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公開番号2024043038
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-29
出願番号2022148010
出願日2022-09-16
発明の名称プリプレグ製造装置
出願人株式会社日本製鋼所
代理人個人
主分類C08J 5/24 20060101AFI20240322BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】シート状繊維基材への樹脂粉体の付着量が低下するのを防止することができるプリプレグ製造装置を提供する。
【解決手段】樹脂粉体をシート状繊維基材50に付着させてプリプレグを製造するプリプレグ製造装置であって、前記シート状繊維基材の幅方向に延びたスリット状の樹脂粉体吐出口33と、前記樹脂粉体吐出口から前記シート状繊維基材に向けて噴射される空気及び樹脂粉体を前記樹脂粉体吐出口まで供給する供給管37と、高電圧が印加されることにより、前記シート状繊維基材との間に電界を形成する電極80と、を備え、前記電極は、正面視で、前記樹脂粉体吐出口に重なる状態で配置されている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
樹脂粉体をシート状繊維基材に付着させてプリプレグを製造するプリプレグ製造装置であって、
前記シート状繊維基材の幅方向に延びたスリット状の樹脂粉体吐出口と、
前記樹脂粉体吐出口から前記シート状繊維基材に向けて噴射される空気及び樹脂粉体を前記樹脂粉体吐出口まで供給する供給管と、
高電圧が印加されることにより、前記シート状繊維基材との間に電界を形成する電極と、を備え、
前記電極は、正面視で、前記樹脂粉体吐出口に重なる状態で配置されているプリプレグ製造装置。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記電極の少なくとも一部は、前記樹脂粉体吐出口を介して前記供給管内部に設けられている請求項1に記載のプリプレグ製造装置。
【請求項3】
前記電極は、正面視で、前記樹脂粉体吐出口のスリット幅内に配置されている請求項1に記載のプリプレグ製造装置。
【請求項4】
前記電極は、前記樹脂粉体吐出口から噴射される空気の流速が相対的に速い範囲に配置されている請求項1に記載のプリプレグ製造装置。
【請求項5】
前記電極は、前記シート状繊維基材の幅方向に延びる棒状電極又は板状電極である請求項1に記載のプリプレグ製造装置。
【請求項6】
前記電極には、前記樹脂粉体吐出口から前記シート状繊維基材に向けて噴射される空気及び樹脂粉体を整流する整流部が設けられている請求項1に記載のプリプレグ製造装置。
【請求項7】
樹脂粉体をシート状繊維基材に付着させてプリプレグを製造するプリプレグ製造装置であって、
前記シート状繊維基材の幅方向に延びたスリット状の樹脂粉体吐出口と、
前記樹脂粉体吐出口から前記シート状繊維基材に向けて噴射される空気及び樹脂粉体を前記樹脂粉体吐出口まで供給する供給管と、
高電圧が印加されることにより、前記シート状繊維基材との間に電界を形成する電極と、を備え、
前記電極は、前記樹脂粉体吐出口から噴射される空気の流速が相対的に速い範囲に配置されているプリプレグ製造装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、シート状繊維基材への樹脂粉体の付着量が低下するのを防止することができるプリプレグ製造装置に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
荷電された樹脂粉体を、高電圧が印加される電極(高電圧板)と搬送されるシート状繊維基材との間に形成された電界によるクーロン力及びエアーノズルから噴射されるエアの搬送力により、シート状繊維基材に付着させるように構成されたプリプレグ製造装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6121978号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1においては、シート状繊維基材を構成する繊維の一部(例えば、シート状繊維基材がUD基材の場合、途中で切断された状態の繊維や毛羽立った状態の繊維)が、高電圧が印加される電極に接近することに起因して電極の短絡が発生し、その結果、電極電圧が低下し、設定電圧に復帰するまでの間、シート状繊維基材への樹脂粉体の付着量が低下してしまうという課題がある。また、上記のように、シート状繊維基材を構成する繊維の一部が、高電圧が印加される電極に接近することに起因してシート状繊維基材と電極との間の放電を伴う絶縁破壊が発生し、その衝撃により、シート状繊維基材に付着した樹脂粉体がシート状繊維基材から脱落してしまい、これによってもシート状繊維基材への樹脂粉体の付着量が低下してしまうという課題もある。
【0005】
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施の形態に係るプリプレグ製造装置は、樹脂粉体をシート状繊維基材に付着させてプリプレグを製造するプリプレグ製造装置であって、前記シート状繊維基材の幅方向に延びたスリット状の樹脂粉体吐出口と、前記樹脂粉体吐出口から前記シート状繊維基材に向けて噴射される空気及び樹脂粉体を前記樹脂粉体吐出口まで供給する供給管と、高電圧が印加されることにより、前記シート状繊維基材との間に電界を形成する電極と、を備え、前記電極は、正面視で、前記樹脂粉体吐出口に重なる状態で配置されている。
【発明の効果】
【0007】
前記一実施の形態によれば、シート状繊維基材を構成する繊維の一部(例えば、シート状繊維基材がUD基材の場合、途中で切断された状態の繊維や毛羽立った状態の繊維)が、高電圧が印加される電極に接近することに起因してシート状繊維基材への樹脂粉体の付着量が低下するのを防止することができるプリプレグ製造装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の実施形態に係るプリプレグ製造装置の構成概要を示す平面図である。
本開示の実施形態に係るプリプレグ製造装置の構成概要を示す側面図である。
図2のA-A矢視図である。
参考例のプリプレグ製造装置を用いてプリプレグを製造する製造方法を説明するための図である。
(a)高電圧板51に代えて棒状電極80を用いたプリプレグ製造装置の正面図、(b)図5(a)のB-B断面図、(c)図5(a)のC-C断面図である。
棒状電極80を用いたプリプレグ製造装置を用いてプリプレグを製造する製造方法を説明するための図である。
図5(a)のC-C断面における流速分布(シミュレーション結果)を表す図である。
(a)棒状電極80(電極本体81)の変形例、(b)斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<参考例>
図1から図3を参照して参考例のプリプレグ製造装置について説明する。
【0010】
参考例のプリプレグ製造装置は、樹脂粉体30を炭素繊維織物やUDテープなどのシート状繊維基材50に付着させてプリプレグを製造する装置であって、図1及び図2に示すように、シート状繊維基材50を間にして左右に設けられた2つのチャンバー31,32と、チャンバー31,32内にそれぞれ設けられた供給管37,38と、供給管37,38の端部にそれぞれ接続されたフラット型エアーノズル41,42と、供給管37,38にそれぞれ設けられた粉末樹脂帯電部43,44を主に備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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