TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024021876
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-16
出願番号2022125025
出願日2022-08-04
発明の名称硬化性組成物
出願人株式会社カネカ
代理人個人,個人
主分類C08L 101/10 20060101AFI20240208BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】非有機錫系硬化触媒を含んでいても、良好な速硬化性を示す、反応性ケイ素基含有有機重合体を含有する硬化性組成物を提供すること。
【解決手段】反応性ケイ素基を有する有機重合体を含む硬化性組成物において、特定のアミジン化合物(b1)、特定のチタン化合物(b2)、及びサリチル酸エステル(b3)を含む硬化触媒を用いる。アミジン化合物(b1)は、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(DBU)である。チタン化合物(b2)は、Ti(OR2)dY4-dで表される化合物である。R2は、置換基を有してもよい炭素原子数1~20の炭化水素基であり、Yは、キレート配位化合物であり、dは、0~4の整数である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
有機重合体(A)、及び硬化触媒(B)を含む、硬化性組成物であって、
前記有機重合体(A)が、下記式(1):
-SiR

3-a


(1)
(式(1)中、R

は置換、又は非置換の炭素数1~20の炭化水素基、又はR


SiO-で表されるトリオルガノシロキシ基を示し、3個のR

は、炭素数1~20の炭化水素基であり、それらは同じでもよく、異なっていてもよく、
Xは水酸基又は加水分解性基を示し、
aは1、2、又は3であり、


、Xのそれぞれについて、それらが複数存在するとき、それらは同じでもよく、異なっていてもよい。)
で表される反応性ケイ素基を有し、
前記硬化触媒(B)が、アミジン化合物(b1)、チタン化合物(b2)、及びサリチル酸エステル(b3)を含み、
前記アミジン化合物(b1)が、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(DBU)であり、
前記チタン化合物(b2)が、下記式(2):
Ti(OR




4-d
(2)
(式(2)中、R

は、置換基を有してもよい炭素原子数1~20の炭化水素基であり、Yは、キレート配位化合物であり、dは、0~4の整数である。)
で表される化合物であり、
前記アミジン化合物(b1)、前記チタン化合物(b2)、及び前記サリチル酸エステル(b3)から選択される2種以上が、互いに反応していてもよい、硬化性組成物。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記有機重合体(A)の主鎖構造が、ポリオキシアルキレン系重合体、飽和炭化水素系重合体、及び(メタ)アクリル酸エステル系重合体からなる群より選択される1種以上である、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項3】
前記有機重合体(A)の主鎖構造が、前記ポリオキシアルキレン系重合体である、請求項2に記載の硬化性組成物。
【請求項4】
前記サリチル酸エステル(b3)が、サリチル酸メチル、サリチル酸エチル、サリチル酸イソプロピル、サリチル酸イソブチル、サリチル酸イソアミル、サリチル酸2-エチルヘキシル、サリチル酸3,3,5-トリメチルシクロヘキシル、及びサリチル酸フェニル等からなる群より選択される1種以上である、請求項1~3のいずれか1項に記載の硬化性組成物。
【請求項5】
請求項1~3のいずれか1項に記載の硬化性組成物の硬化物。
【請求項6】
請求項1~3のいずれか1項に記載の硬化性組成物、又は前記硬化性組成物の硬化物を用いる防水材料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ケイ素原子に結合した水酸基又は加水分解性基を有し、シロキサン結合を形成することにより架橋を形成し得るケイ素基(以下、「反応性ケイ素基」ともいう。)を有する有機重合体、及びその有機重合体を含む硬化性組成物に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
分子中に少なくとも1個の反応性ケイ素基を有する有機重合体は、室温においても湿分等によるシリル基の加水分解反応等を伴うシロキサン結合の形成によって架橋し得る。反応性ケイ素基を有する有機重合体がかかる架橋反応によってゴム状硬化物を与える性質を有することが知られている。
【0003】
これらの反応性ケイ素基を有する有機重合体として、主鎖構造がポリオキシアルキレンやポリアクリル酸エステル、ポリイソブチレンである有機重合体は、既に工業的に生産され、シーリング材、接着剤、塗料、防水材等の用途に広く使用されている(特許文献1)、(特許文献2)、(特許文献3(MA))、(特許文献4(XMAP))。
【0004】
反応性ケイ素基を有する有機重合体をシーリング材、接着剤、塗料、防水材等の硬化性組成物として使用する場合、硬化性や接着性、作業性、硬化物の機械特性、防水性等種々の特性が硬化性組成物に要求される。
【0005】
反応性ケイ素基を有する有機重合体を含有する硬化性組成物は、通常、ジブチル錫ビス(アセチルアセトナート)に代表される、炭素-錫結合を有する有機錫化合物等のシラノール縮合触媒を用いて硬化させる。シラノール縮合触媒は硬化触媒とも称される。近年、有機錫系化合物はその毒性が指摘されており、環境に対する安全の観点からその使用には注意が必要である。
【0006】
このため、有機錫化合物以外の硬化触媒として、カルボン酸錫塩やその他のカルボン酸金属塩、カルボン酸とアミン化合物を併用した有機塩、チタン化合物等の金属錯体等の使用が提案されている(特許文献3)、(特許文献4)、(特許文献5)、(特許文献6)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開昭52-73998号公報
特開昭63-6041号公報
特開昭55-9669号公報
特開2003-206410号公報
特開平5-117519号公報
国際公開第2005/108499号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述のような従来技術には、硬化性組成物の速硬化性の面で改善の余地があった。
【0009】
したがって、本発明は、非有機錫系硬化触媒を含んでいても、良好な速硬化性を示す、反応性ケイ素基含有有機重合体を含有する硬化性組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は、前記の問題を解決するために鋭意検討した結果、反応性ケイ素基を有する有機重合体と、特定の硬化触媒を用いることにより、速硬化性を示す硬化性組成物が得られることを見いだし、本発明を完成するに至った。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社カネカ
切開装置
17日前
株式会社カネカ
切開装置
17日前
株式会社カネカ
製造システム
5日前
株式会社カネカ
自動植毛装置
3日前
株式会社カネカ
バルーンカテーテル
17日前
株式会社カネカ
インフレーション成形体
20日前
株式会社カネカ
積層体、およびその製造方法
26日前
株式会社カネカ
固体撮像素子パッケージ製造方法
3日前
株式会社カネカ
硬化性組成物およびその製造方法
18日前
株式会社カネカ
医療機器、および該医療機器の製造方法
19日前
株式会社カネカ
医療用具、および該医療用具の製造方法
17日前
株式会社カネカ
医療用具、および該医療用具の使用方法
17日前
株式会社カネカ
半導体装置製造方法および太陽電池製造方法
17日前
株式会社カネカ
熱伝導性樹脂組成物およびそれを用いた放熱部材
12日前
株式会社カネカ
難燃性ニット生地及びそれを含む難燃性マットレス
18日前
株式会社カネカ
水系コーティング組成物、およびコーティング層の製造方法
26日前
株式会社カネカ
難燃性アクリル系合成繊維、及びそれを含む難燃性繊維複合体
18日前
株式会社カネカ
ポリプロピレン系樹脂組成物、及びポリプロピレン系樹脂用耐衝撃性改質剤
26日前
宇都宮工業株式会社
断熱材支持具及び断熱構造
10日前
株式会社カネカ
脱窒処理方法および脱窒処理装置
18日前
株式会社カネカ
細胞充填システム及び細胞医薬製剤の製造方法
18日前
株式会社カネカ
常温流通ホイップドクリーム用コンパウンドクリーム、及び、常温流通ホイップドコンパウンドクリーム
5日前
株式会社カネカ
常温流通ホイップドクリーム用起泡性コンパウンドクリーム、及び、常温流通ホイップドコンパウンドクリーム
5日前
株式会社カネカ
ポリアミド酸組成物およびその製造方法、ポリイミドフィルム、積層体およびその製造方法、ならびにフレキシブルデバイス
5日前
株式会社日本触媒
組成物
1か月前
三菱ケミカル株式会社
積層体
1か月前
株式会社ナリス化粧品
構造体
3日前
東レ株式会社
多孔質フィルム
1か月前
三菱ケミカル株式会社
樹脂組成物
1か月前
株式会社松風
光硬化性組成物
1か月前
東レ株式会社
ポリアミド樹脂組成物
26日前
株式会社日本触媒
無機粒子含有分散体
1か月前
アイカ工業株式会社
ホットメルト組成物
17日前
テクノUMG株式会社
物品
1か月前
AGC株式会社
水性分散液
1か月前
株式会社カネカ
樹脂組成物およびフィルム
1か月前
続きを見る