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公開番号2024024706
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-26
出願番号2022127510
出願日2022-08-10
発明の名称包装材及び包装袋
出願人artience株式会社
代理人
主分類B32B 27/30 20060101AFI20240216BHJP(積層体)
要約【課題】本発明は、ヒートシール性、リサイクル性、低きょう雑物個数、耐ブロッキング性、及び酸素バリア性に優れた包装材を提供することを目的とする。
【解決手段】ヒートシール層、バリア層、紙基材、及び表面保護層を順次有する包装材であって、前記ヒートシール層が、アクリル樹脂及び/又はエチレン-酢酸ビニル共重合樹脂を含み、かつ、前記ヒートシール層の塗工量が、1~18g/m2であり、前記表面保護層が、スチレン-アクリル共重合樹脂(B)を含む、包装材。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ヒートシール層、バリア層、紙基材、及び表面保護層を有する包装材であって、
前記ヒートシール層が、アクリル樹脂(A)及び/又はエチレン-酢酸ビニル共重合樹脂を含み、かつ、前記ヒートシール層の塗工量が、1~18g/m

であり、
前記表面保護層が、スチレン-アクリル共重合樹脂(B)を含む、包装材。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
表面保護層のガラス転移温度Tg(C)が、ヒートシール層のガラス転移温度Tg(D)よりも大きく、Tg(C)とTg(D)との差が、10℃以上である、請求項1に記載の包装材。
【請求項3】
表面保護層が、更に、炭化水素ワックスを含む、請求項1に記載の包装材。
【請求項4】
炭化水素ワックスのJISK2207で規定された25℃における硬度(針入度)が、0.5~12である、請求項3に記載の包装材。
【請求項5】
バリア層が、紙基材に対してヒートシール層と対向して配置される、請求項1に記載の包装材。
【請求項6】
バリア層が、ビニルアルコール樹脂及び/又はエチレン-ビニルアルコール共重合樹脂を含む、請求項1に記載の包装材。
【請求項7】
包装材全量中の紙基材含有量が、50質量%以上である、請求項1に記載の包装材。
【請求項8】
請求項1~7いずれかに記載の包装材から形成された包装袋。
【請求項9】
ヒートシール層、バリア層、紙基材、及び表面保護層を有する包装材の製造方法であって、
バリア層を有する紙基材の一方の面上に、アクリル樹脂(A)及び/又はエチレン-酢酸ビニル共重合樹脂を含むヒートシール剤を塗工して、塗工量が1~18g/m

のヒートシール層を形成する工程と、
バリア層を有する紙基材の他方の面上に、スチレン-アクリル共重合樹脂(B)を含むオーバーコート剤を塗工して表面保護層を形成する工程とを含む、包装材の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は包装材及び包装袋に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、商品パッケージその他の包装物には装飾や表面保護のために印刷が施されているのが一般的である。また、印刷物の意匠性、美粧性、高級感等の印刷品質は、そのでき如何によって、消費者の購入意欲を促進させるものであり、産業上の価値は大きい。
【0003】
一般的に、パッケージの構成には主にプラスチックフィルムが用いられ、透明であるため中身を視認できる使用方法もあり、特にラミネート包装材が用いられることが多かった。例えば、特許文献1においては、基材、印刷層、接着剤層及びシーラント層からなるラミネート包装材であって、印刷層及び接着剤層にバイオマス樹脂が使用された発明が記載されている。しかし、そもそもラミネート型包装材は、石油由来プラスチックフィルムの使用量が多い。そのため、環境対応、カーボンニュートラルであり、更にプラスチックの使用量を削減可能な包装材が望まれており、技術開発がなされている。
【0004】
例えば、特許文献2には、表面保護層、印刷層、紙基材層、樹脂層を順次有する包装材料であり、樹脂層がポリエチレン樹脂であり、表面保護層がニトロセルロース樹脂である包装材料に関する発明が記載されている。しかしながら、上記樹脂層は、ヒートシール性を確保するためにポリエチレンに厚みを持たせる必要があるため、包装材質量の約半分をポリエチレンが占めてしまう。リサイクル性の観点から、包装材中の紙含有量は多い方が好ましいが、上記発明において、ヒートシール層を低塗布量化した場合は、ヒートシール性に課題があると推察される。また、紙基材上へポリエチレンを加熱溶融塗工する際、ポリエチレンは紙基材の一部を取り込んだ状態で固化する。ポリエチレンは、アルカリ耐性及び耐水性に優れ、古紙回収工程において溶解しないため、リサイクル性、低きょう雑物個数に課題がある。さらに、表面保護層がニトロセルロース樹脂であるため、耐ブロッキング性及び低きょう雑物個数に課題がある。上記課題解決に加え、包装材に求められる耐ブロッキング性、酸素バリア性を向上させる必要がある。
【0005】
従って、ヒートシール性、リサイクル性、低きょう雑物個数、耐ブロッキング性、酸素バリア性に優れた包装材として満足できるものは未だ見出されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2018-051796号公報
特開2020-55171号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、紙のリサイクル性を保持したまま、ヒートシール性、低きょう雑物個数、耐ブロッキング性、酸素バリア性に優れた包装材、それを用いた包装袋を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は前記課題に対して鋭意研究を重ねた結果、以下に記載の包装材を用いることで上記課題を解決することを見出し、本発明を成すに至った。
【0009】
すなわち本発明は、ヒートシール層、バリア層、紙基材、及び表面保護層を有する包装材であって、
前記ヒートシール層が、アクリル樹脂(A)及び/又はエチレン-酢酸ビニル共重合樹脂を含み、かつ、前記ヒートシール層の塗工量が、1~18g/m

であり、
前記表面保護層が、スチレン-アクリル共重合樹脂(B)を含む、包装材に関する。
【0010】
また、本発明は、表面保護層のガラス転移温度Tg(C)が、ヒートシール層のガラス転移温度Tg(D)よりも大きく、Tg(C)とTg(D)との差が、10℃以上である、上記包装材に関する。
(【0011】以降は省略されています)

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