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公開番号2024070397
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-23
出願番号2022180860
出願日2022-11-11
発明の名称玉軸受
出願人株式会社豊田中央研究所
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類F16C 33/41 20060101AFI20240516BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】高速で回転しても、転動面における油量不足を抑制し、焼き付きや摩耗の発生を抑制できる玉軸受を提供する。
【解決手段】玉軸受100であって、保持器16は、公転の上流側に設けられた上流側爪部16aと下流側に設けられた下流側爪部16bで構成されたポケットによって転動体14を保持し、複数の転動体14の中心を繋ぐ中心線X0と、中心線X0を上流側爪部16a又は下流側爪部16bの端部まで平行移動させた端部平行線X1との間のすべての範囲において、中心線X0を平行移動させた平行線Lと上流側爪部16aの上流側の前面との交点において接線Tfが中心線X0となす角度θfを平行線Lと下流側爪部16bの下流側の後面との交点において接線Trが中心線X0となす角度θrより大きくすることで上流側爪部16aと下流側爪部16bを非対称形状とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
内輪と、外輪と、前記内輪と前記外輪との間に配置された複数の転動体と、前記転動体を周方向に間隔を空けて転動可能に保持する保持器と、を備え、前記内輪及び前記外輪が中心軸を中心に相対的に回転可能な玉軸受であって、
前記保持器は、前記保持器の公転の上流側に設けられた上流側爪部と下流側に設けられた下流側爪部で構成されたポケットによって前記転動体を保持し、
複数の前記転動体の中心を繋ぐ中心線X0と、前記中心線X0を前記上流側爪部又は前記下流側爪部の端部まで平行移動させた端部平行線X1と、の間のすべての範囲において、前記中心線X0を平行移動させた平行線Lと前記上流側爪部の上流側の前面との交点において前記前面の接線Tfが前記中心線X0となす角度θfを前記平行線Lと前記下流側爪部の下流側の後面との交点において前記後面の接線Trが前記中心線X0となす角度θrより大きくすることで前記上流側爪部と前記下流側爪部を非対称形状としていることを特徴とする玉軸受。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
請求項1に記載の玉軸受であって、
前記上流側爪部と前記下流側爪部とを繋ぐ底部は、前記中心線X0より前記上流側爪部及び前記下流側爪部の突出方向に位置していることを特徴とする玉軸受。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の玉軸受であって、
前記端部平行線X1は、前記中心線X0から前記端部平行線X1に向かう方向における前記転動体の頂点より前記中心線X0側に位置し、前記頂点からの距離が1mm以下であることを特徴とする玉軸受。
【請求項4】
請求項1に記載の玉軸受であって、
前記上流側爪部及び前記下流側爪部の端部は、前記上流側爪部及び前記下流側爪部の突出方向に向けて平行又は拡がるような形状を有することを特徴とする玉軸受。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、玉軸受に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
外輪及び内輪の間に複数の転動体を保持器によって保持した玉軸受において、端部からポケット方向に向かって円周方向幅を漸次拡大させた形状の溝を設けた構成が開示されている(特許文献1)。当該構成とすることによって、軸受回転によって外形側に流れて外輪のランド付近に滞留した潤滑油やシールの内壁面に付着した潤滑油を保持器の回転に伴って溝に沿ってポケット側に誘導することができるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平08-177865号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、保持器の内側に溝を設けて潤滑剤を軌道面に流入させる構成では、高速回転させたときに転動体や保持器によってグリースがかき分けられて公転軌道部にグリースがほとんど再流入しないことが判明した。その結果、短時間の使用では焼き付きや摩耗を抑制できるものの、長時間に亘る使用ではグリースが枯渇し、焼き付きや摩耗を抑制できない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の1つの態様は、内輪と、外輪と、前記内輪と前記外輪との間に配置された複数の転動体と、前記転動体を周方向に間隔を空けて転動可能に保持する保持器と、を備え、前記内輪及び前記外輪が中心軸を中心に相対的に回転可能な玉軸受であって、前記保持器は、前記保持器の公転の上流側に設けられた上流側爪部と下流側に設けられた下流側爪部で構成されたポケットによって前記転動体を保持し、複数の前記転動体の中心を繋ぐ中心線X0と、前記中心線X0を前記上流側爪部又は前記下流側爪部の端部まで平行移動させた端部平行線X1と、の間のすべての範囲において、前記中心線X0を平行移動させた平行線Lと前記上流側爪部の上流側の前面との交点において前記前面の接線Tfが前記中心線X0となす角度θfを前記平行線Lと前記下流側爪部の下流側の後面との交点において前記後面の接線Trが前記中心線X0となす角度θrより大きくすることで前記上流側爪部と前記下流側爪部を非対称形状としていることを特徴とする玉軸受である。
【0006】
ここで、前記上流側爪部と前記下流側爪部とを繋ぐ底部は、前記中心線X0より前記上流側爪部及び前記下流側爪部の突出方向に位置していることが好適である。
【0007】
また、前記端部平行線X1は、前記中心線X0から前記端部平行線X1に向かう方向における前記転動体の頂点より前記中心線X0側に位置し、前記頂点からの距離が1mm以下であることが好適である。
【0008】
また、前記上流側爪部及び前記下流側爪部の端部は、前記上流側爪部及び前記下流側爪部の突出方向に向けて平行又は拡がるような形状を有することが好適である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、回転速度に依らず、転動面における油量不足を抑制し、焼き付きや摩耗の発生を抑制できる玉軸受を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施の形態における玉軸受の外観を示す図である。
図1におけるラインA-Aに沿った断面を示す図である。
図1におけるラインB-Bに沿った断面を示す図である。
本発明の変形例1におけるラインB-Bに沿った断面を示す図である。
本発明の変形例2におけるラインB-Bに沿った断面を示す図である。
従来における玉軸受の外観を示す図である。
図6におけるラインC-Cに沿った断面を示す図である。
図6におけるラインD-Dに沿った断面を示す図である。
潤滑状態を観察するための試験機の構成を示す図である。
低速状態における転動面周辺のグリース分布の観察結果を模式的に示した図である。
高速状態における転動面周辺のグリース分布の観察結果を模式的に示した図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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