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公開番号2024061598
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-07
出願番号2023094535
出願日2023-06-08
発明の名称車輪状態取得システム
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人中部国際特許事務所
主分類B60C 23/04 20060101AFI20240425BHJP(車両一般)
要約【課題】車輪がタイヤの空気圧が異常な状態であるか否かを精度よく取得することである。
【解決手段】本車輪状態取得システムにおいては、複数の車輪の各々についてのタイヤの検出空気圧と検出温度とに基づいて、それぞれ、タイヤの内部の温度が予め定められた設定温度である場合の空気圧である温度補正空気圧が取得される。そして、複数の車輪のうちの1つの車輪Aについての温度補正空気圧の低下量(正の値)が、他の車輪の各々についての温度補正空気圧の低下量に対して大きい場合に、1つの車輪Aが、タイヤの空気圧が異常な状態であると取得される。車両の走行状態においては、タイヤの内部の温度の低下に起因して空気圧が低下する場合がある。それに対して、本車輪状態取得システムにおいては、温度補正空気圧の低下量に基づくため、車輪がタイヤの空気圧が異常な状態であるか否かを精度よく取得することができる。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
車両の複数の車輪の各々に設けられ、それぞれ、車輪のタイヤの空気圧を検出する空気圧センサと、
前記複数の車輪の各々に設けられ、それぞれ、車輪のタイヤの内部の温度を検出する温度センサと、
複数の前記空気圧センサの各々によってそれぞれ検出された前記空気圧である検出空気圧と、複数の前記温度センサの各々によってそれぞれ検出された前記温度である検出温度とに基づいて、それぞれ、前記複数の車輪の各々についての前記タイヤの内部の温度が予め定められた設定温度である場合における前記タイヤの空気圧である温度補正空気圧を取得する温度補正空気圧取得部と、
前記温度補正空気圧取得部によって取得された、前記複数の車輪のうちの1つの車輪についての前記温度補正空気圧の低下量が、前記複数の車輪のうちの前記1つの車輪を除く他の車輪の各々についての前記温度補正空気圧の低下量に対して大きい場合に、前記1つの車輪の空気圧が異常状態であると取得する空気圧異常取得部と
を含む車輪状態取得システム。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記空気圧異常取得部が、前記複数の車輪の各々について、前記温度補正空気圧取得部によって取得された前記温度補正空気圧から基準圧を引いた値である空気圧低下値をそれぞれ取得する空気圧低下値取得部を含み、前記空気圧低下値取得部によって取得された、前記1つの車輪についての前記空気圧低下値の絶対値が、前記他の車輪の各々についての前記空気圧低下値の絶対値より異常判定しきい値以上大きい場合に、前記1つの車輪が、前記タイヤの空気圧が異常な状態であると取得するものである請求項1に記載の車輪状態取得システム。
【請求項3】
当該車輪状態取得システムが、
前記車両の状態を検出する車両状態検出装置と、
前記車両状態検出装置によって検出された前記車両の状態が停止状態にある場合において、前記温度補正空気圧取得部によって取得された前記複数の車輪の各々についての前記温度補正空気圧が予め定められた調圧判定しきい値以上増加したか否かを判定し、前記複数の車輪のうちの少なくとも1つの車輪についての前記温度補正空気圧が前記調圧判定しきい値以上増加したと判定した場合に、前記少なくとも1つの車輪の各々について、前記基準圧をそれぞれ変更する基準圧変更部とを含む請求項2に記載の車輪状態取得システム。
【請求項4】
当該車輪状態取得システムが、
前記複数の前記空気圧センサの各々によって検出された前記複数の車輪の各々についての前記タイヤの空気圧である検出空気圧の低下勾配が、それぞれ、予め定められた設定勾配以上であるか否かを判定し、前記複数の車輪のうちの少なくとも1つの検出空気圧の低下勾配が前記設定勾配以上であると判定した場合に、その少なくとも1つの車輪の各々がパンクしたと取得するパンク取得部と、
前記複数の前記空気圧センサの各々によって検出された前記複数の車輪の各々についての前記タイヤの空気圧である検出空気圧が、それぞれ、予め定められた設定圧より低いか否かを判定し、前記複数の車輪のうちの少なくとも1つの検出空気圧が前記設定圧より低いと判定した場合に、前記少なくとも1つの車輪のタイヤの空気圧が異常低圧であると取得する異常低圧取得部と
を含む請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車輪状態取得システム。
【請求項5】
車両の複数の車輪の各々に設けられ、それぞれ、前記車輪のタイヤの空気圧を検出する空気圧センサと、
前記複数の車輪の各々に設けられ、それぞれ、前記車輪のタイヤの内部の温度を検出する温度センサと、
複数の前記空気圧センサの各々によってそれぞれ検出された前記複数の車輪の各々のタイヤの空気圧である検出空気圧と、複数の前記温度センサの各々によってそれぞれ検出された前記複数の車輪の各々のタイヤの内部の温度である検出温度とに基づいて、前記タイヤの内部の温度が予め定められた設定温度である場合の前記複数の車輪の各々のタイヤの空気圧である温度補正空気圧をそれぞれ取得する温度補正空気圧取得部と、
前記温度補正空気圧取得部によって取得された前記複数の車輪の各々についての前記温度補正空気圧の基準圧からの低下状態に基づいて、前記複数の車輪の各々について、前記空気圧が異常な状態であるか否かをそれぞれ取得する空気圧異常取得部と、
前記車両の状態を検出する車両状態検出装置と、
前記車両状態検出装置によって検出された前記車両の状態が停止状態にある場合において、前記温度補正空気圧取得部によって取得された前記複数の車輪の各々についての前記温度補正空気圧が予め定められた調圧判定しきい値以上増加したか否かを判定し、前記複数の車輪のうちの少なくとも1つの車輪についての前記温度補正空気圧が前記調圧判定しきい値以上増加したと判定した場合に、前記少なくとも1つの温度補正空気圧のタイヤの車輪の各々について、前記基準圧をそれぞれ変更する基準圧変更部と
を含む車輪状態取得システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車輪の状態を取得する車輪状態取得システムに関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の車輪状態取得システムは、複数の車輪の各々に設けられ、車輪のタイヤの空気圧を検出する空気圧センサと、複数の空気圧センサによって検出された複数の車輪の各々についてのタイヤの空気圧である検出空気圧に基づいて、複数の車輪の各々がそれぞれスローリーク状態にあるか否かを取得するスローリーク状態取得部とを含むものである。スローリーク状態取得部においては、複数の車輪のうちの1つの車輪の検出空気圧の第1期間における平均値である第1平均値と第2期間における平均値である第2平均値との差が第1しきい値以上であり、かつ、他の車輪の各々についての差が第1しきい値未満である場合に、その1つの車輪がスローリーク状態であると取得される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-090477号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、車輪状態取得システムの改良を図ることであり、例えば、車輪が、タイヤの空気圧が異常な状態であるか否かを精度よく取得することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る車輪状態取得システムにおいては、複数の車輪の各々についてのタイヤの検出空気圧と検出温度とに基づいて、それぞれ、タイヤの内部の温度が予め定められた設定温度である場合の空気圧である温度補正空気圧が取得される。そして、複数の車輪のうちの1つの車輪Aについての温度補正空気圧の低下量(正の値)が、他の車輪の各々についての温度補正空気圧の低下量に対して大きい場合に、1つの車輪Aが、タイヤの空気圧が異常な状態であると取得される。車両の走行状態においては、タイヤの内部の温度の低下に起因して空気圧が低下する場合がある。それに対して、本車輪状態取得システムにおいては、温度補正空気圧の低下量に基づくため、温度の低下に起因する空気圧の低下を考慮する必要がない。そのため、車輪がタイヤの空気圧が異常な状態であるか否かを精度よく取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本発明の実施例に係る車輪状態取得システム全体を概念的に示す斜視図である。
上記車輪状態取得システムの要部を概念的に示す図である。
上記車輪状態取得システムの車体側ユニットの記憶部に記憶されたスローリーク状態取得プログラムを表すフローチャートである。
上記記憶部に記憶された空気圧異常取得プログラムを表すフローチャートである。
上記車輪状態取得システムが搭載された車両の車輪の空気圧の変化を示す図である。
上記車輪の温度補正空気圧から基準圧を引いた値である空気圧低下値の変化を示す図である。
【発明の実施の形態】
【0007】
本発明の一実施形態に係る車輪状態取得システムについて、以下、図面に基づいて詳細に説明する。
【 実施例】
【0008】
図1に示すように、車輪状態取得システムは、車両に設けられた複数の車輪としての前後左右に位置する車輪10FL,10FR,10RL,10RRの各々に、それぞれ設けられた車輪側ユニット12FL,12FR,12RL,12RRと、車体14に設けられた車体側ユニット16とを含む。
【0009】
以下、車輪10、車輪側ユニット12等を車輪位置FL,FR,RL,RR等で区別する必要がある場合に、車輪位置を表す符号を付して記載するが、区別する必要がない場合、総称する場合等には、車輪位置を表す符号を付さないで記載する場合がある。
【0010】
車輪側ユニット12は、それぞれ、図2に示すように、空気圧センサ20、温度センサ22、車輪情報を作成する車輪情報作成部24、車輪情報を無線で送信する送信機26等を含む。
空気圧センサ20は、車輪10のタイヤの空気圧を直接検出するものであり、温度センサ22は、タイヤの内部の温度を直接検出するものである。
車輪情報作成部24は、コンピュータを主体とするものであり、予め定められた設定時間毎に、空気圧センサ20によって検出された空気圧P、温度センサ22によって検出された温度T、自身を特定可能な識別情報ID等を含む車輪情報を作成する。作成された車輪情報は送信機26に供給され、供給された車輪情報は送信機26が無線で送信する。
以下、本実施例においては、空気圧センサ20によって検出された空気圧、車輪情報に含まれる空気圧を検出空気圧と称し、温度センサ22によって検出された温度、車輪情報に含まれる温度を検出温度と称する。
(【0011】以降は省略されています)

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