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公開番号2024055452
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022162387
出願日2022-10-07
発明の名称画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人
主分類G03G 21/00 20060101AFI20240411BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】種類の異なる複数枚の用紙への連続した画像形成を、従来よりも高速に行うことができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、用紙の搬送速度が可変であり、複数の種類の用紙に連続して画像を印刷することができる。画像形成装置は、画像を印刷する用紙の特徴を表す複数ページのページ情報を、印刷ジョブに先行して取得する。画像形成装置は、第1の搬送速度で搬送される複数ページの用紙に連続して画像を印刷する場合の第1印刷予測時間T1、及び第1の搬送速度で搬送される複数ページよりも少ない所定数の用紙に画像を印刷した後に第2の搬送速度で搬送される所定数から複数ページまでの用紙に画像を印刷する場合の第2印刷予測時間T2を算出し、第1印刷予測時間T1の方が大きい場合に、複数ページのページ情報の取得が完了する前に印刷を開始する。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
用紙の搬送速度が可変であり、複数の種類の用紙に連続して画像を印刷することができる画像形成装置であって、
画像を印刷する用紙の特徴を表す複数ページのページ情報を、印刷ジョブに先行して取得するための取得手段と、
第1の搬送速度で搬送される前記複数ページの用紙に連続して画像を印刷する場合の第1の時間、及び前記第1の搬送速度で搬送される前記複数ページよりも少ない所定数の用紙に画像を印刷した後に搬送速度を第2の搬送速度に切り替えて、前記第2の搬送速度で搬送される前記所定数から前記複数ページまでの用紙に画像を印刷する場合の第2の時間を算出し、前記第1の時間の方が大きい場合に、前記複数ページのページ情報の取得が完了する前に印刷を開始する制御手段と、を備えることを特徴とする、
画像形成装置。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
前記制御手段は、前記第2の時間の方が大きい場合に、前記複数ページのページ情報の取得を継続することを特徴とする、
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第1の搬送速度は前記第2の搬送速度よりも高速であることを特徴とする、
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記ページ情報の受信間隔を計測する計測手段をさらに備えており、
前記制御手段は、前記受信間隔に基づいて前記第1の時間と前記第2の時間を算出することを特徴とする、
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記受信間隔の平均時間と前記第1の搬送速度とにより前記第1の時間を算出し、前記平均時間と前記第1の搬送速度と前記第2の搬送速度と前記搬送速度の切り替え時間とにより前記第2の時間を算出することを特徴とする、
請求項4記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記複数ページのページ情報の取得が完了する前に、前記第1の時間と前記第2の時間とを算出することを特徴とする、
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記制御手段は、前記ページ情報が表す前記用紙の前記特徴に基づいて、印刷を行うときの前記搬送速度を決定することを特徴とする、
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記制御手段は、前記ページ情報が表す前記用紙の前記特徴に基づいて決定される搬送速度が所定のページ数連続しているか否かにより、1ページ目の画像が印刷される用紙の搬送速度を決定することを特徴とする、
請求項7記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記制御手段は、現在の搬送速度と次のページのページ情報が表す前記用紙の前記特徴とに基づいて、次のページの用紙の搬送速度を決定することを特徴とする
請求項7記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記制御手段は、決定した搬送速度が前記現在の搬送速度と異なる場合に、搬送速度を切り替えることを特徴とする、
請求項9記載の画像形成装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ、複合機等の画像形成装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
種類の異なる複数枚の用紙に連続して印刷処理を実行する画像形成装置が実用化されている。例えば、表紙に厚紙を用い、以降の本文が印刷される用紙に薄紙を用いる場合には、画像形成装置のこのような機能は有効である。また、スキャナで複数の原稿群を一度にスキャンしておき、最初にスキャンした原稿群については薄紙に複写し、次にスキャンした原稿群については厚紙に複写する場合にも、画像形成装置のこのような機能は有効である。さらに、このような画像形成装置は、パーソナルコンピュータ等のクライアント装置から入力される複数の画像データ毎に用紙の種類を変えて印刷を行うといった処理も実現できる。
【0003】
複数種類の用紙への連続した印刷処理を実行するためには、用紙に画像を定着させる定着器の定着温度や、定着器を通過する際の用紙の搬送速度を、用紙の種類に応じて適宜調整する必要がある。これは、例えば熱容量の大きい厚手の用紙と熱容量の小さい薄手の用紙とでは、一定の定着性を保つために必要な熱量に差があるためである。そのために用紙の種類が変更された直後は、定着温度が所定の温度になるか、搬送速度が所定の速度に変更されるまで、印刷処理が中断されてしまう。これにより種類の異なる複数枚の用紙に連続して印刷処理を行う場合、トータルの印刷処理に長時間かかってしまう。
【0004】
特許文献1は、定着温度を切り替えて画質を優先する画質優先モードと、定着温度の切り替えを行わずに印刷終了までの時間を優先する速度優先モードと、で動作する画像形成装置を提案する。この画像形成装置は、ユーザにより選択されたモードに基づいて印刷処理を行う。速度優先モードでは、用紙の種類による定着温度の切り替えが行われないために、定着温度の切り替えによる印刷処理の長時間化が防止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2005-321478号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
用紙には、定着温度の設定の変更に加えて、搬送速度を通常よりも低速にしなければ一定の定着性を確保できない厚紙が存在する。このような厚紙への画像の印刷は、定着温度の切り替えだけでなく、搬送速度の切り替えに要する時間もかかってしまう。切り替え時間を短くするために搬送速度を低速で一定にすると、単位時間当たりの印刷枚数が少なくなってしまう。
【0007】
そこで、連続して印刷する複数ページのページ情報を先行して取得し、取得したページ情報に基づいて定着温度の切り替えと用紙の搬送時間を含めた印刷完了までの時間が最短になるように、用紙の搬送速度を予測する方法が考えられている。ページ情報には、印刷に用いる用紙の特徴を表す情報が含まれる。この場合、先行して取得するページ情報のページ数が多いほど搬送速度の予測精度が向上するが、その間、印刷処理が開始されない。そのために、1枚目の印刷完了までの時間(FCOT:First Copy Output Time)が長くなってしまう。
【0008】
本発明は、上述の問題に鑑み、種類の異なる複数枚の用紙への連続した画像形成を、従来よりも高速に行うことができる画像形成装置を提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の画像形成装置は、用紙の搬送速度が可変であり、複数の種類の用紙に連続して画像を印刷することができる画像形成装置であって、画像を印刷する用紙の特徴を表す複数ページのページ情報を、印刷ジョブに先行して取得するための取得手段と、第1の搬送速度で搬送される前記複数ページの用紙に連続して画像を印刷する場合の第1の時間、及び前記第1の搬送速度で搬送される前記複数ページよりも少ない所定数の用紙に画像を印刷した後に搬送速度を第2の搬送速度に切り替えて、前記第2の搬送速度で搬送される前記所定数から前記複数ページまでの用紙に画像を印刷する場合の第2の時間を算出し、前記第1の時間の方が大きい場合に、前記複数ページのページ情報の取得が完了する前に印刷を開始する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、種類の異なる複数枚の用紙への連続した画像形成を、従来よりも高速に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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