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公開番号2024074067
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-30
出願番号2022185132
出願日2022-11-18
発明の名称打込み工具
出願人株式会社マキタ
代理人弁理士法人勇智国際特許事務所
主分類B25C 1/06 20060101AFI20240523BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約【課題】フライホイール式の打込み工具の戻し機構に関する改善を提供する。
【解決手段】打込み工具は、工具本体と、モータと、フライホイールと、ドライバと、戻しローラとを備えている。モータは、工具本体に支持されている。フライホイールは、工具本体に回転可能に支持されている。フライホイールは、モータによって回転駆動されるように構成されている。ドライバは、初期位置と打込み位置との間で移動可能である。ドライバは、フライホイールから伝達された回転エネルギによって直線状に移動することで、打込み位置で打込み材を加工材に打込むように構成されている。戻しローラは、ドライバに選択的に接触して回転することで、ドライバを打込み位置から初期位置へ移動させるように構成されている。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
工具本体と、
前記工具本体に支持されたモータと、
前記工具本体に回転可能に支持され、前記モータによって回転駆動されるように構成されたフライホイールと、
初期位置と打込み位置との間で移動可能なドライバであって、前記フライホイールから伝達された回転エネルギによって移動軸に沿って直線状に移動することで、前記打込み位置で打込み材を加工材に打込むように構成されたドライバと、
前記ドライバに選択的に接触して回転することで、前記ドライバを前記打込み位置から前記初期位置へ移動させるように構成された戻しローラとを備えた打込み工具。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
請求項1に記載の打込み工具であって、
前記戻しローラは、前記フライホイールに選択的に接触し、前記フライホイールによって回転されるように構成されていることを特徴とする打込み工具。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の打込み工具であって、
前記移動軸に対して移動可能な押圧ローラであって、常時には前記ドライバから離間しており、少なくとも前記ドライバが前記打込み材を打ち込むときには、前記ドライバに接触して前記ドライバを前記フライホイールに押し付けるように構成された押圧ローラを更に備え、
前記戻しローラは、前記押圧ローラの移動に応じて移動するように構成されていることを特徴とする打込み工具。
【請求項4】
請求項3に記載の打込み工具であって、
前記押圧ローラを支持する支持体を更に備え、
前記戻しローラは、前記支持体に動作可能に連結され、前記支持体とともに移動可能であることを特徴とする打込み工具。
【請求項5】
請求項3又は4に記載の打込み工具であって、
前記押圧ローラは、前記ドライバが前記初期位置から前記打込み位置へ移動する打込み過程の少なくとも一部において、前記ドライバをフライホイールに押し付けるように構成されており、
前記戻しローラは、前記打込み過程では、前記ドライバにも前記フライホイールにも接触しないように構成されていることを特徴とする打込み工具。
【請求項6】
請求項5に記載の打込み工具であって、
前記押圧ローラは、前記ドライバが前記打込み位置から前記初期位置へ移動する戻り過程では、前記ドライバから離間するように構成されており、
前記戻しローラは、前記戻り過程では、前記ドライバ及び前記フライホイールの間で、前記ドライバ及び前記フライホイールに接触して回転するように構成されていることを特徴とする打込み工具。
【請求項7】
請求項1~6の何れか1つに記載の打込み工具であって、
前記ドライバに対して前記戻しローラとは反対側に配置され、前記ドライバが前記打込み位置から前記初期位置へ移動する戻り過程の少なくとも一部で前記ドライバに接触して回転するように構成された補助ローラを更に備えたことを特徴とする打込み工具。
【請求項8】
請求項1~7の何れか1つに記載の打込み工具であって、
前記戻しローラの移動を案内するように構成されたガイド部を更に備えたことを特徴とする打込み工具。
【請求項9】
請求項1~8の何れか1つに記載の打込み工具であって、
前記移動軸は、前記打込み工具の前後方向を規定し、
前記ドライバは、前記初期位置から前記打込み位置へ前方に向かって移動するように構成されており、
前記ドライバが前記初期位置にあるとき、前記ドライバを前記移動軸に交差する方向に付勢することで、前記ドライバを前記移動軸に対して傾斜させるように構成された付勢部材と、
前記ドライバが前記初期位置にあるとき、前記ドライバの前端の前側に配置されたストッパとを更に備えたことを特徴とする打込み工具。
【請求項10】
請求項7に直接的又は間接的に従属する請求項9に記載の打込み工具であって、
前記ドライバが前記初期位置にあるとき、前記ドライバの中間部に接触する支柱を更に備え、
前記付勢部材は、前記ドライバの後端部を付勢することで、前記ドライバを、前記支柱周りに回動させるように構成されており、
前記ストッパは、前記補助ローラであることを特徴とする打込み工具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、打込み工具に関する。より詳細には、本開示は、ドライバによって打込み材を加工材に打ち込むフライホイール式の打込み工具に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
一般的に、フライホイール式の打込み工具は、モータと、フライホイールと、ドライバと、戻し機構とを備える。フライホイールは、モータによって回転駆動され、回転エネルギを蓄積する。ドライバは、フライホイールから伝達された回転エネルギによって直線状に移動し、打込み材を打撃して加工材に打ち込む。戻し機構は、打込み材を打ち込んだ後のドライバを、初期位置まで戻すように構成されている。例えば、特許文献1は、ドライバの両側に延在するレールと、レールに外装された圧縮コイルバネを含む戻し機構を開示する。この戻し機構は、ドライバの打込み時に圧縮された圧縮コイルバネの弾性力を利用して、ドライバを初期位置に戻すように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許出願公開許第2013/0233903号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の戻し機構は、圧縮コイルバネの耐久性の低下を抑えるために、数本のワイヤを縒り合せて形成された縒り線バネを採用している。このため、この戻し機構は、比較的大型である。
【0005】
上述の状況に鑑み、本開示は、フライホイール式の打込み工具の戻し機構に関する改善を提供することを、非限定的な1つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の非限定的な1つの態様によれば、工具本体と、モータと、フライホイールと、ドライバと、戻しローラとを備えた打込み工具が提供される。モータは、工具本体に支持されている。フライホイールは、工具本体に回転可能に支持されている。フライホイールは、モータによって回転駆動されるように構成されている。ドライバは、初期位置と打込み位置との間で移動可能である。ドライバは、フライホイールから伝達された回転エネルギによって移動軸に沿って直線状に移動することで、打込み位置で打込み材を加工材に打込むように構成されている。戻しローラは、ドライバに選択的に接触して回転することで、ドライバを打込み位置から初期位置へ移動させるように構成されている。
【0007】
本態様の打込み工具では、ドライバは、フライホイールから伝達された回転エネルギで打込み材を打ち込み、戻しローラによって初期位置まで戻される。戻しローラは、ドライバに選択的に接触して回転することで、ドライバを移動させるように構成されている。よって、バネの弾性力を利用する従来の戻し機構に比べて簡易で耐久性に優れた戻し機構を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
打込み工具の右側面図である。
打込み工具の断面図である。
図2の部分拡大図である。
フライホイール、ドライバ、ドライバ作動機構、戻しローラの斜視図である。
プランジャ、レバー、ドライバの配置の説明図である。
打込み工具の動作の説明図であって、ドライバ作動機構の初期状態を示す。
図6のVII-VII線における断面図である。
工具本体の左側壁部の斜視図である。
打込み工具の動作の説明図であって、ドライバが打込み準備位置にある状態を示す。
図9及び図14のX-X線における断面図である。
図9及び図14のXI-XI線における断面図である(図9に対応する押圧ローラは破線で示され、図14に対応する押圧ローラは実線で示されている)。
図11に対応する断面図であって、初期係合部が摩耗した状態を示す。
補助作動機構のレバーが動作するときの打込み工具の動作の説明図である。
打込み工具の動作の説明図であって、ドライバが打撃位置にある状態を示す。
打込み工具の動作の説明図であって、ドライバが打込み位置にある状態を示す。
打込み工具の動作の説明図であって、戻しローラによってドライバが移動される状態を示す。
図16のXVII-XVII線における断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の非限定的な一実施形態において、戻しローラは、フライホイールに選択的に接触し、フライホイールによって回転されるように構成されていてもよい。この実施形態によれば、フライホイールの回転力を利用した効率的な戻し機構を実現することができる。
【0010】
上記実施形態に加え、あるいは上記実施形態に代えて、打込み工具は、ドライバの移動軸に対して移動可能な押圧ローラを更に備えてもよい。押圧ローラは、常時にはドライバから離間しており、少なくともドライバが打込み材を打ち込むときには、ドライバに接触してドライバをフライホイールに押し付けるように構成されていてもよい。戻しローラは、押圧ローラの移動に応じて移動するように構成されていてもよい。この実施形態の打込み工具では、押圧ローラがドライバに対して移動することでフライホイールからドライバへの回転エネルギの伝達を可能とする。よって、押圧ローラの移動に戻しローラの移動をリンクさせることで、戻しローラを適切に移動させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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