情報記憶媒体の前記送信手段は、前記記憶手段に記憶されている利用開始位置を示す位置情報、及び当該利用開始位置から所定長分の乱数列を鍵データとして利用した前記暗号演算により暗号化された暗号文を、前記第2の電子情報記憶媒体へ送信し、前記第2の電子情報記憶媒体の前記受信手段は、前記第1の電子情報記憶媒体から送信された前記位置情報、及び前記暗号文を受信し、前記第2の電子情報記憶媒体の前記演算手段は、前記記憶手段に記憶されている利用開始位置が前記位置情報に示される利用開始位置より小さい場合に、前記更新手段により更新された利用開始位置から所定長分の乱数列を鍵データとして利用し前記暗号文を復号するための復号演算を実行することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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