TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024077289
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-07
出願番号2022189293
出願日2022-11-28
発明の名称印刷方法
出願人花王株式会社
代理人個人,個人
主分類G03G 9/08 20060101AFI20240531BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】トナーを用いて塗工紙に耐擦過性に優れた画像を印刷することができる印刷方法及び該印刷方法により得られた印刷物に関すること。
【解決手段】トナーを用いて塗工紙に画像を印刷する方法であって、前記塗工紙の表面張力と前記トナーの表面張力の差が、15.0mN/m以上33.0mN/m以下である、印刷方法、及び該方法により得られた印刷物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
トナーを用いて塗工紙に画像を印刷する方法であって、前記塗工紙の表面張力と前記トナーの表面張力の差が、15.0mN/m以上33.0mN/m以下である、印刷方法。
続きを表示(約 220 文字)【請求項2】
塗工紙の表面張力が、30.0mN/m以上90.0mN/m以下である、請求項1記載の印刷方法。
【請求項3】
塗工紙の表面張力が、20.0mN/m以上75.0mN/m以下である、請求項1記載の印刷方法。
【請求項4】
トナーが、ポリエステル樹脂を60質量%以上含有する、請求項1~3いずれか記載の印刷方法。
【請求項5】
請求項1~4いずれか記載の方法により得られた印刷物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、高級美術書、写真集、雑誌の表紙、ポスター、口絵、カレンダー、雑誌本文、教科書、チラシ、各種カタログ等の商業印刷物に好適に用いられる印刷物及びその印刷方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、高画質化の観点から、特に商業印刷分野における印刷紙として、塗料で表面がコーティングされた塗工紙が多用されている。
【0003】
特許文献1には、普通紙に比べてトナー画像を保持することが困難なコート紙上で良好な定着強度を発現することが可能なコアシェル構造のトナーとして、少なくとも樹脂を含有するコアと、前記コアの表面に樹脂を被覆させて形成したシェルを有するコアシェル構造のトナーであって、前記シェルは、少なくともスチレン系単量体とジエン系単量体を用いて形成される共重合体を含有するものであり、前記少なくともスチレン系単量体とジエン系単量体を用いて形成される共重合体は、スチレン系単量体の比率が55%以上90%以下で、ジエン系単量体の比率が10%以上45%以下のものであることを特徴とするトナーが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-150229号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、トナーを用いて印刷する場合、塗工紙は、塗料を塗布していない紙(非塗工紙)に比べて印刷面表面のセルロース量が少ないため、紙上のセルロースとトナー間の水素結合が発現し難く、インクが紙に染み込むインクジェットによる印刷と比べて、紙同士の擦れなどによるトナーの剥がれ等、印刷画像の耐擦過性に課題がある。
【0006】
本発明は、トナーを用いて塗工紙に耐擦過性に優れた画像を印刷することができる印刷方法及び該印刷方法により得られた印刷物に関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、
〔1〕 トナーを用いて塗工紙に画像を印刷する方法であって、前記塗工紙の表面張力と前記トナーの表面張力の差が、15.0mN/m以上33.0mN/m以下である、印刷方法、並びに
〔2〕 前記〔1〕記載の方法により得られた印刷物
に関する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の方法により、トナーを用いて塗工紙に耐擦過性に優れた画像を印刷することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、トナーを用いて塗工紙に画像を印刷する際に、表面張力の差が所定の範囲内にあるトナーと塗工紙を用いる点に大きな特徴を有しており、これにより、耐擦過性に優れた印刷物が得られる。
【0010】
通常、印刷画像の耐擦過性を向上させるには、紙表面とトナーとの表面張力差を小さくすることにより、紙とトナーとの親和性が向上し、接着性が向上するため、紙とトナー層(画像)との界面剥離を抑制することができる。しかしながら、本件発明者らは、塗工紙への印刷においては、塗工紙とトナーの表面張力差が特定値以上である場合に耐擦過性に優れた印刷物が得られるという当業者にも意外な知見を見出した。これは、塗工紙とトナー間の接着力が強すぎると界面剥離よりもトナーの凝集破壊が起こりやすくなることによるものと考えられる。表面張力差が所定の範囲内となるトナーと塗工紙を選択することによって、トナーと紙との接着性を適正に制御することができ、耐擦過性が良好になるものと推察される。
なお、当該技術分野において、紙のように凹凸を有するものの表面張力に着目することは一般的ではない。特に、非塗工紙の場合は、紙表面の凹凸が大きく、アンカー効果が大きいため、紙とトナー層の界面での剥離は生じ難く、擦過による画質の劣化は、主にトナー層の凝集破壊によるものである。そのため、非塗工紙の場合、トナーとの表面張力差による耐擦過性への影響はほとんどない。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

花王株式会社
容器
16日前
花王株式会社
繊維
16日前
花王株式会社
繊維
5日前
花王株式会社
容器
26日前
花王株式会社
不織布
16日前
花王株式会社
注射針
10日前
花王株式会社
温熱具
1か月前
花王株式会社
トナー
1か月前
花王株式会社
不織布
16日前
花王株式会社
歯磨剤
1か月前
花王株式会社
温熱具
27日前
花王株式会社
茶飲料
12日前
花王株式会社
注射針
10日前
花王株式会社
印刷方法
16日前
花王株式会社
洗濯方法
1か月前
花王株式会社
洗濯方法
1か月前
花王株式会社
粉末化粧料
12日前
花王株式会社
粉末化粧料
12日前
花王株式会社
吸収性物品
20日前
花王株式会社
繊維処理剤
26日前
花王株式会社
皮膚外用剤
20日前
花王株式会社
飲食品組成物
12日前
花王株式会社
飲食品組成物
12日前
花王株式会社
研磨液組成物
25日前
花王株式会社
経口用組成物
12日前
花王株式会社
研磨液組成物
25日前
花王株式会社
高分子分散剤
12日前
花王株式会社
茶飲料組成物
12日前
花王株式会社
茶飲料組成物
12日前
花王株式会社
吸収性パッド
17日前
花王株式会社
吸収性パッド
17日前
花王株式会社
洗浄剤組成物
17日前
花王株式会社
消毒剤組成物
20日前
花王株式会社
殺飛翔害虫剤
26日前
花王株式会社
角層剥離改善剤
20日前
花王株式会社
情報処理システム
20日前
続きを見る