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公開番号2024016937
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-08
出願番号2022119242
出願日2022-07-27
発明の名称電磁弁
出願人株式会社不二工機
代理人個人
主分類F16K 31/06 20060101AFI20240201BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】ハウジングと吸引子を密着させて磁路を形成しつつ製造時の工程数と材料費を削減し組立作業性を高める。
【解決手段】冷媒を流出入させる第1流路口14及び第2流路口15を有し弁座16を有する弁本体13と、第2流路口を開閉する弁体18とを含む弁部12と、弁部を駆動する電磁駆動装置41を備え、電磁駆動装置は、コイル42と、スリーブ46と、プランジャ45aと、スリーブと弁部の双方に固定された吸引子44と、磁性材料からなりコイルを弁部に固定するハウジング47とを有し、ハウジングは、コイル上面を覆う天板部47aと、吸引子が貫通する貫通孔53を有し且つコイル下面を覆う底板部47bを有する電磁弁11で、底板部と吸引子を磁性材料からなる弾性部材(波座金又はばね座金)55を介して接触させ、天板部をスリーブの上端部に固定することによりコイルを弁部に固定した。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
冷媒の流れを制御する弁部と、
当該弁部に固定され当該弁部を駆動する電磁駆動装置と
を備え、
前記弁部は、
弁室を内部に有するとともに、前記弁室に連通する第1流路口および第2流路口を有し、前記第2流路口の弁室側の端部に形成した弁座を有する、弁本体と、
前記弁座に対して進退動することにより前記第2流路口を開閉する弁体と
を有し、
前記弁部から前記電磁駆動装置に向かう方向を上方とし、前記電磁駆動装置から前記弁部に向かう方向を下方としたときに、
前記電磁駆動装置は、
磁力を発生するコイルと、
コイルの中心部に上下方向に延びるように配置したスリーブと、
前記スリーブ内に摺動可能に配置したプランジャと、
前記プランジャを吸引できるように前記スリーブの下方側の端部に固定され且つ前記弁部に固定された吸引子と、
磁性材料からなり前記コイルを前記弁部に固定するハウジングと
を有し、
前記ハウジングは、
前記コイルの上方側の面を覆う天板部と、
前記吸引子が貫通する貫通孔を有し且つ前記コイルの下方側の面を覆う底板部と
を有する
電磁弁であって、
前記底板部と前記吸引子とを磁性材料からなる弾性部材を介して接触させるとともに、
前記天板部を前記スリーブの上方側の端部に固定することにより前記コイルを前記弁部に固定した
ことを特徴とする電磁弁。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記弾性部材は、
ウェーブワッシャまたはスプリングワッシャであり、
上下方向に互いに対向する前記底板部の面と前記吸引子の面との間に介在されている
請求項1に記載の電磁弁。
【請求項3】
冷媒の流れを制御する弁部と、
当該弁部に固定され当該弁部を駆動する電磁駆動装置と
を備え、
前記弁部は、
弁室を内部に有するとともに、前記弁室に連通する第1流路口および第2流路口を有し、前記第2流路口の弁室側の端部に形成した弁座を有する、弁本体と、
前記弁座に対して進退動することにより前記第2流路口を開閉する弁体と
を有し、
前記弁部から前記電磁駆動装置に向かう方向を上方とし、前記電磁駆動装置から前記弁部に向かう方向を下方としたときに、
前記電磁駆動装置は、
磁力を発生するコイルと、
コイルの中心部に上下方向に延びるように配置したスリーブと、
前記スリーブ内に摺動可能に配置したプランジャと、
前記プランジャを吸引できるように前記スリーブの下方側の端部に固定され且つ前記弁部に固定された吸引子と、
磁性材料からなり前記コイルを前記弁部に固定するハウジングと
を有し、
前記ハウジングは、
前記コイルの上方側の面を覆う天板部と、
前記吸引子が貫通する貫通孔を有し且つ前記コイルの下方側の面を覆う底板部と
を有する
電磁弁であって、
前記底板部は、前記貫通孔を形成する内縁部に、弾性変形可能な弾性縁部を有し、
当該弾性縁部を介して前記底板部を前記吸引子に接触させるとともに、
前記天板部を前記スリーブの上方側の端部に固定することにより前記コイルを前記弁部に固定した
ことを特徴とする電磁弁。
【請求項4】
前記吸引子は、その下方側の端部に、上方を向いてハウジングの底板部を受けるハウジング受面を有し、
前記弾性縁部は、
前記貫通孔の中心に向けて斜め下方へ延びる傾斜部と、
当該傾斜部の先端から前記貫通孔の中心に向けて前記ハウジング受面と平行に延びる接触部と
を有し、
前記接触部を前記ハウジング受面に接触させた
請求項3に記載の電磁弁。
【請求項5】
冷媒の流れを制御する弁部と、
当該弁部に固定され当該弁部を駆動する電磁駆動装置と
を備え、
前記弁部は、
弁室を内部に有するとともに、前記弁室に連通する第1流路口および第2流路口を有し、前記第2流路口の弁室側の端部に形成した弁座を有する、弁本体と、
前記弁座に対して進退動することにより前記第2流路口を開閉する弁体と
を有し、
前記弁部から前記電磁駆動装置に向かう方向を上方とし、前記電磁駆動装置から前記弁部に向かう方向を下方としたときに、
前記電磁駆動装置は、
磁力を発生するコイルと、
コイルの中心部に上下方向に延びるように配置したスリーブと、
前記スリーブ内に摺動可能に配置したプランジャと、
前記プランジャを吸引できるように前記スリーブの下方側の端部に固定され且つ前記弁部に固定された吸引子と、
磁性材料からなり前記コイルを前記弁部に固定するハウジングと
を有し、
前記ハウジングは、
前記コイルの上方側の面を覆う天板部と、
前記吸引子が貫通する貫通孔を有し且つ前記コイルの下方側の面を覆う底板部と
を有する
電磁弁であって、
前記底板部は、前記貫通孔を形成する内縁部に、前記吸引子の側面に接触する接触部を有し、
前記天板部を前記スリーブの上方側の端部に固定することにより前記コイルを前記弁部に固定した
ことを特徴とする電磁弁。
【請求項6】
前記接触部は、前記内縁部から前記吸引子の側面に沿うように立ち下がって前記吸引子の側面に接触する折曲部である
請求項5に記載の電磁弁。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電磁弁に係り、特に、コイルの固定構造に関する。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
電磁コイルにより弁の開閉を行う電磁弁が空気調和機や冷蔵装置、冷凍装置など冷媒回路を備えた冷凍サイクル装置に用いられている。
【0003】
かかる電磁弁には、通電時のみ開弁されるノーマルクローズタイプ(常時閉型)と、通電時のみ閉弁されるノーマルオープンタイプ(常時開型)とがある。また電磁弁には、電磁コイルによって弁体を直接開閉する直動式と、電磁コイルによりパイロット弁を開閉駆動し、このパイロット弁の開閉に応動して主弁を開閉するようにしたパイロット式とがあり、使用用途に応じてこれらの電磁弁が使い分けられている。
【0004】
また、このような電磁弁を開示するものとして下記特許文献がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-7572号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、従来の電磁弁には、弁本体に対するコイルの固定構造について改良の余地がある。
【0007】
具体的には、前記特許文献1記載の電磁弁では、磁性材料からなりコイルを覆うように備えられたヨーク(本願発明の「ハウジング」に相当する)の下側に左右に張り出す張出部をそれぞれ形成し、これらの張出部に雄ねじを貫通させることにより弁本体の上面にコイルを固定している。このため、弁本体に2箇所のねじ加工(雄ねじに螺合する雌ねじの形成)が必要で、加工工程数がかかる面があった。
【0008】
また、ハウジングに雄ねじが通る2つの貫通孔が必要で、張出部を形成する必要があることから、例えば生産性に優れる順送プレスによりハウジングを作製する場合にその分、材料幅が大きくなって材料費が嵩み、加工工数が多くなる課題もある。
【0009】
さらに、2箇所で固定されるため、コイルの向きを自由に変えられない不便さや、固定箇所がコイルに近い場所にあると雄ねじを締めるときにコイルの側面が邪魔になって締め辛く、組立時の作業性が良好とは言えない面もあった。
【0010】
したがって、本発明の目的は、上記のような課題を解決できるコイルの新たな固定構造を得る点にある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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