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公開番号2024066336
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-15
出願番号2022175868
出願日2022-11-01
発明の名称ポリアルキレングリコールの精製方法
出願人株式会社リグノマテリア,学校法人 関西大学,国立研究開発法人森林研究・整備機構
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類C08G 65/46 20060101AFI20240508BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】イオン交換樹脂を使用しないポリアルキレングリコールの精製方法の提供。
【解決手段】ポリアルキレングリコール及び木質成分類を含有する粗溶液と、活性炭と、を混合して混合溶液を得る第1工程と、前記混合溶液をろ過する第2工程と、を含むポリアルキレングリコールの精製方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ポリアルキレングリコール及び木質成分類を含有する粗溶液と、活性炭と、を混合して混合溶液を得る第1工程と、
前記混合溶液をろ過する第2工程と、
を含むポリアルキレングリコールの精製方法。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
前記活性炭の25℃でのpHが、11.0以下である請求項1に記載のポリアルキレングリコールの精製方法。
【請求項3】
前記活性炭の添加量が、前記木質成分類の質量に対して40質量%以上である請求項1に記載のポリアルキレングリコールの精製方法。
【請求項4】
前記第1工程において、前記混合溶液を30分以上撹拌する請求項1に記載のポリアルキレングリコールの精製方法。
【請求項5】
前記第1工程において、前記粗溶液との混合前に、前記活性炭を減圧処理する請求項1~請求項4のいずれか1項に記載のポリアルキレングリコールの精製方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリアルキレングリコールの精製方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
グリコールリグニンなどの改質リグニンの製造において、溶媒としてポリアルキレングリコールが使用されることがある。溶媒として使用されたポリアルキレングリコールは、使用後に分離された際に木質成分類などの未分離物を含む。
【0003】
グリコールリグニンなどの改質リグニンの製造方法の一例として、特許文献1には、「(A)リグノセルロースをポリエチレングリコール、ジエチレングリコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン及びポリグリセリンから選択される少なくとも1種のグリコール系蒸解溶媒で、酸触媒の存在下、常圧下で加溶媒分解する工程と、(B)前記加溶媒分解工程後の反応混合物と希アルカリとを混合した後、グリコールリグニンを含む溶液画分と固形分とを分離する工程と、(C)前記溶液画分を硫酸で酸性化することにより、グリコールリグニンを沈殿物として得る工程と、(D)グリコールリグニンの沈殿物を、硫酸で酸性化した前記溶液画分から分離する工程と、(E)グリコールリグニンの沈殿物分離後の上清液を集積し、その集積溶液に水酸化ナトリウムを添加することにより、集積溶液を中和する工程と、(F)前記中和溶液を加熱することにより含水率10%以下に濃縮して蒸解溶媒を回収する工程と、(G)濃縮により生成した硫酸ナトリウムの結晶を分離することを含む工程とを含む、グリコールリグニンの製造方法。」が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-197517号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
環境負荷を抑制する観点、及び製造コスト削減の観点からは、使用後の溶媒を再利用することが好ましい。しかしながら、使用後の溶媒が木質成分類などの未分離物を含有すると、溶媒の再利用に適さないため、溶媒中の未分離物を取り除く必要がある。
例えば木質成分類を含む溶液から木質成分類を分離する方法としては、特開平03-246295号公報に記載された方法が挙げられる。しかしながら、当該方法は陰イオン交換樹脂及び陽イオン交換樹脂に木質成分類を含む溶液を作用させる必要があり、工業的に使用するには技術的難易度が高い。
【0006】
そこで、本開示の実施形態が解決しようとする課題は、イオン交換樹脂を使用しないポリアルキレングリコールの精製方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための手段には、以下の手段が含まれる。
<1> ポリアルキレングリコール及び木質成分類を含有する粗溶液と、活性炭と、を混合して混合溶液を得る第1工程と、
前記混合溶液をろ過する第2工程と、
を含むポリアルキレングリコールの精製方法。
<2> 前記活性炭の25℃でのpHが、10.0以下である<1>に記載のポリアルキレングリコールの精製方法。
<3> 前記活性炭の添加量が、前記木質成分類の質量に対して40質量%以上である<1>又は<2>に記載のポリアルキレングリコールの精製方法。
<4> 前記第1工程において、前記混合溶液を30分以上撹拌する<1>~<3>のいずれか1つに記載のポリアルキレングリコールの精製方法。
<5> 前記第1工程において、前記粗溶液との混合前に、前記活性炭を減圧処理する<1>~<4>のいずれか1つに記載のポリアルキレングリコールの精製方法。
【発明の効果】
【0008】
本開示の一実施形態によれば、イオン交換樹脂を使用しないポリアルキレングリコールの精製方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施例1~5及び実施例31の光の透過率の測定結果を示すグラフである。
実施例6~10の光の透過率の測定結果を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一例である実施形態について説明する。これらの説明および実施例は、実施形態を例示するものであり、発明の範囲を制限するものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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