TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024059642
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-01
出願番号2024013945,2021513265
出願日2024-02-01,2019-09-11
発明の名称肝臓疾患を検出する方法
出願人ザ ジェネラル ホスピタル コーポレイション,プレジデント アンド フェローズ オブ ハーバード カレッジ
代理人個人,個人,個人
主分類C12Q 1/6886 20180101AFI20240423BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】慢性肝臓疾患患者において高精度で肝細胞癌腫などの肝臓疾患の存在を検出し、肝臓疾患の段階を決定するための非侵襲的方法を提供する。
【解決手段】循環上皮細胞の血中濃度ならびにその遺伝子発現に基づいて肝臓疾患および症状を診断、決定またはモニタリングする方法を開示する。
【選択図】図3-3
特許請求の範囲【請求項1】
対象の循環上皮細胞(CEC)中の肝細胞癌腫(HCC)分類子遺伝子の発現レベルを
測定するステップを含む方法であって、前記HCC分類子遺伝子が、TESC、OSBP
2、SLC6A8、SEPT5、F2RL3、E2F1、EZH2、CDC20、CCN
A2、CCNB1、PLXNB3、CDC6、MYBL2、APOBEC3B、SPP1
、AKR1B10、TOP2A、ASPM、SLC6A9、RECQL4、NUSAP1
、PLVAP、FMO1、PDZK1IP1およびFBXO32のうちの1つ以上を含む
、方法。
続きを表示(約 3,000 文字)【請求項2】
前記HCC分類子遺伝子が、TESC、OSBP2、SLC6A8、SEPT5、F2
RL3、E2F1、EZH2、CDC20、CCNA2、CCNB1、PLXNB3、C
DC6、MYBL2、APOBEC3B、SPP1、AKR1B10、TOP2A、AS
PM、SLC6A9、RECQL4、NUSAP1、PLVAP、FMO1、PDZK1
IP1およびFBXO32のうちの1つ以上からなる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記HCC分類子遺伝子が、TESC、OSBP2、SLC6A8、SEPT5、F2
RL3、E2F1、EZH2、CDC20、CCNA2、CCNB1、PLXNB3、C
DC6、MYBL2、APOBEC3B、SPP1、AKR1B10、TOP2A、AS
PM、SLC6A9、RECQL4、NUSAP1、PLVAP、FMO1、PDZK1
IP1およびFBXO32からなる、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記HCC分類子遺伝子が、ACTG2、ADM2、AFP、AGR2、ALDH3A
1、ALPK3、AMIGO3、ANKRD65、ANLN、AP1M2、ARHGAP
11A、ARHGEF39、ASF1B、ASPHD1、AURKA、AXIN2、BA
IAP2L2、BEX2、C15orf48、C1orf106、C1QTNF3、C6
orf223、CA12、CA9、CAMK2N2、CAP2、CBX2、CCDC17
0、CCDC28B、CCDC64、CCNE2、CCNF、CD109、CD34、C
DC25A、CDC7、CDCA5、CDCA8、CDH13、CDK1、CDKN2A
、CDKN2C、CDT1、CELF6、CENPF、CENPH、CENPL、CEN
PU、CENPW、CKB、CNNM1、COL15A1、COL4A5、COL7A1
、COL9A2、CRIP3、CSPG4、CTNND2、CXorf36、CYP17
A1、DLK1、DMKN、DSCC1、DTL、DUOX2、ECT2、EEF1A2
、EFNA3、EPHB2、EPPK1、ETV4、FABP4、FAM111B、FA
M3B、FAM83D、FANCD2、FANCI、FBXL18、FERMT1、FG
F19、FLNC、FLVCR1、FOXD2-AS1、FOXM1、FXYD2、GA
BRE、GAL3ST1、GCNT3、GINS1、GJC1、GMNN、GNAZ、G
OLGA2P7、GPC3、GPR64、GPSM1、HRCT1、IGF2BP2、I
GSF1、IGSF3、IQGAP3、ITGA2、ITPKA、KIAA0101、K
IF11、KIFC1、KIFC2、KNTC1、KRT23、LAMA3、LEF1、
LGR5、LINC00152、LINGO1、LPL、LRRC1、LYPD1、MA
D2L1、MAGED4、MAGED4B、MAPK12、MAPK8IP2、MAPT
、MCM2、MDGA1、MDK、MFAP2、MISP、MKI67、MMP11、M
NS1、MPZ、MSC、MSH5、MTMR11、MUC13、MUC5B、MYH4
、NAALADL1、NAV3、NCAPG、NDUFA4L2、NEB、NKD1、N
MB、NOTCH3、NOTUM、NPM2、NQO1、NRCAM、NT5DC2、N
TS、OBSCN、OLFML2A、OLFML2B、PAQR4、PEG10、PI3
、PLCE1、PLCH2、PLK1、PLXDC1、PODXL2、POLE2、PP
AP2C、PRC1、PTGES、PTGFR、PTHLH、PTK7、PTP4A3、
PTTG1、PYCR1、RACGAP1、RBM24、RHBG、RNF157、RO
BO1、RP4-800G7.2、RPS6KL1、RRM2、S100A1、SCGN
、5-Sep、SERPINA12、SEZ6L2、SFN、SGOL2、SLC22A
11、SLC51B、SLC6A2、SNCG、SOAT2、SP5、SPARCL1、
SPINK1、STIL、STK39、SULT1C2、TCF19、TDGF1、TH
Y1、TK1、TMC5、TMEM132A、TMEM150B、TNFRSF19、T
NFRSF25、TONSL、TPX2、TRIM16、TRIM16L、TRIM31
、TRIM45、TTC39A、UBD、UBE2C、UBE2T、UGT2B11、U
SH1C、VSIG10L、WDR62、WDR76、およびZWINTからなる群から
選択される1つ、2つ、3つ以上の追加的な遺伝子をさらに含む、請求項1に記載の方法

【請求項5】
慢性肝臓疾患(CLD)を有する対象においてHCCの存在を検出する方法であって、
(a)前記対象のCECにおいて請求項1~4のいずれか一項に記載のHCC分類子遺伝
子の発現レベルを測定するステップと;
(b)前記対象のCEC中の前記HCC分類子遺伝子の前記発現レベルをHCC分類子遺
伝子の参照発現レベルと比較し、それによってHCCの存在を決定するステップと
を含む方法。
【請求項6】
HCC分類子遺伝子の前記発現レベルを使用してHCCスコアが算出され、前記算出さ
れたHCCスコアが参照スコアと比較され、HCCの存在が、前記参照スコアより高いH
CCスコアの存在に基づいて決定される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記HCCスコアが、ランダムフォレスト分析を使用して算出される、請求項6に記載
の方法。
【請求項8】
HCC分類子遺伝子の前記発現レベルが、多変量ロジスティック回帰モデル化手法を使
用してHCC分類子遺伝子の前記参照発現レベルと比較される、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
循環上皮細胞(CEC)中のHCC分類子遺伝子の前記発現レベルが:
(a)前記対象から血液を含む試料を得るステップと;
(b)サイズに基づく排除によって前記試料から赤血球、血小板および血漿を除去するス
テップと;
(c)磁気泳動によって前記試料から白血球(WBC)を除去するステップと;
(d)RNA配列決定、qRT-PCR、RNA in situハイブリダイゼーショ
ン、タンパク質マイクロアレイ、または質量分析およびタンパク質プロファイリングを使
用して前記CEC中の一組の遺伝子の発現を測定するステップと
によって測定される、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
検出される前記HCCが、早期段階のHCCである、請求項5~9のいずれか一項に記
載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
連邦政府による資金提供を受けた研究または開発の記載
本発明は、国立衛生研究所によって授与された補助金番号DK007191、EB01
2493、CA172738およびDK078772の下で政府支援により行われた。政
府は、本発明に一定の権利を有する。
続きを表示(約 2,100 文字)【0002】
本発明は、循環上皮細胞(CEC)を単離し、分析することによって対象において肝臓
疾患を検出し、特徴付ける方法に関する。
【背景技術】
【0003】
液体生検とは、実質器官に由来し、血流に入った細胞物質を試料採取することを指す。
循環上皮細胞(CEC)は、限局性がんの環境(Stott SL, et al. Sci Transl Med 2010
;2:25ra23; Lucci A, et al. Lancet Oncol 2012;13:688-95)および新生物発生前の膵臓
病変でも(Rhim AD, et al. Gastroenterology 2014;146:647-51; Franses JW, et al. O
ncologist 2017)液体生検によって検出され得、その存在は、発癌現象に限定されないこ
とを示唆している。
【0004】
CECの単離は、血流中のその希少性、および細胞捕捉に使用される抗原の多様な発現
のため技術的な難題である。例えば、EpCAM依存的なVeridexプラットフォー
ムは、2つの独立した研究において肝細胞癌腫(HCC)CEC検出率35%および41
%しかなかった(Kelley RK, et al. BMC Cancer 2015;15:206; Sun YF, et al. Hepatol
ogy 2013;57:1458-68)。この制約を克服するために、細胞生存率および高品質のRNA
内容物を保ちながらCECを単離するiChipと呼ばれる抗原非依存的細胞選別デバイ
スが開発された。HCCにおけるCECを富化し、検出するアッセイを作製するためにi
Chipデバイスは、確立されている肝臓特異的マーカーに基づくRNAシグネチャーと
これまで組み合わされてきた(Kalinich M, et al. Proc Natl Acad Sci USA 2017;114:1
123-1128)。
【0005】
HCCの非侵襲的診断のための他の手法は、高い検出率を達成するのに失敗してきた。
例えば、最近の研究は、無細胞DNAと血液に基づくタンパク質バイオマーカーとを組み
合わせることによるHCCの検出が、おそらく一般的な反復突然変異およびHCCに固有
の特異的タンパク質マーカーの不足のためHCCの予測について44%の精度しかもたら
さなかったことを示している(Cohen JD, et al. Science 2018を参照)。
【0006】
非侵襲的方法を使用することによる特定の肝臓疾患の診断における別の難題は、CEC
が異なる2つの疾患に存在し得るため、CECの定量分析が2つの疾患同士を区別するの
に必要な情報を提供し得ないことである。
【0007】
現在まで、慢性肝臓疾患(CLD)がある対象においてHCCなどの肝臓疾患を正確に
検出する、または異なる肝臓疾患同士もしくは異なる段階の肝臓疾患同士を区別するため
に利用可能な非侵襲的な血液に基づく方法は存在しない。
【0008】
したがって、CLD患者において高精度でHCCなどの肝臓疾患の存在を検出し、肝臓
疾患の段階を決定するための非侵襲的方法に対する必要性が存在する。
【発明の概要】
【0009】
本発明は、少なくとも一部において、肝CEC(hCEC)が、発癌現象に限定されず
、慢性肝臓疾患(CLD)などの非がん疾患または症状を有する対象にも存在し得るとい
う発見に基づく。さらに、本発明は、少なくとも一部において、CLDの対象においてh
CECを定量的または定性的に分析して、肝細胞癌腫(HCC)などのがんの存在を正確
に検出しおよび/または肝臓線維症などの肝臓疾患もしくは症状の異なる段階(例えば、
早期または後期段階)を正確に特徴付け得るという発見に基づく。
【0010】
一態様において、本発明は、対象の循環上皮細胞(CEC)中の肝細胞癌腫(HCC)
分類子遺伝子の発現レベルを測定する方法に関し、HCC分類子遺伝子は、TESC、O
SBP2、SLC6A8、SEPT5、F2RL3、E2F1、EZH2、CDC20、
CCNA2、CCNB1、PLXNB3、CDC6、MYBL2、APOBEC3B、S
PP1、AKR1B10、TOP2A、ASPM、SLC6A9、RECQL4、NUS
AP1、PLVAP、FMO1、PDZK1IP1およびFBXO32のうちの1つ以上
を含む。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

池田食研株式会社
RNAの合成方法
23日前
東洋紡株式会社
逆転写反応用組成物
2か月前
マグネデザイン株式会社
磁気顕微鏡
1か月前
花王株式会社
培養挙動予測方法
8日前
株式会社土と野菜
発酵促進装置
1か月前
岐阜県
乳酸菌及び発酵物
1か月前
株式会社ブラスト
細胞培養装置
2か月前
株式会社ブラスト
密閉チャンバー
2か月前
日本バイリーン株式会社
二酸化炭素吸収装置
27日前
学校法人 創価大学
炭酸ガス溶解装置
1か月前
国立大学法人 東京大学
ゲノム編集技術
3か月前
花王株式会社
発酵生産プロセス支援方法
8日前
合同会社陶徳堂研究所
改良シャーレ
1か月前
個人
非ゲノム配列抗ウイルス用オリゴヌクレオチド
1か月前
個人
果実酒の製造方法とアルコール含有果実
1か月前
学校法人立命館
紐状構造物の製造方法
2か月前
相生ユニビオ株式会社
ウイスキーの製造方法
2か月前
長谷川香料株式会社
アルコール飲料用香味改善組成物
19日前
小林製薬株式会社
黒ずみ形成方法
2か月前
個人
急性ストレス評価用データの生成方法
1か月前
松谷化学工業株式会社
アルコール飲料及びその製造方法
2か月前
株式会社パウレック
培養装置及び培養方法
3か月前
サッポロビール株式会社
ビールテイスト飲料
1か月前
サッポロビール株式会社
ビールテイスト飲料
8日前
株式会社東海ヒット
完全閉鎖型灌流液送液系
2か月前
サッポロビール株式会社
ビールテイスト飲料
2か月前
国立大学法人東京海洋大学
熱処理リゾチーム組成物
2か月前
三洋化成工業株式会社
培地及び培地を用いる細胞の培養方法
6日前
花王株式会社
リパーゼ変異体
2か月前
株式会社シェルタージャパン
藻類増殖制御装置
21日前
株式会社デンソー
バイオセンサ装置
3か月前
サッポロビール株式会社
ビールテイスト飲料
2か月前
サッポロビール株式会社
ビールテイスト飲料
3か月前
サッポロビール株式会社
ビールテイスト飲料
2か月前
サッポロビール株式会社
ビールテイスト飲料
3か月前
サッポロビール株式会社
ビールテイスト飲料
2か月前
続きを見る