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公開番号2024025415
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-26
出願番号2022128837
出願日2022-08-12
発明の名称ゴム積層体
出願人横浜ゴム株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B32B 25/02 20060101AFI20240216BHJP(積層体)
要約【課題】ゴム組成物により構成されたゴム層どうしの層間の剥離強度が向上したゴム積層体を提供する。
【解決手段】ゴム組成物により構成されたゴム層が複数積層されたゴム積層体であって、ゴム層どうしの層間の少なくとも1つに、隣り合ういずれのゴム層とも接着されて層間を補強している層間補強層が備わり、この層間補強層が、ゴム成分と、ナノセルロースと、を含み、且つ、ゴム成分100質量部に対してナノセルロースを0.3~15質量部含有するゴム積層体とすることにより、上記課題を解決する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ゴム組成物により構成されたゴム層が複数積層されたゴム積層体であって、
前記ゴム層どうしの層間の少なくとも1つに、隣り合ういずれの前記ゴム層とも接着されて前記層間を補強している層間補強層が備わり、
前記層間補強層が、ゴム成分と、ナノセルロースと、を含み、且つ、前記ゴム成分100質量部に対して前記ナノセルロースを0.3~15質量部含有する、ゴム積層体。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記層間補強層の前記ゴム成分が、天然ゴム(NR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレン-ブタジエン共重合体ゴム(SBR)、および合成イソプレンゴム(IR)からなる群から選ばれる1以上と、スチレン-ブタジエン-ビニルピリジン三元共重合体(VP)と、を含む、請求項1に記載のゴム積層体。
【請求項3】
前記層間補強層が、さらに、レゾール型および/またはノボラック型レゾルシン・ホルムアルデヒド初期縮合物と、ホルムアルデヒドと、を含み、且つ、前記ナノセルロース1質量部に対して、前記レゾール型および/またはノボラック型レゾルシン・ホルムアルデヒド初期縮合物を0.03~1.2質量部、ならびに前記ホルムアルデヒドを0.02~0.8質量部含有する、請求項1または2に記載のゴム積層体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴム積層体に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
航空部品や自動車部品などの分野において、ゴム組成物により構成されたゴム層が複数積層されて形成されたゴム積層体が使用されている。このようなゴム積層体に求められる特性としては、耐熱性、耐衝撃性、耐油性、耐酸性、接着性(層間接着性等)などが代表的なものとして挙げられる。
【0003】
例えば、特許文献1には、カルボキシル基含有アクリルゴムと脂肪族多価アミン化合物またはその誘導体とを少なくとも含有するアクリルゴム組成物からなるアクリルゴム層と、ポリオール架橋系フッ素ゴムおよびビスマス酸化物を少なくとも含有するフッ素ゴム組成物からなるフッ素ゴム層とが、架橋接着されてなる、耐酸性及び接着性に優れるゴム積層体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2018/181493号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、近年の航空部品や自動車部品などに求められる品質などの観点から、特に、このようなゴム積層体におけるゴム層どうしの層間の剥離強度(層間接着性)についてさらなる改善の余地がある。
【0006】
そこで本発明は、ゴム組成物により構成されたゴム層どうしの層間の剥離強度が向上したゴム積層体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明者は鋭意検討し、ゴム層どうしの層間の少なくとも1つに、隣り合ういずれのゴム層とも接着されてその層間を補強している層間補強層が備わり、この層間補強層が、ゴム成分と、ナノセルロースと、を含み、且つ、このゴム成分100質量部に対してナノセルロースを0.3~15質量部含有する構成であるゴム積層体が、このゴム層どうしの層間の剥離強度が向上したものとなることを見出し、本発明を完成させた。
【0008】
すなわち、本発明は次の<1>~<3>である。
<1>ゴム組成物により構成されたゴム層が複数積層されたゴム積層体であって、前記ゴム層どうしの層間の少なくとも1つに、隣り合ういずれの前記ゴム層とも接着されて前記層間を補強している層間補強層が備わり、前記層間補強層が、ゴム成分と、ナノセルロースと、を含み、且つ、前記ゴム成分100質量部に対して前記ナノセルロースを0.3~15質量部含有する、ゴム積層体。
<2>前記層間補強層の前記ゴム成分が、天然ゴム(NR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレン-ブタジエン共重合体ゴム(SBR)、および合成イソプレンゴム(IR)からなる群から選ばれる1以上と、スチレン-ブタジエン-ビニルピリジン三元共重合体(VP)と、を含む、<1>に記載のゴム積層体。
<3>前記層間補強層が、さらに、レゾール型および/またはノボラック型レゾルシン・ホルムアルデヒド初期縮合物と、ホルムアルデヒドと、を含み、且つ、前記ナノセルロース1質量部に対して、前記レゾール型および/またはノボラック型レゾルシン・ホルムアルデヒド初期縮合物を0.03~1.2質量部、ならびに前記ホルムアルデヒドを0.02~0.8質量部含有する、<1>または<2>に記載のゴム積層体。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ゴム組成物により構成されたゴム層どうしの層間の剥離強度が向上したゴム積層体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明に係るゴム積層体の実施形態の一例を表す部分断面概略図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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