TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024060774
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-07
出願番号2022168265
出願日2022-10-20
発明の名称画像形成装置
出願人沖電気工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G03G 15/00 20060101AFI20240425BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】現像バイアス電圧を調整して、印刷濃度を所定の濃度に調整する場合、最初に形成されるパッチの濃度が濃い状態であるとき、濃度補正の精度が悪くなってしまうことがあった。
【解決手段】現像ローラ16と、記録用紙40を搬送する転写ベルト26と、感光体ドラム13上に形成されたトナー像を転写させる転写ローラ17と、転写ベルト26上に転写されたトナー像を検出する濃度センサ36と、濃度補正パターンを現像電圧初期値YDB´0で転写ベルト26に印刷し、印刷された濃度補正パターンの検出濃度と記憶済みの目標濃度とから現像電圧初期値YDB´0を補正する現像電圧値制御量YDB(A)を求める機構制御部64とを備え、機構制御部64は、現像電圧初期値YDB´0の絶対値を、現像電圧値制御量YDB(A)で補正された現像電圧値YDB1の絶対値よりも小さくする。
【選択図】図3

特許請求の範囲【請求項1】
像担持体が担持する静電潜像を現像剤で現像する現像手段と、
前記像担持体に対向し、媒体を搬送する転写ベルトと、
前記像担持体上に形成された現像剤像を転写させる転写部と、
前記転写ベルト上に転写された前記現像剤像を検出する濃度検出手段と、
所定デューティの濃度補正パターンを初期現像バイアスで前記転写ベルトに印刷し、印刷された濃度補正パターンの検出濃度と記憶済みの目標濃度とから前記初期現像バイアスを補正する補正値を求める濃度補正手段と
を備え、
前記濃度補正手段は、前記初期現像バイアスの絶対値を、前記補正値で補正された補正済み現像バイアスの絶対値よりも小さくすることを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記濃度補正手段は、前記補正値を含む補正値情報の履歴を記憶する履歴記憶部を備え、前記補正値情報に基づいて次に求める前記補正済み現像バイアスを予想し、予想した前記補正済み現像バイアスの絶対値を、所定の調整値だけ小さくして前記初期現像バイアスとすることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記濃度補正手段は、前記補正値情報の履歴の平均に基づいて前記補正済み現像バイアスを予想することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
【請求項4】
外気の温度と湿度を測定する環境検出手段を有し、
前記履歴記憶部に記憶された前記補正値情報の履歴が、各補正値情報が求められた際の、環境毎に記憶されていることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記調整値は、実験で求めた、前記補正済み現像バイアスで印刷した前記濃度補正パターンの検出濃度のばらつきを、現像電圧値に換算した値であることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
【請求項6】
外気の温度と湿度を測定する環境検出手段を有し、
前記調整値は、環境毎に予め記憶された値であることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記所定デューティが100%であることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記濃度補正手段は、前記濃度補正パターンを、濃度を変えて複数印刷し、検出した各濃度補正パターンの検出濃度と前記目標濃度とを比較し、前記目標濃度より低く、且つ前記目標濃度に最も近い濃度検出パターンを印刷したときの現像バイアス電圧値を、前記初期現像バイアスとすることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記所定デューティが100%であることを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
【請求項10】
像担持体が担持する静電潜像を現像剤で現像する現像手段と、
前記像担持体に対向し、媒体を搬送する転写ベルトと、
前記像担持体上に形成された現像剤像を転写させる転写部と、
前記転写ベルト上に転写された前記現像剤像を検出する濃度検出手段と、
所定デューティの濃度補正パターンを前記転写ベルトに印刷し、印刷された濃度補正パターンの検出濃度と記憶済みの目標濃度とから現像バイアスを求める濃度補正手段と
を備え、
前記濃度補正手段は、前記濃度補正パターンを、濃度を変えて複数印刷し、検出した各濃度補正パターンの検出濃度と前記目標濃度とを比較し、前記目標濃度より低く、且つ前記目標濃度に最も近い濃度検出パターンを印刷したときの現像バイアス電圧値を、前記現像バイアスとすることを特徴とする画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真方式を用いて記録媒体に画像を形成する画像形成装置に関し、特に濃度補正処理に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
電子写真方式では、紙に印刷した際の濃度を所定の濃度に合わせるために、濃度補正制御を都度実行することが一般的である。濃度補正制御は、まず所定の現像電圧によってトナーを感光ドラム上に現像して、現像したトナーを転写ベルトに転写し、濃度センサで転写ベルト上のトナー濃度を検出する。また、電子写真装置は、トナー濃度に対する現像電圧の感度(以下、現像電圧感度と呼ぶ)を記憶しており、転写ベルト上で検出したトナー濃度が所定のトナー濃度になるように現像電圧感度から現像電圧の補正量を算出して、現像電圧にフィードバックすることで、紙上の濃度を目標濃度に近づける(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-39161号公報(第15-19頁、図12)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
最初に形成されるパッチの濃度が濃い状態であるとき、濃度補正の精度が悪くなってしまう(濃度補正後の濃度が目標濃度から濃い側にずれてしまう)ことがある。これは、現像電圧感度が常に一定ではないためである。このため、装置が記憶している現像電圧感度で、所定のトナー濃度に近づくよう現像電圧の補正量を算出したとすると、適正な補正量が得られない場合があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明による画像形成装置は、像担持体が担持する静電潜像を現像剤で現像する現像手段と、前記像担持体に対向し、媒体を搬送する転写ベルトと、前記像担持体上に形成された現像剤像を転写させる転写部と、前記転写ベルト上に転写された前記現像剤像を検出する濃度検出手段と、所定デューティの濃度補正パターンを初期現像バイアスで前記転写ベルトに印刷し、印刷された濃度補正パターンの検出濃度と記憶済みの目標濃度とから前記初期現像バイアスを補正する補正値を求める濃度補正手段とを備え、前記濃度補正手段は、前記初期現像バイアスの絶対値を、前記補正値で補正された補正済み現像バイアスの絶対値よりも小さくすることを特徴とする。
【0006】
本発明による別の画像形成装置は、像担持体が担持する静電潜像を現像剤で現像する現像手段と、前記像担持体に対向し、媒体を搬送する転写ベルトと、前記像担持体上に形成された現像剤像を転写させる転写部と、前記転写ベルト上に転写された前記現像剤像を検出する濃度検出手段と、所定デューティの濃度補正パターンを前記転写ベルトに印刷し、印刷された濃度補正パターンの検出濃度と記憶済みの目標濃度とから現像バイアスを求める濃度補正手段とを備え、前記濃度補正手段は、前記濃度補正パターンを、濃度を変えて複数印刷し、検出した各濃度補正パターンの検出濃度と前記目標濃度とを比較し、前記目標濃度より低く、且つ前記目標濃度に最も近い濃度検出パターンを印刷したときの現像バイアス電圧値を、前記現像バイアスとすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、濃度補正処理の初期現像バイアスの絶対値を、補正値で補正された補正済み現像バイアスの絶対値より小さくしているため、適正な濃度補正処理を実施できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明による実施の形態1の画像形成装置の要部構成図を概略的に示す要部構成図である。
(a)は、濃度センサの構成を概略的に示す断面図であり、(b)はイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の濃度検出の説明に供する図であり、(c)はブラック(K)の濃度検出の説明に供する図である。
画像形成装置の制御系の構成を示す機能ブロック図である。
画像形成装置によって使用される目標階調濃度値テーブルの例を示す図である。
画像形成装置によって使用される階調補正値テーブルの例を示す図である。
画像形成装置によって使用されるセンサ検出電圧・濃度値変換テーブルの例を示す図である。
画像形成装置によって使用される目標印刷濃度値データテーブルの例を示す図である。
画像形成装置によって使用される現像電圧値・濃度感度テーブルの例を示す図である。
画像形成装置によって使用されるLED駆動時間・濃度感度テーブルの例を示す図である。
画像形成装置の印刷動作の流れを示すフローチャートである。
画像形成装置の濃度補正処理の比較例となる濃度補正処理の流れを示すフローチャートである。
画像形成装置によって使用される濃度検出パターンPAT1の例を示す図である。
画像形成装置によって使用される濃度検出パターンPAT2の例を示す図である。
画像形成装置11によって使用される濃度検出パターンPAT3の例を示す図である。
(a)から(f)は、デューティ15%、デューティ30%、デューティ50%、デューティ70%、デューティ85%、デューティ100%の各ディザパターンP15、P30、P50、P70、P85、P100の例を示す図である。
本発明が解決しようとする課題についての説明に供する図(グラフ)である。
図16で説明した現象のメカニズムの説明に供する図(グラブ)である。
本発明による実施の形態1の濃度補正処理の流れを示すフローチャートである。
本実施による実施の形態2の濃度補正処理の流れを示すフローチャートである。
本実施による実施の形態3の濃度補正処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1.
図1は、本発明による実施の形態1の画像形成装置11の要部構成図を概略的に示す要部構成図である。
【0010】
画像形成装置11は、例えば電子写真カラープリンタとしての構成を備え、画像形成部を構成する、4つの独立した画像形成ユニットとしてのイメージドラムユニット(以後、IDユニットと称す)12K、12C、12M、12Y(特に区別する必要がない場合は単にIDユニット12と称す場合がある)が、媒体としての記録用紙40の搬送方向(矢印A方向)に沿って上流側から順に着脱自在に配置されている。IDユニット12Kはブラック(K)の画像を形成し、IDユニット12Cはシアン(C)の画像を形成し、IDユニット12Mはマゼンタ(M)の画像を形成し、IDユニット12Yはイエロー(Y)の画像を形成する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

キヤノン株式会社
雲台装置
1か月前
株式会社リコー
画像形成装置
10日前
株式会社リコー
画像形成装置
10日前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
1か月前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
5日前
株式会社リコー
画像形成装置
1か月前
株式会社リコー
画像形成装置
18日前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
10日前
株式会社リコー
画像形成装置
12日前
株式会社リコー
画像形成装置
1か月前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
1か月前
株式会社リコー
画像形成装置
2日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
17日前
キヤノン株式会社
トナー
1か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
17日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
1か月前
キヤノン株式会社
トナー
1か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
1か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
9日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
25日前
沖電気工業株式会社
画像形成装置
1か月前
沖電気工業株式会社
画像形成装置
1か月前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
1か月前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
18日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
9日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
25日前
シャープ株式会社
画像形成装置
1か月前
シャープ株式会社
画像形成装置
16日前
ブラザー工業株式会社
ドラムユニット
3日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
25日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
2日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
2日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
1か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
15日前
キヤノン株式会社
光学機器
1か月前
沖電気工業株式会社
画像形成装置
4日前
続きを見る