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公開番号2024071197
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-24
出願番号2022182024
出願日2022-11-14
発明の名称羽根駆動装置、撮像装置、及び羽根駆動装置に用いられる板部材の製造方法
出願人ニデックプレシジョン株式会社
代理人個人
主分類G03B 9/36 20210101AFI20240517BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】部材の摩擦による粉塵の発生を安価に低減することができる羽根駆動装置を提供する。
【解決手段】羽根駆動装置1は、回転軸21,22を中心として回転可能に構成される先羽根アーム41,42と、先羽根アーム41,42に連結される先羽根31~34と、先羽根31~34又は先羽根アーム41,42に隣接して配置される仕切板50とを備える。仕切板50は、先羽根31~34により開閉される開口が形成された基部52と、先羽根31又は先羽根アーム41が接触可能な位置に基部52と一体的に形成される接触部53,55とを含む。接触部53,55は、炭素繊維で補強された複数の炭素繊維層からなる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1の支軸を中心として回転可能に構成される第1の羽根アームと、
前記第1の羽根アームに連結される第1の羽根と、
前記第1の羽根又は前記第1の羽根アームに隣接して配置される板部材であって、
前記第1の羽根により開閉される開口が形成された基部と、
前記第1の羽根又は前記第1の羽根アームが接触可能な位置に前記基部と一体的に形成された少なくとも1つの接触部であって、炭素繊維で補強された複数の炭素繊維層からなる少なくとも1つの接触部と
を含む板部材と
を備える、羽根駆動装置。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記少なくとも1つの接触部は、厚さが大きくなった少なくとも1つの突出部を含む、請求項1に記載の羽根駆動装置。
【請求項3】
第2の支軸を中心として回転可能に構成される第2の羽根アームと、
前記第2の羽根アームに連結される第2の羽根と
をさらに備え、
前記板部材は、前記第1の羽根と前記第2の羽根との間を仕切る仕切板である、
請求項1に記載の羽根駆動装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載の羽根駆動装置と、
前記羽根駆動装置の前記開口を透過した光が結像する面に配置された撮像素子と
を備えた、撮像装置。
【請求項5】
羽根駆動装置において用いられる板部材の製造方法であって、
炭素繊維を互いに密接させた状態で薄膜状に一方向に整列し、熱可塑性樹脂であるマトリクス樹脂に含浸させて炭素繊維層を複数個作製し、
前記複数の炭素繊維層を積層方向に積層して積層体を形成し、
前記積層体を前記積層方向に熱プレスすることにより接触部を作製し、
開口が形成された基部上に前記接触部を載置して前記積層方向に熱プレスすることにより前記基部と前記接触部とを一体化して板部材を形成する、
板部材の製造方法。
【請求項6】
羽根駆動装置において用いられる板部材の製造方法であって、
炭素繊維を互いに密接させた状態で薄膜状に一方向に整列し、熱可塑性樹脂であるマトリクス樹脂に含浸させて炭素繊維層を複数個作製し、
前記複数の炭素繊維層を積層方向に積層して積層体を形成し、
開口が形成された基部及び前記基部から突出する接触部に対応する形状の型を用いて前記積層体を前記積層方向に熱プレスすることにより前記基部と前記接触部とが一体化された板部材を形成する、
板部材の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、羽根駆動装置、撮像装置、及び羽根駆動装置に用いられる板部材の製造方法に係り、特にカメラなどの撮像装置におけるシャッタ羽根を駆動するため羽根駆動装置に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
カメラなどの撮像装置においては、シャッタ羽根を高速で移動させることによって露光開口を開閉し、撮像素子に対する露光を行っている。従来から、シャッタ羽根を高速で駆動する羽根駆動装置として、先羽根と後羽根とから構成されるシャッタ羽根をそれぞれアクチュエータによって同一方向に移動させるフォーカルプレンシャッタが知られている。このようなフォーカルプレンシャッタにおいては、シャッタ羽根がシャッタ羽根に隣接する地板や仕切板に摺動することで摩擦が生じ、これらの部材から摩耗粉などの粉塵が発生することが考えられる。このような粉塵は、撮像素子に付着すると撮影画像の質が低下し、地板や仕切板に堆積するとシャッタ羽根の移動の障害となり得る。
【0003】
このため、シャッタ羽根に接触するレール状の凸部を仕切板に形成し、シャッタ羽根と仕切板全体との間の摩擦を低減し、粉塵の発生を低減することも考えられている(例えば、特許文献1参照)。このような凸部の形状はシャッタ羽根の動きに合わせて設計する必要があるが、シャッタ羽根の動きによっては複雑な形状の凸部を形成することが求められる。しかしながら、複雑な形状の凸部を有する仕切板を作製することは難しく、その製造コストも上昇する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-34712号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、部材の摩擦による粉塵の発生を安価に低減することができる羽根駆動装置、撮像装置、及び羽根駆動装置に用いられる板部材の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、部材の摩擦による粉塵の発生を安価に低減することができる羽根駆動装置が提供される。この羽根駆動装置は、第1の支軸を中心として回転可能に構成される第1の羽根アームと、上記第1の羽根アームに連結される第1の羽根と、上記第1の羽根又は上記第1の羽根アームに隣接して配置される板部材とを備える。上記板部材は、上記第1の羽根により開閉される開口が形成された基部と、上記第1の羽根又は上記第1の羽根アームが接触可能な位置に上記基部と一体的に形成された少なくとも1つの接触部とを含む。上記少なくとも1つの接触部は、炭素繊維で補強された複数の炭素繊維層からなる。
【0007】
本発明の他の態様によれば、部材の摩擦による粉塵の発生を安価に低減することができる撮像装置が提供される。この撮像装置は、上記構成の羽根駆動装置と、上記羽根駆動装置の上記開口を透過した光が結像する面に配置された撮像素子とを備える。
【0008】
本発明のさらに他の態様によれば、部材の摩擦による粉塵の発生を安価に低減することができる、羽根駆動装置において用いられる板部材の製造方法が提供される。この方法では、炭素繊維を互いに密接させた状態で薄膜状に一方向に整列し、熱可塑性樹脂であるマトリクス樹脂に含浸させて炭素繊維層を複数個作製する。上記複数の炭素繊維層を積層方向に積層して積層体を形成し、上記積層体を上記積層方向に熱プレスすることにより接触部を作製する。開口が形成された基部上に上記接触部を載置して上記積層方向に熱プレスすることにより上記基部と上記接触部とを一体化して板部材を形成する。
【0009】
本発明のさらに他の態様によれば、部材の摩擦による粉塵の発生を安価に低減することができる、羽根駆動装置において用いられる板部材の製造方法が提供される。この方法では、炭素繊維を互いに密接させた状態で薄膜状に一方向に整列し、熱可塑性樹脂であるマトリクス樹脂に含浸させて炭素繊維層を複数個作製する。上記複数の炭素繊維層を積層方向に積層して積層体を形成する。開口が形成された基部及び上記基部から突出する接触部に対応する形状の型を用いて上記積層体を上記積層方向に熱プレスすることにより上記基部と上記接触部とが一体化された板部材を形成する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の一実施形態における羽根駆動装置を示す正面図である。
図2は、図1に示す羽根駆動装置の一部を示す分解斜視図である。
図3は、図1に示す羽根駆動装置が露光動作を完了したときの状態を示す正面図である。
図4Aは、図1に示す羽根駆動装置における仕切板を示す正面図である。
図4Bは、図4AのB-B線断面図である。
図4Cは、図4AのC-C線断面図である。
図5は、図4Aに示す仕切板を製造する工程の一例を示すフローチャートである。
図6は、図4Aに示す仕切板を製造する工程の他の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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