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公開番号2024067002
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-16
出願番号2023185122
出願日2023-10-28
発明の名称制振パネル、及び制振壁
出願人学校法人 名城大学,株式会社イノアックコーポレーション
代理人個人
主分類E04B 2/56 20060101AFI20240509BHJP(建築物)
要約【課題】外気温が変化した場合でも、安定した制振性を有する制振パネル、及び制振パネルを備えた制振壁を提供すること。
【解決手段】制振パネル1は、面材2と、面材2の第一面2aに接合される断熱材3と、第一面2aとは反対側の面である面材2の第二面2bに制振材5を備える。面材2と断熱材3とは、両面粘着テープ9によって接合される。断熱材3の屋外側の表面は、透湿防水シートが貼り付けられる。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
面材と、
前記面材の第一面に接合される断熱材と、
前記第一面とは反対側の面である、前記面材の第二面に制振材を備える制振パネル。
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
前記第二面に取り付けられる支持部材を備え、
前記支持部材は、少なくとも前記面材の外縁の一部に沿って取り付けられ、
前記制振材は、前記面材と前記支持部材との間の少なくとも一部に挟まれる請求項1に記載の制振パネル。
【請求項3】
請求項2に記載の制振パネルと、
柱と横架材とで囲われた内側の空間である軸組空間を有する軸組材を備え、
前記支持部材は、前記軸組空間の内側において前記軸組材に固定される制振壁。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、制振壁等に取り付ける制振パネル、及び制振パネルが取り付けられた制振壁に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、制振壁等に使用する制振パネルが提案されている。例えば、特許文献1の記載によれば、左右に配置された柱と、上下に配置された土台と梁とで形成される空間に、壁パネルを設置する真壁造りの建物で使用される壁パネルを、線材を組み付けて四角枠状に形成された枠材と、枠材の一方の面を塞ぐ面材と、枠材の一方の面と面材との間に設けられて枠材と面材とを接合する制振性を有する粘弾性テープとで構成する、と記載されている。
【0003】
これによれば、壁パネルは、制振性を有し両面が粘着面に形成された粘弾性テープで枠材と面材とを接合することによって構成されている。このため、従来の壁パネルのように、建築現場において、一方の面だけが面材に貼り付けられた粘弾性テープの他方の面に付着している剥離紙を剥がして、粘弾性テープの剥離紙を剥がした面を柱や梁等からなる構造材の所定部分に貼り付けるといった作業を行う必要がなくなる。この結果、建築現場においては、釘やボルト等の固着具を用いて、壁パネルを、構造材に固定する作業だけで済むため施工が容易になる。また、壁パネルの製造は、工場など作業を行い易い場所で行えるため、寸法精度のよい壁パネルを得ることができる。これによって、精度よく製造された壁パネルを建築現場で容易に施工できるという効果が生じる、と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-14912号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に示される例では以下の課題がある。粘弾性テープは、枠材の一方の面と面材との間に設けられ、枠材と面材とを接合することによって制振性を有する。この場合、面材が屋外側に設置されると、粘弾性テープは面材側から外気温の影響を受ける。逆に、枠材が屋外側に設置される場合も、粘弾性テープは枠材側から外気温の影響を受ける。
【0006】
粘弾性テープは熱の影響を受けやすく、一般的に高温に晒されると粘性が低下して制振性が低下する。逆に一定の温度以下になると粘性が上がりすぎて固体に近くなり、制振性が低下する。すなわち、特許文献1に示される例では、粘弾性テープが外気温の変化に影響されて制振性が低下するという課題がある。
【0007】
本発明の目的は、外気温が変化した場合でも、安定した制振性を有する制振パネル、及び制振パネルを備えた制振壁を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第一の態様に係る制振パネルは、面材と、前記面材の第一面に接合される断熱材と、前記第一面とは反対側の面である、前記面材の第二面に制振材を備える。
【0009】
これによれば、制振材は面材に対して断熱材とは反対側に配置されるので、断熱材を屋外側に設置する場合、制振材は外気温の影響が抑制され、安定した制振性を得ることができる。
【0010】
また、前記制振パネルは、前記第二面に取り付けられる支持部材を備え、前記支持部材は、少なくとも前記面材の外縁の一部に沿って取り付けられ、前記制振材は、前記面材と前記支持部材との間の少なくとも一部に挟まれてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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