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公開番号2024031821
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-07
出願番号2023106667
出願日2023-06-29
発明の名称重合装置および重合体の製造方法
出願人東レ株式会社
代理人
主分類C08G 69/28 20060101AFI20240229BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】溶液重合にて得られた重合体を容易に分離し、有機溶媒を回収、再利用しやすい重合装置および重合体の製造方法を提供すること。
【解決手段】反応器と反応により生成した重合体析出物と濾液を分離する濾液濾過装置を有する重合装置であって、該濾過装置によって濾別した濾液を反応器に戻す経路を有する重合装置を用いる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
反応器と反応により生成した重合体析出物と濾液とを分離する濾液濾過装置を有する重合装置であって、該濾液濾過装置によって濾別した濾液を反応器に戻す経路を有する重合装置。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
濾過装置によって重合体を濾別した濾液を沈殿重合反応器に戻す経路に減圧装置を有する請求項1に記載の重合装置。
【請求項3】
濾過装置によって重合体を濾別した濾液を沈殿重合反応器に戻す経路に中和装置を有する請求項1に記載の重合装置。
【請求項4】
中和装置と沈殿重合反応器の間に、脱塩装置を有する請求項3に記載の重合装置。
【請求項5】
脱塩装置と沈殿重合反応器の間に、溶媒脱水装置を有する請求項4に記載の重合装置。
【請求項6】
濾過装置が圧搾濾過である請求項2または5に記載の重合装置。
【請求項7】
沈殿重合反応器と濾過装置の間に、副反応器を有する請求項6に記載の重合装置。
【請求項8】
重合体の製造方法であって、重合溶媒および反応原料を反応器に供給する工程と、該反応器において、重合反応を進めて重合体析出物を形成する工程と、濾過装置において、重合体析出物を濾別する工程を含み、濾液を反応器へ戻す重合体の製造方法。
【請求項9】
濾液を減圧脱気する工程を有する請求項8に記載の重合体の製造方法。
【請求項10】
濾液を中和する工程を有する請求項8に記載の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、重合装置および重合体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
様々な重合体が、重要な産業資材として、各種工業材料、繊維材料、建築材料等の用途に用いられている。特に、芳香族ポリアミド、芳香族ポリエ-テルケトン、ポリアミドイミド、ポリイミドなどは、優れた耐熱性と、機械特性から、繊維、電子機器、自動車産業等における重要な素材として重要な役割を果たしている。
【0003】
このような重合体を製造する場合、共重合組成および分子量分布の制御が比較的容易な溶液重合が好適に用いられるが、生成した重合体を有機溶剤溶液から分離、回収するのがきわめて困難であり、多大な労力とエネルギ-が必要になるといった問題点があった。
【0004】
これらの問題を解決するために、例えば特許文献1~4に溶液から重合体を種々の方法で沈殿させることを検討したものが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2008-239851号公報
特表2018-501372号公報
特開昭59-108030号公報
特開2021-113275号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、これらの方法においては、生成した重合体の分離が容易となり、優れた重合体が得られるものの一方の重合に用いられた有機溶媒は、特許文献1~3では重合開始剤や触媒が残され、文献4では貧溶媒と混和されてしまうためそのまま再度重合に供することは出来ない。重合体の分離が容易になっても、有機溶媒を再利用するために蒸留精製が必要であり、膨大なエネルギ-が必要となる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための本発明は、以下を特徴とする。
【0008】
反応器と反応により生成した重合体析出物と濾液を分離する濾液濾過装置を有する重合装置であって、該濾過装置によって濾別した濾液を反応器に戻す経路を有することを特徴とする重合装置を用いる。また、重合溶媒および反応原料を反応器に供給する工程と、該反応器において、重合反応を行さしめて重合体析出物を形成する工程と、濾過装置において、重合体析出物を濾別する工程を含み、濾液を反応器へ戻すことを特徴とする重合体の製造方法である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、重合体の分離を容易にし、重合体と分離された溶媒を再度重合に供することにより、重合体の分離、溶媒の蒸留精製にかかる多大な労力とエネルギ-、また溶媒の使用量そのものを大幅に削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の重合装置の構成の一例の概略図である。
本発明の重合装置の構成の一例の概略図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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