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公開番号
2024065303
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-05-15
出願番号
2022174097
出願日
2022-10-31
発明の名称
画像形成装置
出願人
キヤノン株式会社
代理人
個人
主分類
G03G
21/00 20060101AFI20240508BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】突発的な電力供給の遮断であっても正常なシャットダウン処理を行うことができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、第1電力を供給する第1電源コード60と、第2電力を供給する第2電源コード61と、第1電力と第2電力のいずれもが供給可能である第1負荷81と、第1負荷81の動作を制御する制御部70と、第1電力を制御部70に供給する第1状態と第2電力を制御部70に供給する第2状態とに切り替えられる第1切替部73と、第1電力を第1負荷81に供給する第3状態と第2電力を第1負荷81に供給する第4状態とに切り替えられる第2切替部74と、を備える。制御部70は、第1電力の供給が途絶えたことを検知すると、第1負荷81の動作を停止し、第1切替部73を第2状態に切り替え、第2切替部74を第4状態に切り替える。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
第1電力を供給する第1電源コードと、
第2電力を供給する第2電源コードと、
前記第1電力の供給状態を監視する第1監視手段と、
前記第2電力の供給状態を監視する第2監視手段と、
前記第1電力と前記第2電力のいずれもが供給可能である負荷と、
前記負荷の動作を制御する制御手段と、
前記第1電力を前記制御手段に供給する第1状態と、前記第2電力を前記制御手段に供給する第2状態とに切り替えられる切替手段と、を備え、
前記制御手段は、前記切替手段が前記第1状態のときに前記第1監視手段の監視結果により前記第1電力の供給が途絶えたことを検知すると、前記負荷の動作を停止し、前記切替手段の接続状態を前記第2状態に切り替え、前記負荷に前記第2電力を供給して前記第1電力の遮断時の処理を行うことを特徴とする、
画像形成装置。
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
前記切替手段は、前記第1状態で前記第1電力を前記制御手段と前記負荷に供給し、前記第2状態で前記第2電力を前記制御手段と前記負荷に供給し、
前記制御手段は、前記切替手段の接続状態を前記第2状態に切り替えることで前記負荷に前記第2電力を供給することを特徴とする、
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記切替手段は、前記制御手段に接続される第1切替手段と、前記負荷に接続される第2切替手段と、を有し、
前記制御手段は、前記切替手段が前記第1状態のときに前記第1監視手段の監視結果により前記第1電力の供給が途絶えたことを検知すると、前記負荷の動作を停止し、前記第1切替手段の接続状態を前記第2状態に切り替え、前記第2切替手段の接続状態を前記第2状態に切り替えることを特徴とする、
請求項2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記第1電力の供給が途絶えた際に前記制御手段に電力を供給する蓄電手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記蓄電手段からの電力供給が途絶える前に前記第1切替手段の接続状態を前記第2状態に切り替えることを特徴とする、
請求項3記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記第1切替手段は、前記第1電力と前記第2電力が入力され、出力が前記制御手段に接続されるスイッチを有し、
前記第2切替手段は、前記第1電力と前記第2電力が入力され、出力が前記負荷に接続されるスイッチを有することを特徴とする、
請求項3記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記第1電力を直流電力に変換する第1AC/DC手段と、
前記第2電力を直流電力に変換する第2AC/DC手段と、をさらに備え、
前記第1切替手段には、前記第1AC/DC手段で直流電力に変換された前記第1電力と前記第2AC/DC手段で直流電力に変換された前記第2電力が入力され、
前記第2切替手段には、前記第1AC/DC手段で直流電力に変換された前記第1電力と前記第2AC/DC手段で直流電力に変換された前記第2電力が入力されることを特徴とする、
請求項3記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記負荷は、前記第1電力の電力供給ラインに設けられる第1負荷と、前記第2電力の電力供給ラインに設けられる第2負荷と、を有し、
前記切替手段は、前記第1電力の電力供給ラインに設けられる第1スイッチと、前記第2電力の電力供給ラインに設けられる第2スイッチと、前記第1電力の電力供給ラインと前記第1電力の電力供給ラインとの間に設けられる第3スイッチと、を有し、
前記制御手段は、前記切替手段が前記第1状態のときに前記第1監視手段の監視結果により前記第1電力の供給が途絶えたことを検知すると、前記負荷の動作を停止し、前記第1スイッチを遮断状態に切り替えた後に前記第3スイッチを導通状態に切り替えることで、前記切替手段の接続状態を前記第2状態に切り替え、前記負荷に前記第2電力を供給することを特徴とする、
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記第1電力の供給が途絶えた際に前記制御手段に電力を供給する蓄電手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記蓄電手段からの電力供給が途絶える前に前記第1スイッチを遮断状態に切り替えることを特徴とする、
請求項7記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記制御手段は、前記第2監視手段の監視結果により前記第2電力の供給が途絶えたことを検知すると、前記負荷の動作を停止し、前記第2スイッチを遮断状態に切り替えた後に前記第3スイッチを導通状態に切り替えることで、前記切替手段の接続状態を前記第1状態にして、前記負荷に前記第2電力を供給することを特徴とする、
請求項7記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記第1電力を直流電力に変換する第1AC/DC手段と、
前記第2電力を直流電力に変換する第2AC/DC手段と、をさらに備え、
前記第1AC/DC手段には前記第1スイッチを通過した前記第1電力が入力され、
前記第2AC/DC手段には前記第2スイッチを通過した前記第2電力が入力されることを特徴とする、
請求項7記載の画像形成装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の電源系統から電力が供給される画像形成装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
画像形成装置は、単位時間当たりの印刷枚数(プリントスピード)に対する要求が高まっている。プリントスピードの高速化には、印刷対象となる記録材の搬送速度の高速化や、記録材に画像を定着させる定着器の定着温度を高温にする必要がある。いずれの要求に対しても、消費電力が増加する傾向にある。
【0003】
日本国内で電気装置に使用される電源コードの定格電力は、100[V]の電圧で15[A]の電流であるために1500[W]である。画像形成装置がこれ以上の電力を必要とする場合、100[V]の電圧で20[A]の電流、200[V]単相、200[V]3相等に対応した特殊な電源コードが必要になる。この場合、施設側にも電源工事が必要になる。しかし賃貸のオフィスビル等では、電源工事を行わずに画像形成装置を設置することが求められる。そのために1500[W]以上の電力を必要とする画像形成装置には、定格電力の電源コードを複数本有し、各電源コードから供給される電力により動作するものがある。
【0004】
複数本の電源コードを有する場合、いずれかの電源コードの電源プラグがコンセントから抜けていたり、いずれかの電源コードが接続される電源のブレーカが落ちてしまう可能性がある。この場合、画像形成装置は、一部の負荷への電力供給が遮断されてしまうために、正常動作ができなくなる可能性がある。特許文献1には、交流負荷が接続されている電源コードからの電力供給が遮断された場合に、動作を中止してユーザに対して注意を促す通知を行う画像形成装置が開示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-316245号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
通常、電源から画像形成装置への電力供給を正常に遮断する場合、様々なシャットダウン処理が行われた後に、電源からの電力供給が遮断される。シャットダウン処理は、例えば搬送経路に残留する記録材の排出や、感光ドラムや中間転写ベルトに残留するトナーのクリーニングである。画像形成装置には、シャットダウンが正常に行われなければ故障につながる部品がある。例えば感光ドラムの回転が停止していないタイミングで中間転写ベルトの回転が停止すると、感光ドラムに引っ張られることで中間転写ベルトが破損することがある。また、定着器を十分に冷却した後に電力供給を遮断しなければ、筐体内に熱がこもり、定着器の周品部品が破壊される可能性がある。
【0007】
しかしながら、電源コードの抜けやブレーカ落ちは突発的であり、タイミングの制御ができない。そのために電力供給が遮断されたタイミングによっては、シャットダウン処理が正常に行われない可能性がある。
【0008】
本発明は、上述の問題に鑑み、突発的な電力供給の遮断であっても正常なシャットダウン処理を行うことができる画像形成装置を提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の画像形成装置は、第1電力を供給する第1電源コードと、第2電力を供給する第2電源コードと、前記第1電力の供給状態を監視する第1監視手段と、前記第2電力の供給状態を監視する第2監視手段と、前記第1電力と前記第2電力のいずれもが供給可能である負荷と、前記負荷の動作を制御する制御手段と、前記第1電力を前記制御手段に供給する第1状態と、前記第2電力を前記制御手段に供給する第2状態とに切り替えられる切替手段と、を備え、前記制御手段は、前記切替手段が前記第1状態のときに前記第1監視手段の監視結果により前記第1電力の供給が途絶えたことを検知すると、前記負荷の動作を停止し、前記切替手段の接続状態を前記第2状態に切り替え、前記負荷に前記第2電力を供給して前記第1電力の遮断時の処理を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、突発的な電力供給の遮断であっても正常なシャットダウン処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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