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公開番号2024088895
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-03
出願番号2022203920
出願日2022-12-21
発明の名称ガラス板の製造方法及びガラス板
出願人日本電気硝子株式会社
代理人
主分類C03C 1/02 20060101AFI20240626BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】高い屈折率と高い可視光透過率を両立可能なガラス板の製造方法及びガラス板を提供する。
【解決手段】ガラス板の製造方法であって、前記ガラス板は、質量%で、Ln2O3 30%~80%(LnはLa、Gd、Y及びYbから選択される少なくとも一種)を含有し、屈折率ndが2.1以上であり、Ln2O3原料の混合らいかいを行うことにより、混合らいかい後のLn2O3原料の平均粒子径D50が1μm~30μmとなるように調整する混合工程、及び混合らいかい後のLn2O3原料を含むガラス原料を1500℃以下で溶融する溶融工程を含む、ガラス板の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ガラス板の製造方法であって、
前記ガラス板は、質量%で、Ln



30%~80%(LnはLa、Gd、Y及びYbから選択される少なくとも一種)を含有し、屈折率ndが2.1以上であり、
Ln



原料の混合らいかいを行うことにより、混合らいかい後のLn



原料の平均粒子径D
50
が1μm~30μmとなるように調整する混合工程、及び混合らいかい後のLn



原料を含むガラス原料を1500℃以下で溶融する溶融工程を含む、ガラス板の製造方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記Ln



原料は酸化物原料である、請求項1に記載のガラス板の製造方法。
【請求項3】
前記ガラス板は、質量%で、La



15%~45%、Gd



0%~15%、Y



0.1%~10%、Yb



0%~10%、TiO

15%~50%、Nb



0%~15%、WO

0%~10%、SiO

0%~12%、B



0%~10%、BaO 0%~9%、ZnO 0%~5%、ZrO

2%~10%を含有する、請求項1又は2に記載のガラス板の製造方法。
【請求項4】
前記ガラス板は、板厚10mmでの波長450nmにおける内部透過率τ
450
が88%以上である、請求項1又は2に記載のガラス板の製造方法。
【請求項5】
前記ガラス板は、液相粘度が10
0.1
dPa・s~10
0.8
dPa・sである、請求項1又は2に記載のガラス板の製造方法。
【請求項6】
前記ガラス板は、密度が5.5g/cm

以下である、請求項1又は2に記載のガラス板の製造方法。
【請求項7】
前記ガラス板は、主面の長径が100mm以上であり、肉厚が1mm以下の板状である、請求項1又は2に記載のガラス板の製造方法。
【請求項8】
前記ガラス板は、プロジェクター付きメガネ、眼鏡型又はゴーグル型ディスプレイ、仮想現実(VR)又は拡張現実(AR)表示装置、及び、虚像表示装置から選択されるウェアラブル画像表示機器に使用される、請求項1又は2に記載のガラス板の製造方法。
【請求項9】
質量%で、Ln



30%~80%(LnはLa、Gd、Y及びYbから選択される少なくとも一種)を含有し、屈折率ndが2.1以上であり、厚み10mmにおける波長450nmの内部透過率τ
450
が88%以上である、ガラス板。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はガラス板の製造方法及びガラス板に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、AR/MR用ウェアラブル画像表示機器等のメガネ型デバイスが開発されている。当該デバイスは、外部の景色を見ながらメガネ部分の導光板に表示される映像を見ることができる、いわゆるシースルー型のデバイスである。
【0003】
上記デバイス用の導光板として、例えば、ガラス板の表面に樹脂製の回折格子が形成された構造が検討されている。また、当該ガラス板には、画像の広角化、高輝度・高コントラスト化、導光特性向上性等の面から、屈折率の高いガラス板の使用が検討されている(特許文献1、2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-008599号公報
特開2021-031378号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般に、屈折率の高いガラス板は可視域の光透過率(可視光透過率)が低くなりやすい。そうすると、当該ガラス板を上記デバイスに用いた場合、使用者が見る像の明るさが低下してしまう。
【0006】
以上に鑑み、本発明は高い屈折率と高い可視光透過率を両立可能なガラス板の製造方法及びガラス板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するガラス板の製造方法及びガラス板の各態様について説明する。
【0008】
態様1のガラス板の製造方法は、ガラス板の製造方法であって、ガラス板は、質量%で、Ln



30%~80%(LnはLa、Gd、Y及びYbから選択される少なくとも一種)を含有し、屈折率ndが2.1以上であり、Ln



原料の混合らいかいを行うことにより、混合らいかい後のLn



原料の平均粒子径D
50
が1μm~30μmとなるように調整する混合工程、及び混合らいかい後のLn



原料を含むガラス原料を1500℃以下で溶融する溶融工程を含むことを特徴とする。なお、「平均粒子径D
50
」とは、レーザ回折装置で測定した値を指し、レーザ回折法により測定した際の体積基準の累積粒度分布曲線において、その積算量が粒子の小さい方から累積して50%である粒子径を表す。
【0009】
態様2のガラス板の製造方法では、態様1において、Ln



原料は酸化物原料であることが好ましい。
【0010】
態様3のガラス板の製造方法では、態様1又は態様2において、ガラス板は、質量%で、La



15%~45%、Gd



0%~15%、Y



0.1%~10%、Yb



0%~10%、TiO

15%~50%、Nb



0%~15%、WO

0%~10%、SiO

0%~12%、B



0%~10%、BaO 0%~9%、ZnO 0%~5%、ZrO

2%~10%を含有することが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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