TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024057836
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022164780
出願日2022-10-13
発明の名称積層シートの製造方法および光学積層体の製造方法
出願人日東電工株式会社
代理人個人
主分類B32B 7/05 20190101AFI20240418BHJP(積層体)
要約【課題】積層シートの外縁の形状精度を向上できる積層シートの製造方法、および、該積層シートを用いた光学積層体の製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明の実施形態による積層フィルムの製造方法は、第1フィルムと、該第1フィルムよりも小さい外形形状を有する第2フィルムとを準備する工程と;該第1フィルムの厚み方向から見て該第2フィルムの全体が第1フィルムの外縁の内側に位置するように、該第2フィルムを該第1フィルムに貼り合わせる工程と;を含んでいる。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
第1シートと、前記第1シートよりも小さい外形形状を有する第2シートとを準備する工程と、
前記第1シートの厚み方向から見て前記第2シートの全体が前記第1シートの外縁の内側に位置するように、前記第2シートを前記第1シートに貼り合わせる工程と、を含む、積層シートの製造方法。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
請求項1に記載の積層シートの製造方法によって製造される積層シートを、前記積層シートの外縁を基準に位置決めして、前記積層シートに対する検査エリアを決定する工程と、
前記検査エリアを複数のチップエリアに区画して各チップエリアを検査する工程と、
検査後の複数のチップエリアのそれぞれにおいて同じ位置にマーキングする工程と、
前記複数のチップエリアの位置と各チップエリアの検査結果とに関する情報を有する情報コードを、前記積層シートに設ける工程と、
前記積層シートを前記積層シートの外縁を基準に位置決めして、前記情報コードから情報を読み取り、前記複数のチップエリアに沿って前記積層シートを切断する工程と、を含む、光学積層体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層シートの製造方法および光学積層体の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
各種産業製品において、複数の樹脂層が積層された積層体が幅広く利用されている。このような積層体は、例えば、複数の樹脂シートを貼り合わせた後、得られた積層シートから小片状に切断されて製造される(例えば、特許文献1参照)。通常、積層シートからの積層体の切断は、積層シートの外縁を基準に切削刃の位置を調整して実施される。そのため、複数の樹脂シートが所望の位置からずれて貼り合わされ、積層シートの外縁形状にずれが生じると、積層シートにおける積層体の切断位置がばらついてしまう。とりわけ、近年、用途の多様化に応じて、積層体の小型化および高品質化が求められており、積層体の切断位置にばらつきが生じると、製造される積層体の品質を十分に確保できない場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-121673号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、積層シートの外縁の形状精度を向上できる積層シートの製造方法、および、該積層シートを用いた光学積層体の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態による積層シートの製造方法は、第1シートと、該第1シートよりも小さい外形形状を有する第2シートとを準備する工程と;第1シートの厚み方向から見て該第2シートの全体が該第1シートの外縁の内側に位置するように、該第2シートを該第1シートに貼り合わせる工程と;を含んでいる。
別の局面による光学積層体の製造方法は、上記積層シートの製造方法によって製造される積層シートを、該積層シートの外縁を基準に位置決めして、該積層シートに対する検査エリアを決定する工程と;該検査エリアを複数のチップエリアに区画して各チップエリアを検査する工程と;検査後の複数のチップエリアのそれぞれにおいて同じ位置にマーキングする工程と;該複数のチップエリアの位置と各チップエリアの検査結果とに関する情報を有する情報コードを上記積層シートに設ける工程と;上記積層シートを上記積層シートの外縁を基準に位置決めして、該情報コードから情報を読み取り、上記積層シートを複数のチップエリアに沿って切断する工程と;を含んでいる。
【発明の効果】
【0006】
本発明の実施形態によれば、外縁の優れた形状精度を有する積層シートであって、光学積層体の製造に好適に用いられる積層シートを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、本発明の1つの実施形態による積層シートの製造方法に係る第1シートおよび第2シートを準備する工程を示す。
図2は、図1に示す第1シートの概略断面図である。
図3は、図1に示す第2シートの概略断面図である。
図4は、図3に示す第2シートを第1シートに貼り合わせる工程を示す。
図5は、図4に示す工程で得られる積層シートの平面図である。
図6は、図5に示す積層シートをマーキング装置に位置決めした状態の概略斜視図である。
図7は、図6に示す積層シートの検査エリアを複数のチップエリアに区画して検査する工程を示す。
図8は、図7に示すチップエリアにマーキングする工程を示す。
図9は、図8に示す積層シートに情報コードを設ける工程を示す。
図10は、図9に示す積層シートに表面保護フィルムを貼り付ける工程を示す。
図11は、図10に示す情報コードから情報を読み取って、積層シートを複数のチップエリアに沿って切断する工程を示す。
図12は、図11に示す工程によって得られる光学積層体の平面図である。
図13は、図12に示す光学積層体の概略断面図である。
図14は、図13に示す光学積層体の端面加工工程を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の代表的な実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。
【0009】
(用語および記号の定義)
本明細書における用語および記号の定義は下記の通りである。
(1)屈折率(nx、ny、nz)
「nx」は面内の屈折率が最大になる方向(すなわち、遅相軸方向)の屈折率であり、「ny」は面内で遅相軸と直交する方向(すなわち、進相軸方向)の屈折率であり、「nz」は厚み方向の屈折率である。
(2)面内位相差(Re)
「Re(λ)」は、23℃における波長λnmの光で測定した面内位相差である。例えば、「Re(550)」は、23℃における波長550nmの光で測定した面内位相差である。Re(λ)は、層(フィルム)の厚みをd(nm)としたとき、式:Re(λ)=(nx-ny)×dによって求められる。
(3)厚み方向の位相差(Rth)
「Rth(λ)」は、23℃における波長λnmの光で測定した厚み方向の位相差である。例えば、「Rth(550)」は、23℃における波長550nmの光で測定した厚み方向の位相差である。Rth(λ)は、層(フィルム)の厚みをd(nm)としたとき、式:Rth(λ)=(nx-nz)×dによって求められる。
(4)Nz係数
Nz係数は、Nz=Rth/Reによって求められる。
(5)実質的に平行または直交
「実質的に直交」および「略直交」という表現は、2つの方向のなす角度が90°±10°である場合を包含し、好ましくは90°±7°であり、さらに好ましくは90°±5°である。「実質的に平行」および「略平行」という表現は、2つの方向のなす角度が0°±10°である場合を包含し、好ましくは0°±7°であり、さらに好ましくは0°±5°である。さらに、本明細書において単に「直交」または「平行」というときは、実質的に直交または実質的に平行な状態を含み得るものとする。
【0010】
A.積層シートの製造方法の概略
図1は本発明の1つの実施形態による積層シートの製造方法に係る第1シートおよび第2シートの準備する工程を示し;図2は図1に示す第1シートの概略断面図であり;図3は図1に示す第2シートの概略断面図であり;図4は図3に示す第2シートを第1シートに貼り合わせる工程を示し;図5は図4に示す工程で得られる積層シートの平面図である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

東レ株式会社
積層フィルム
5か月前
個人
生地
1か月前
東レ株式会社
積層フィルム
1か月前
三菱ケミカル株式会社
積層体
25日前
三菱ケミカル株式会社
積層体
1か月前
東洋紡株式会社
離型フィルム
4日前
東ソー株式会社
多層フィルム
3か月前
東洋紡株式会社
離型フィルム
4日前
三菱ケミカル株式会社
積層体
2か月前
セーレン株式会社
導電性編物
18日前
三菱ケミカル株式会社
積層体
2か月前
株式会社 スワコー
光学フィルム
12日前
理研ビタミン株式会社
積層フィルム
6か月前
東洋紡株式会社
包装用積層フィルム
24日前
株式会社トライフ
吸水性積層体
4か月前
帝人株式会社
積層体の製造方法
3か月前
グンゼ株式会社
帯電防止フィルム
10日前
大倉工業株式会社
熱収縮性積層フィルム
6か月前
グンゼ株式会社
帯電防止フィルム
10日前
東洋紡株式会社
包装用積層体及び包装袋
24日前
株式会社KY7
断熱シート及び曲げ加工品
1か月前
東レ株式会社
ガス拡散電極基材の製造方法
1か月前
東洋紡株式会社
積層ポリエステルフィルム
3か月前
日東電工株式会社
複層構造体
24日前
日東電工株式会社
複層構造体
24日前
山本産業株式会社
衝撃吸収材料
6か月前
artience株式会社
包装材及び包装袋
2か月前
グンゼ株式会社
導電性フィルム
1か月前
artience株式会社
包装材及び包装袋
3か月前
グンゼ株式会社
導電性フィルム
3か月前
artience株式会社
積層体の製造方法
27日前
藤森工業株式会社
積層体
1か月前
東レ株式会社
二軸配向ポリエステルフィルム
3か月前
artience株式会社
成形加飾用積層体
1か月前
東レ株式会社
二軸配向ポリエステルフィルム
3か月前
グンゼ株式会社
導電性フィルム
3か月前
続きを見る