TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024095357
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-10
出願番号2022212585
出願日2022-12-28
発明の名称光学ガラスおよび紫外線発光装置
出願人AGC株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類C03C 3/068 20060101AFI20240703BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】紫外線透過率に優れ、低熱膨張であり、かつ高屈折率である光学ガラスを提供することを目的とする。
【解決手段】厚み1.0mmに換算したときの、波長270nmにおける光の透過率が50%以上であり、50~400℃の範囲における平均熱膨張係数が4.4~7.2ppm/℃であり、屈折率ndが1.55以上であり、アッベ数νdが50~60である、光学ガラス。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
厚み1.0mmに換算したときの、波長270nmにおける光の透過率が50%以上であり、
50~400℃の範囲における平均熱膨張係数が4.4~7.2ppm/℃であり、
屈折率ndが1.55以上であり、
アッベ数νdが50~60である、光学ガラス。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
酸化物基準のモル%表示で、




:40~80%、
SiO

:0~25%、
Al



:0~30%、
La



:3~27%、
ZrO

:0~10%、




+SiO

+Al



:73%以上、
La



+ZrO

:8%以上
を含有する、請求項1に記載の光学ガラス。
【請求項3】
Bi



、TiO

、WO

、Nb



、V



、CeO

、Tb


3、
MoO

、In



、GeO

、Eu



及びPbOのいずれも実質的に含有しない、請求項1または2に記載の光学ガラス。
【請求項4】
アルカリ金属酸化物を実質的に含有しない、請求項1または2に記載の光学ガラス。
【請求項5】
アルカリ土類金属酸化物およびZnOを実質的に含有しない、請求項1または2に記載の光学ガラス。
【請求項6】
Feの含有量が5質量ppm以下である、請求項1または2に記載の光学ガラス。
【請求項7】
ソラリゼーション評価での波長450nmにおける分光透過率の劣化量が3%以下である、請求項1または2に記載の光学ガラス。
【請求項8】
ガラス転移温度が600℃以上である、請求項1または2に記載の光学ガラス。
【請求項9】
基板と、前記基板の一方の主面に備えられる請求項1または2に記載の光学ガラスと、前記基板のもう一方の主面に備えられる発光層と、を含む紫外線発光装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光学ガラスおよび紫外線発光装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、紫外線発光装置における光源として、環境保全等の観点から、従来の水銀ランプに代えて、半導体発光素子の紫外線LED素子(発光ダイオード素子)が注目されている。特に発光波長200nm~280nm程度の深紫外LED素子は、例えば、ウイルスや病原菌の殺菌などに利用できる。
【0003】
紫外線LED素子の基板には、サファイアまたは窒化アルミニウムが用いられ、窒化アルミニウム基板はサファイア基板よりも低波長の光を高出力で取り出すことが可能である。
【0004】
紫外線LED素子は、LED素子の発光層で発生した光がLED素子の内部にて反射することにより損失が発生するため、LED素子の外部への光の取出し効率が低いことがあげられる。これに対して、特許文献1では、半導体発光素子上に樹脂層を介して無機ガラスを設ける技術が開示されている。
【0005】
LED素子上に光学ガラスを設ける場合には、光の取出し効率を向上させる観点から、優れた紫外透過性および基板と近い屈折率を有し、また継続使用による剥がれを抑制する耐久性の観点から基板と近い熱膨張を有するガラスが必要となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2022-117119号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、熱膨張と屈折率はトレードオフの関係であるため、低熱膨張と高屈折率を両立させることは技術的な難易度が高く、加えて優れた紫外透過性を示すガラスを実現することは困難であった。
【0008】
また、特許文献1に記載の技術では、無機ガラスの屈折率がサファイア基板に近い1.74であるが、熱膨張係数については言及されていない。
【0009】
本発明は、このような背景に基づいてなされたものであり、紫外線透過率に優れ、高屈折率であり、かつ低熱膨張である光学ガラスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、以下の構成を有する光学ガラス、および該光学ガラスを備える紫外線発光装置を提供する。
[1]厚み1.0mmに換算したときの、波長270nmにおける光の透過率が50%以上であり、
50~400℃の範囲における平均熱膨張係数が4.4~7.2ppm/℃であり、
屈折率ndが1.55以上であり、
アッベ数νdが50~60である、光学ガラス。
[2]酸化物基準のモル%表示で、




:40~80%、
SiO

:0~25%、
Al



:0~30%、
La



:3~27%、
ZrO

:0~10%、




+SiO

+Al



:73%以上、
La



+ZrO

:8%以上
を含有する、[1]に記載の光学ガラス。
[3]Bi



、TiO

、WO

、Nb



、V



、CeO

、Tb



、MoO

、In



、GeO

、Eu



及びPbOのいずれも実質的に含有しない、[1]または[2]に記載の光学ガラス。
[4]アルカリ金属酸化物を実質的に含有しない、[1]または[2]に記載の光学ガラス。
[5]アルカリ土類金属酸化物およびZnOを実質的に含有しない、[1]または[2]に記載の光学ガラス。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

坂東機工株式会社
折割装置
21日前
AGC株式会社
ガラス積層体
1か月前
ノリタケ株式会社
複合体
8日前
日本板硝子株式会社
ウインドシールド
24日前
三菱ケミカル株式会社
石英ガラス
3日前
株式会社フジクラ
光ファイバ用母材の製造方法
1か月前
株式会社IHI
ガラス溶融炉のスタートアップリング
9日前
株式会社オハラ
光学ガラス及び光学素子
8日前
個人
ガラス素材の色彩装身具の製造方法
1か月前
AGC株式会社
ガラス板の洗浄方法
2か月前
信越石英株式会社
複合シリカガラス材の製造方法
14日前
株式会社オハラ
フツリン酸塩系光学ガラス及び光学素子
1か月前
株式会社中村製材所
合わせガラス
1か月前
日本電気硝子株式会社
ガラス物品の製造方法
2か月前
ノリタケ株式会社
造粒粉およびガラスグリーンシート
3日前
日本電気硝子株式会社
ガラス板及びその製造方法
2か月前
株式会社オハラ
結晶相を含むガラス
2か月前
信越石英株式会社
光学用合成石英ガラス及びその製造方法
1か月前
日本電気硝子株式会社
抗ウイルス性ガラス及びこれを用いた樹脂成形品
2か月前
HOYA株式会社
ガラス基板の製造方法及び円盤状ガラス基板
1か月前
HOYA株式会社
光学ガラスおよび光学素子
2か月前
古河電気工業株式会社
分割型光ファイバテープ心線
8日前
日本電気硝子株式会社
攪拌装置及びガラス物品の製造方法
今日
住友電気工業株式会社
光ファイバの製造方法
1か月前
DOWAエレクトロニクス株式会社
非晶質粉末およびその製造方法
28日前
日本電気硝子株式会社
化学強化ガラス板およびその製造方法
21日前
住友電気工業株式会社
ガラス母材の製造装置および製造方法
1か月前
株式会社日立製作所
抗菌・抗ウイルスガラス組成物
8日前
日本電気硝子株式会社
装飾用ガラス物品
17日前
日東紡績株式会社
ガラス繊維強化樹脂組成物
17日前
日東電工株式会社
ガラス積層体の製造方法およびガラス積層体
1日前
日本電気硝子株式会社
取出装置及び筒状ワークの製造方法
1か月前
古河電気工業株式会社
光ファイバ着色心線の製造方法および製造装置
7日前
株式会社オハラ
光学ガラス
1か月前
住友電気工業株式会社
光ファイバの製造方法および光ファイバの製造装置
2か月前
住友電気工業株式会社
シリカガラスの製造方法、及び光ファイバの製造方法
8日前
続きを見る