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公開番号2024070679
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-23
出願番号2022181308
出願日2022-11-11
発明の名称画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人
主分類G03G 21/00 20060101AFI20240516BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】定格電力が低い環境であっても、起動を正常に行うことができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置100は、加熱することで画像を記録媒体に定着させる定着器111と、定着器111に電力を供給する電源部208と、電源部208から定着器111に電力を供給させることで定着器111を所定の温度に制御するCPU201と、を備える。CPU201は、定着器111に供給できる電力に制限がある場合に、所定の温度に制御する際に供給される第1電力より小さい第2電力を電源部208から定着器111に供給させる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
加熱することで前記画像を前記記録媒体に定着させる定着手段と、
前記定着手段に電力を供給する電源手段と、
前記電源手段から前記定着手段に電力を供給させることで前記定着手段を所定の温度に制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記定着手段に供給できる電力に制限がある場合に、前記所定の温度に制御する際に供給される第1電力より小さい第2電力を前記電源手段から前記定着手段に供給させることを特徴とする、
画像形成装置。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記定着手段は、発熱する熱源を有しており、
前記制御手段は、前記電源手段から前記熱源に電力を供給させて、前記熱源を供給した電力量に応じて発熱させることを特徴とする、
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
消費電力の最大値を抑制するように動作する制限モードの設定を指示するための操作手段をさらに備えており、
前記制御手段は、前記制限モードが設定されている場合に、前記第2電力を前記電源手段から前記定着手段に供給させることを特徴とする、
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項4】
画像形成装置と同じ電力の供給系統から電力が供給される他の電気機器の消費電力の合計値と当該電力の供給系統の定格電力との差分から余剰電力を算出し、算出した前記余剰電力を表す余剰電力情報を生成する外部電力計測装置と通信可能な通信手段をさらに備えており、
前記制御手段は、前記制限モードが設定されている場合に、前記通信手段を介して前記外部電力計測装置から前記余剰電力情報を取得し、取得した前記余剰電力情報が表す前記余剰電力が所定の閾値未満であれば、前記第2電力を前記電源手段から前記定着手段に供給させることを特徴とする、
請求項3記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記制限モードが設定されている場合に、取得した前記余剰電力情報が表す前記余剰電力が前記所定の閾値以上であれば、前記第1電力を前記電源手段から前記定着手段に供給させることを特徴とする、
請求項4記載の画像形成装置。
【請求項6】
画像形成装置と同じ電力の供給系統から電力が供給される他の電気機器の消費電力の合計値と当該電力の供給系統の定格電力との差分から余剰電力を算出し、算出した前記余剰電力を表す余剰電力情報を生成する外部電力計測装置と通信可能な通信手段をさらに備えており、
前記制御手段は、前記制限モードが設定されている場合に、前記通信手段を介して前記外部電力計測装置から前記余剰電力情報を取得し、取得した前記余剰電力情報が表す前記余剰電力が所定の第1閾値未満であり、且つ前記余剰電力が前記所定の第1閾値よりも低い所定の第2閾値未満であれば、前記定着手段の温度がグリスを融解できる温度よりも低い温度になるような電力を前記電源手段から前記定着手段に供給させ、前記記録媒体を排出する際に前記グリスを融解させることを特徴とする、
請求項3記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記制御手段は、前記制限モードが設定されている場合に、前記通信手段を介して前記外部電力計測装置から前記余剰電力情報を取得し、取得した前記余剰電力情報が表す前記余剰電力が所定の第1閾値未満であり、且つ前記余剰電力が前記所定の第2閾値以上であれば、前記第2電力を前記電源手段から前記定着手段に供給させることを特徴とする、
請求項6記載の画像形成装置。
【請求項8】
画像形成装置と同じ電力の供給系統から電力が供給される他の電気機器の消費電力の合計値と当該電力の供給系統の定格電力との差が前記第1電力の電力量以下の場合に、消費電力の最大値を抑制するように動作する制限モードの設定を指示する外部電力管理装置と通信可能な通信手段をさらに備えており、
前記制御手段は、前記通信手段を介して前記指示を取得した場合に前記制限モードを設定し、前記第2電力を前記電源手段から前記定着手段に供給させることを特徴とする、
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記制御手段は、前記定着手段の温度が所定の判定時間以内に予め設定されている目標温度に到達したか否かを判定し、前記目標温度まで上昇していない場合に前記定着手段が故障していると判断することを特徴とする、
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記制御手段は、起動時に前記判定時間を初期値に設定し、前記定着手段に供給できる電力に制限がある場合に、前記判定時間を前記初期値から延長した時間に変更することを特徴とする、
請求項9記載の画像形成装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタ、コピー機、複合機等の画像形成装置による、起動時の電力供給制御に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
画像形成装置は、記録媒体にトナー像を定着させるための定着器を備えている。定着器は、記録媒体を加熱及び加圧することでトナー像を記録媒体に溶融定着する。画像形成装置は、定着器の予熱のために起動直後に定着器内のヒータに電力供給を行い、定着器を所定の温度に加熱する初期温度調整を行う。起動直後に定着器を所定の温度まで加熱することで、その後の印刷時に、印刷に必要な温度まで定着器を加熱するための時間を短縮することができる。また、画像形成装置は、内部に残留紙がある場合に、この残留紙を排出する機能を有する。残留紙は、排出時に定着器を通過することで定着器内のグリスを溶かすことができる。そのため、前回の印刷から時間が空いた場合であっても、部品間の摩擦等による定着器の故障を防ぐことができる。
【0003】
起動後すぐに印刷を行わずに所定時間経過後に印刷を行う場合、予熱された定着器の温度が放熱により低下する。この場合、定着器を再度加熱する必要があり、起動直後の予熱に用いた電力が浪費されることになる。電力の浪費を低減するために、特許文献1には、ユーザによる設定に基づいて、起動直後に、印刷に必要な温度よりも低い温度まで定着器を加熱する画像形成装置が開示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-64984号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
起動直後に印刷に必要な温度よりも低い温度までしか定着器を加熱しないことで、定着器の予熱時間が短縮される。また、このときの総消費電力量は低減される。しかしながら、定着器の加熱中の最大消費電力は低減されない。
【0006】
小型の画像形成装置は、近年、在宅勤務の増加により一般家庭で使用されるケースが増加している。このような画像形成装置は、大規模オフィスよりも定格電力が低い環境で使用されることになる。画像形成装置の最大消費電力は、一般家庭の他の電気機器の最大消費電力と比較しても大きい。画像形成装置の最大消費電力のうち、定着器の加熱に要する電力の割合は、特に大きい。
【0007】
ユーザは、画像形成装置が起動時に定着器を加熱しているために起動時の消費電力が大きいことを認識していない。そのために、家庭内の他の電気機器の消費電力の合計が家庭の定格電力に対して余裕が無いタイミングで画像形成装置が起動されると、画像形成装置と他の電気機器の消費電力の和である総消費電力量が定格電力を超える可能性がある。これはブレーカが落ちる原因となり、ユーザが不利益を被る。
【0008】
一方、近年の一般住宅では、スマートメータと呼ばれる高機能型の電力メータが普及している。スマートメータは、例えば、負荷となる機器と無線通信を行う通信機能や当該機器を管理する管理機能を有する。スマートメータは、通信機能により家庭や事業所内に設置される空調機器、照明機器、温度計、セキュリティー機器等の機器に接続される。また、HEMS(Home Energy Management System)も同様に普及し始めている。HEMSは、電気機器や電気設備と接続して電気やガス等の使用量を可視化し、電気機器を自動制御する電力管理システムである。スマートメータやHEMSを用いることで、家庭内の総消費電力量がリアルタイムで監視される。しかしながら、スマートメータやHEMSを用いる場合であっても、画像形成装置との連携は進んでおらず、ユーザが不利益を被る可能性は残っている。
【0009】
本発明は、上述の問題に鑑み、一般家庭のように定格電力が低い環境であっても、起動を正常に行うことができる画像形成装置を提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の画像形成装置は、記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、加熱することで前記画像を前記記録媒体に定着させる定着手段と、前記定着手段に電力を供給する電源手段と、前記電源手段から前記定着手段に電力を供給させることで前記定着手段を所定の温度に制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記定着手段に供給できる電力に制限がある場合に、前記所定の温度に制御する際に供給される第1電力より小さい第2電力を前記電源手段から前記定着手段に供給させることを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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