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公開番号2024072629
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-28
出願番号2022183580
出願日2022-11-16
発明の名称ガラス物品の製造方法、及びガラス物品の製造装置
出願人日本電気硝子株式会社
代理人個人,個人
主分類C03B 33/033 20060101AFI20240521BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】ガラス板に曲げ部を安定して形成することで、ガラス板の分断を安定して行うことを可能にしたガラス物品の製造方法、及びガラス物品の製造装置を提供する。
【解決手段】ガラス物品の製造方法は、第1固定工程、第2固定工程、曲げ部形成工程、及び分断工程を備える。第1固定工程では、ガラス板G1の第1部G2を第1定盤12aに固定する。第2固定工程では、ガラス板G1の第2部G3を第2定盤13aに固定する。曲げ部形成工程では、第1定盤12aと第2定盤13aとを接近させる方向に相対移動させることで、ガラス板G1の分断予定部G4に沿った曲げ部G4aを形成する。分断工程では、曲げ部G4aにクラックを形成し、曲げ部G4aに沿ったクラックの進展により、ガラス板G1の第1部G2とガラス板G1の第2部G3とを分断する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
ガラス板の製品となる第1部と前記ガラス板の第2部とを分断することでガラス物品を製造するガラス物品の製造方法であって、
前記ガラス板の前記第1部を第1定盤に固定する第1固定工程と、
前記ガラス板の前記第2部を第2定盤に固定する第2固定工程と、
前記第1定盤と前記第2定盤とを接近させる方向に相対移動させることで、前記ガラス板の分断予定部に沿った曲げ部を形成する曲げ部形成工程と、
前記曲げ部にクラックを形成し、前記曲げ部に沿った前記クラックの進展により、前記ガラス板の前記第1部と前記ガラス板の前記第2部とを分断する分断工程と、を備える、ガラス物品の製造方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記第2固定工程では、前記第2定盤に前記ガラス板の前記第2部を気体の吸引により吸着させる、請求項1に記載のガラス物品の製造方法。
【請求項3】
前記第2固定工程では、前記第2定盤に前記ガラス板の前記第2部を押さえ付ける、請求項1又は請求項2に記載のガラス物品の製造方法。
【請求項4】
前記第2固定工程では、前記ガラス板の前記分断予定部に沿った前記ガラス板の全幅にわたって前記ガラス板の前記第2部を前記第2定盤に押さえ付ける、請求項3に記載のガラス物品の製造方法。
【請求項5】
前記第2固定工程では、前記ガラス板の前記第2部が前記第1部へ向かうにしたがって下方に傾斜する傾斜姿勢となるように前記第2部を前記第2定盤に固定し、
前記曲げ部形成工程を前記ガラス板の前記第2部の前記傾斜姿勢を維持した状態で行う、請求項1に記載のガラス物品の製造方法。
【請求項6】
前記第1固定工程及び前記第2固定工程では、前記ガラス板の前記第2部を前記ガラス板の前記第1部よりも低い位置に配置し、
前記曲げ部形成工程を前記第2部が前記第1部よりも低い位置関係を維持した状態で行う、請求項1に記載のガラス物品の製造方法。
【請求項7】
前記第2定盤よりも前記第1定盤に近い位置に前記曲げ部の断面視頂部を形成する、請求項6に記載のガラス物品の製造方法。
【請求項8】
前記分断工程では、前記曲げ部の断面視頂部に前記クラックを形成する、請求項1に記載のガラス物品の製造方法。
【請求項9】
前記分断工程後に、前記第2定盤から前記ガラス板の前記第2部を排出する排出工程をさらに備え、
前記排出工程では、前記ガラス板の前記第1部から分断された前記ガラス板の前記第2部を前記第2定盤から見て前記第1定盤とは反対側に落下させるように前記第2定盤を傾斜させる、請求項1に記載のガラス物品の製造方法。
【請求項10】
前記分断工程後に、前記第2定盤から前記ガラス板の前記第2部を排出する排出工程をさらに備え、
前記排出工程では、前記ガラス板の前記第2部を前記第2定盤から浮上させる気体を噴射する、請求項1に記載のガラス物品の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス物品の製造方法、及びガラス物品の製造装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
ガラス板の製品となる第1部とガラス板の第2部とを分断することでガラス物品を製造するガラス物品の製造方法が知られている。特許文献1に記載されるように、ガラス板を分断するには、例えば、ガラス板の切断予定線に曲げ部を形成した後、曲げ部にクラックを形成する。このクラックが曲げ部に沿って進展することで、ガラス板を分断することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-108103号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように、ガラス板の曲げ部に沿ったクラックの進展により、ガラス板を分断する場合、曲げ部を安定して形成するという観点で未だ改善の余地がある。
本発明の目的は、ガラス板に曲げ部を安定して形成することで、ガラス板の分断を安定して行うことを可能にしたガラス物品の製造方法、及びガラス物品の製造装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するガラス物品の製造方法、及びガラス物品の製造装置の各態様について説明する。
態様1のガラス物品の製造方法は、ガラス板の製品となる第1部と前記ガラス板の第2部とを分断することでガラス物品を製造するガラス物品の製造方法であって、前記ガラス板の前記第1部を第1定盤に固定する第1固定工程と、前記ガラス板の前記第2部を第2定盤に固定する第2固定工程と、前記第1定盤と前記第2定盤とを接近させる方向に相対移動させることで、前記ガラス板の分断予定部に沿った曲げ部を形成する曲げ部形成工程と、前記曲げ部にクラックを形成し、前記曲げ部に沿った前記クラックの進展により、前記ガラス板の前記第1部と前記ガラス板の前記第2部とを分断する分断工程と、を備える。
【0006】
上記のように、曲げ部形成工程では、第1定盤と第2定盤とを接近させる方向に相対移動させる移動距離の設定により、ガラス板に曲げ部を安定して形成することができる。これにより、分断工程において、曲げ部に沿ったクラックの進展を安定させることが可能となる。
【0007】
態様2のガラス物品の製造方法では、態様1において、前記第2固定工程では、前記第2定盤に前記ガラス板の前記第2部を気体の吸引により吸着させてもよい。この方法によれば、例えば、第2定盤に対するガラス板の第2部の固定と、固定の解除とを容易に行うことができる。
【0008】
態様3のガラス物品の製造方法では、態様1又は態様2において、前記第2固定工程では、前記第2定盤に前記ガラス板の前記第2部を押さえ付けてもよい。この方法によれば、例えば、第2定盤に対するガラス板の第2部の浮き上がりを抑えることで、曲げ部をより安定して形成することができる。これにより、分断工程において、曲げ部に沿ったクラックの進展をより安定させることが可能となる。
【0009】
態様4のガラス物品の製造方法では、態様3において、前記第2固定工程では、前記ガラス板の前記分断予定部に沿った前記ガラス板の全幅にわたって前記ガラス板の前記第2部を前記第2定盤に押さえ付けてもよい。この方法によれば、例えば、第2定盤に対するガラス板の第2部の浮き上がりを上記全幅にわたって抑えることで、曲げ部をさらに安定して形成することができる。これにより、分断工程において、曲げ部に沿ったクラックの進展をさらに安定させることが可能となる。
【0010】
態様5のガラス物品の製造方法は、態様1から態様4のいずれか一つの態様において、前記第2固定工程では、前記ガラス板の前記第2部が前記第1部へ向かうにしたがって下方に傾斜する傾斜姿勢となるように前記第2部を前記第2定盤に固定し、前記曲げ部形成工程を前記ガラス板の前記第2部の前記傾斜姿勢を維持した状態で行ってもよい。この方法によれば、曲げ部形成工程において、曲げ部の形状が下方に凸となる湾曲形状に形成され易くなる。このため、曲げ部をさらに安定して形成することができる。これにより、分断工程において、曲げ部に沿ったクラックの進展をさらに安定させることが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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