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公開番号2024054066
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-16
出願番号2023104659
出願日2023-06-27
発明の名称フィルム
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08L 1/08 20060101AFI20240409BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】艶消し性を有するとともに、視認性に優れるフィルムの提供。
【解決手段】セルロースエステル化合物(A)、脂肪族ポリエステル(B)及びアクリル重合体(C)を含む樹脂組成物からなるフィルムであり、前記フィルムが、連続相及び分散相からなる海島構造を有し、前記分散相の平均アスペクト比が10以下である、フィルム。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
セルロースエステル化合物(A)、脂肪族ポリエステル(B)、及びアクリル重合体(C)を含む樹脂組成物(X)からなるフィルムであり、
前記フィルムが、連続相及び分散相からなる海島構造を有し、前記分散相の平均アスペクト比が10以下である、フィルム。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記樹脂組成物(X)の総質量に対して、前記セルロースエステル化合物(A)の含有量が10質量%以上60質量%以下である、請求項1に記載のフィルム。
【請求項3】
前記樹脂組成物(X)の総質量に対して、前記脂肪族ポリエステル(B)の含有量が10質量%以上50質量%以下である、請求項1に記載のフィルム。
【請求項4】
前記樹脂組成物(X)の総質量に対して、前記アクリル重合体(C)の含有量が10質量%以上50質量%以下である、請求項1に記載のフィルム。
【請求項5】
フィルム表面の算術平均粗さRaが0.10μm以上3.00μm以下である、請求項1に記載のフィルム。
【請求項6】
フィルム表面の最大高さRzが0.5μm以上15.0μm以下である、請求項1に記載のフィルム。
【請求項7】
20°表面光沢度が0.1%以上70%以下である、請求項1に記載のフィルム。
【請求項8】
60°表面光沢度が5%以上70%以下である、請求項1に記載のフィルム。
【請求項9】
85°表面光沢度が5%以上90%以下である、請求項1に記載のフィルム。
【請求項10】
内部ヘーズが0.1%以上40.0%以下である、請求項1に記載のフィルム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物からなるフィルムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
各種物品の表面上に積層して用いられるフィルムが知られている。特許文献1には、例えば液晶表示装置等に用いられる偏光板用保護フィルム、位相差フィルム、視野角拡大フィルム、プラズマディスプレイに用いられる反射防止フィルム等の光学フィルムとして利用できるセルロースエステルフィルムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-54100号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
建築物の内装材、外装材、自動車の内装材、外装材、携帯電話、又は電機製品等の物品の表面に積層される、装飾のための加飾フィルムや、保護のための表面保護フィルム等として、艶消し性を有する艶消しフィルムが用いられることがある。艶消しフィルムを用いると、高級感、深み感、落ち着き感等を付与することができる。艶消しフィルムには、艶消しフィルムの下の物品表面が視認できる視認性が求められることがある。
本発明は、艶消し性を有するとともに、視認性に優れるフィルムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、以下の態様を有する。
[1] セルロースエステル化合物(A)、脂肪族ポリエステル(B)、及びアクリル重合体(C)を含む樹脂組成物(X)からなるフィルムであり、前記フィルムが、連続相及び分散相からなる海島構造を有し、前記分散相の平均アスペクト比が10以下である、フィルム。
[2] 前記樹脂組成物(X)の総質量に対して、前記セルロースエステル化合物(A)の含有量が10質量%以上60質量%以下である、[1]に記載のフィルム。
[3] 前記樹脂組成物(X)の総質量に対して、前記脂肪族ポリエステル(B)の含有量が10質量%以上50質量%以下である、[1]又は[2]に記載のフィルム。
[4] 前記樹脂組成物(X)の総質量に対して、前記アクリル重合体(C)の含有量が10質量%以上50質量%以下である、[1]~[3]のいずれかに記載のフィルム。
[5] フィルム表面の算術平均粗さRaが0.10μm以上3.00μm以下である、[1]~[4]のいずれかに記載のフィルム。
[6] フィルム表面の最大高さRzが0.5μm以上15.0μm以下である、[1]~[5]のいずれかに記載のフィルム。
[7] 20°表面光沢度が0.1%以上70%以下である、[1]~[6]のいずれかに記載のフィルム。
[8] 60°表面光沢度が5%以上70%以下である、[1]~[7]のいずれかに記載のフィルム。
[9] 85°表面光沢度が5%以上90%以下である、[1]~[8]のいずれかに記載のフィルム。
[10] 内部ヘーズが0.1%以上40.0%以下である、[1]~[9]のいずれかに記載のフィルム。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、艶消し性を有するとともに、視認性に優れるフィルムが得られる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本明細書において、重合体の「構成単位」とは単量体1分子から形成される単位(原子団)を意味する。
本明細書において、数値範囲を示す「~」は、その前後に記載された数値を下限値及び上限値として含むことを意味する。
【0008】
≪樹脂組成物(X)≫
本実施形態のフィルムは、セルロースエステル化合物(A)、脂肪族ポリエステル(B)及びアクリル重合体(C)を含む樹脂組成物(X)からなる。
樹脂組成物(X)をフィルムに成形する際に成分の変性が生じる場合があるが、かかる成分変性を除くと、樹脂組成物(X)の組成とフィルムの組成は同じである。
【0009】
<セルロースエステル化合物(A)>
セルロースエステル化合物(A)としては、例えば、セルロースプロピオネート(CP)、セルロースブチレート(CB)、セルロースアセテートプロピオネート(CAP)、セルロースアセテートブチレート(CAB)、セルロースアセテートイソブチレート(CAIB)、セルロースプロピオネートブチレート(CPB)等が挙げられる。得られるフィルムの透明性の点から、セルロースアセテートプロピオネートが好ましい。セルロースエステル化合物(A)は、1種を用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
樹脂組成物(X)が、再生可能な有機資源由来の物質であるセルロースエステル化合物を含むと、環境負荷を低減できる。
【0010】
セルロースエステル化合物(A)のガラス転移温度(Tg)は、得られるフィルムの機械特性の点から120℃以上が好ましく、130℃以上がより好ましい。また、成形性の点から180℃以下が好ましく、170℃以下がより好ましい。
セルロースエステル化合物(A)のガラス転移温度(Tg)は、JIS K7244-4:1999に準拠する方法で、粘弾性スペクトロメーターを用いて、加熱速度3℃/分で昇温させたときの、損失正接(tanδ)のピークのピークトップ温度から求めることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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