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公開番号2024058156
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022165322
出願日2022-10-14
発明の名称タイヤ用ゴム組成物
出願人横浜ゴム株式会社
代理人清流国際弁理士法人,個人,個人
主分類C08L 9/00 20060101AFI20240418BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】耐摩耗性を損なうことなくウェットグリップ性能を高め、その作動性を良好にすることを可能にしたタイヤ用ゴム組成物を提供する。
【解決手段】ジエン系ゴム100質量部に対し、下記式(1)および(2)の条件を満たす芳香族系炭化水素樹脂3質量部~100質量部と、窒素吸着比表面積N2SAが100m2/g~300m2/gであるシリカ30質量部~300質量部とを配合する(式中、Tgはガラス転移温度〔単位:℃〕、Mwは重量平均分子量、Mnは数平均分子量である)。
Tg>36×Mw/Mn+22 ・・・(1)
Mw>3000 ・・・(2)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ジエン系ゴム100質量部に対し、下記式(1)および(2)の条件を満たす芳香族系炭化水素樹脂3質量部~100質量部と、窒素吸着比表面積N
2
SAが100m
2
/g~300m
2
/gであるシリカ30質量部~300質量部とを配合したことを特徴とするタイヤ用ゴム組成物。
Tg>36×Mw/Mn+22 ・・・(1)
Mw>3000 ・・・(2)
(式中、Tgはガラス転移温度〔単位:℃〕、Mwは重量平均分子量、Mnは数平均分子量である。)
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記ジエン系ゴム100質量%中、シリカ表面のシラノール基と反応性がある官能基を有する変性スチレンブタジエンゴムを30質量%以上含むことを特徴とする請求項1に記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項3】
下記一般式(3)の平均組成式で表されるポリシロキサンを含むシランカップリング剤が前記シリカの質量に対して2質量%~20質量%配合されたことを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ用ゴム組成物。
(A)
a
(B)
b
(C)
c
(D)
d
(R
1
)
e
SiO
(4-2a-b-c-d-e)/2
・・・(3)
(式(3)中、Aはスルフィド基を含有する2価の有機基、Bは炭素数5~10の1価の炭化水素基、Cは加水分解性基、Dはメルカプト基を含有する有機基、R
1
は炭素数1~4の1価の炭化水素基を表し、a~eは、0≦a<1、0<b<1、0<c<3、0≦d<1、0≦e<2、かつ0<2a+b+c+d+e<4の関係式を満たす実数である。)
【請求項4】
ガラス転移温度が-40℃以上である液状芳香族ビニル-共役ジエン系ゴムを含むことを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項5】
前記ジエン系ゴム100質量部に対して、水酸化アルミニウムを15質量部以上配合したことを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ用ゴム組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、主としてタイヤのトレッド部に用いることを意図したタイヤ用ゴム組成物に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
タイヤ(例えば競技用タイヤや乗用車用タイヤ)のトレッド部を構成するタイヤ用ゴム組成物においては、ウェット路面におけるグリップ力(ウェットグリップ性能)を向上させるために、高比表面積フィラーや高軟化点樹脂を多量に配合することが行われる(例えば、特許文献1を参照)。しかしながら、高比表面積フィラーを多量配合すると、破断強度の悪化が懸念され、それに伴いタイヤに使用したときに耐摩耗性が悪化する虞があった。また、高軟化点樹脂を多量配合すると、ガラス転移温度が高くなり、低温におけるゴム硬度が高くなり、それに伴いタイヤに使用したときにウェット路面におけるグリップ性能の作動性(また、競技用タイヤの場合ウォームアップ性)が低下する虞があった。そのため、耐摩耗性を損なうことなくウェットグリップ性能を高め、その作動性を良好にするための対策が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5503159号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、耐摩耗性を損なうことなくウェットグリップ性能を高め、その作動性を良好にすることを可能にしたタイヤ用ゴム組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成する本発明のタイヤ用ゴム組成物は、ジエン系ゴム100質量部に対し、下記式(1)および(2)の条件を満たす芳香族系炭化水素樹脂3質量部~100質量部と、窒素吸着比表面積N
2
SAが100m
2
/g~300m
2
/gであるシリカ30質量部~300質量部とを配合したことを特徴とする。
Tg>36×Mw/Mn+22 ・・・(1)
Mw>3000 ・・・(2)
(式中、Tgはガラス転移温度〔単位:℃〕、Mwは重量平均分子量、Mnは数平均分子量である。)
【発明の効果】
【0006】
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、式(1)および(2)で特定される条件を満たす芳香族系炭化水素樹脂を用いているので、樹脂を配合することに伴う耐摩耗性の悪化を抑制しながら、ウェットグリップ性能を高め、しかもその作動性を良好にすることができる。
【0007】
本発明においては、ジエン系ゴム100質量%中、シリカ表面のシラノール基と反応性がある官能基を有する変性スチレンブタジエンゴムを30質量%以上含むことが好ましい。これにより、シリカの分散性を高めることができ、ウェットグリップ性能を向上するには有利になる。
【0008】
本発明においては、下記一般式(3)の平均組成式で表されるポリシロキサンを含むシランカップリング剤がシリカに対して2質量%~20質量%配合されることが好ましい。これにより、耐摩耗性を損なうことなくウェットグリップ性能を高め、その作動性を良好にする効果をより高めることができる。
(A)
a
(B)
b
(C)
c
(D)
d
(R
1
)
e
SiO
(4-2a-b-c-d-e)/2
・・・(3)
(式(3)中、Aはスルフィド基を含有する2価の有機基、Bは炭素数5~10の1価の炭化水素基、Cは加水分解性基、Dはメルカプト基を含有する有機基、R
1
は炭素数1~4の1価の炭化水素基を表し、a~eは、0≦a<1、0<b<1、0<c<3、0≦d<1、0≦e<2、かつ0<2a+b+c+d+e<4の関係式を満たす実数である。)
【0009】
本発明においては、ガラス転移温度が-40℃以上である液状芳香族ビニル-共役ジエン系ゴムを含むことが好ましい。これにより、耐摩耗性を損なうことなくウェットグリップ性能を高め、その作動性を良好にする効果をより高めることができる。
【0010】
本発明においては、ジエン系ゴム100質量部に対して、水酸化アルミニウムを15質量部以上配合することが好ましい。このように水酸化アルミニウムを配合することで、ウェットグリップ性能を向上するには有利になる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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