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公開番号2024057236
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-24
出願番号2022163841
出願日2022-10-12
発明の名称ポリアミド樹脂組成物
出願人UBE株式会社
代理人弁理士法人 津国
主分類C08L 77/00 20060101AFI20240417BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】摺動性及び耐摩耗性に優れ、摺動部品の劣化が抑制されたポリアミド樹脂組成物を提供する。
【解決手段】本発明のポリアミド樹脂組成物は、ポリアミド樹脂(A)、酸変性ポリオレフィン(B)並びにカルボン酸アミド及びカルボン酸塩からなる群から選択される少なくとも1種のカルボン酸化合物(C)を配合してなるポリアミド樹脂組成物であって、ポリアミド樹脂組成物100質量部において、ポリアミド樹脂(A)を75~98質量部、酸変性ポリオレフィン(B)を0質量部超20質量部未満、カルボン酸化合物(C)を0質量部超0.8質量部以下配合してなり、135℃のデカリン溶媒中で測定される、酸変性ポリオレフィン(B)の平均極限粘度[η]が10~40dl/gである。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリアミド樹脂(A)、酸変性ポリオレフィン(B)並びにカルボン酸アミド及びカルボン酸塩からなる群から選択される少なくとも1種のカルボン酸化合物(C)を配合してなるポリアミド樹脂組成物であって、
ポリアミド樹脂組成物100質量部において、ポリアミド樹脂(A)を75~98質量部、酸変性ポリオレフィン(B)を0質量部超20質量部未満、カルボン酸化合物(C)を0質量部超0.8質量部以下配合してなり、
135℃のデカリン溶媒中で測定される、酸変性ポリオレフィン(B)の平均極限粘度[η]が10~40dl/gである、ポリアミド樹脂組成物。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
実質的にガラス繊維を含まない、請求項1に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項3】
ポリアミド樹脂(A)の数平均分子量が、10,000~35,000である、請求項1に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項4】
ポリアミド樹脂(A)が、脂肪族ポリアミド樹脂である、請求項1に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項5】
さらに耐熱剤を配合してなる、請求項1に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載のポリアミド樹脂組成物の成形品。
【請求項7】
摺動性が求められる用途に用いられる請求項6の成形品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリアミド樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
ポリアミド樹脂は、エンジニアリングプラスチックとして優れた特性を有し、自動車、機械、電気・電子など各種の工業分野において広く使用されている。中でも、ポリアミド樹脂が剛性、強靭性に優れる点から、ギア、カム、プーリー、軸受、ベアリングリテーナー、ドアチェッカー、タイミングチェー
ンガイド用品など、摩擦条件下において用いられる摺動部品に使用されている。
【0003】
このような摺動部品の摺動性、特に耐摩耗性を向上するために、ポリオレフィン成分を含有させたポリアミド樹脂の開発がなされている。
特許文献1及び3では、ポリオレフィン成分として超高分子量のものを使用したポリアミド樹脂組成物は摺動性に優れることが記載されている。特許文献1及び2では、ポリオレフィン成分は酸変性されたものが使用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-199789号公報
特開2018-119018号公報
特開平10-60269号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
摺動部品には、繰り返しの使用によって摺動部品自体が摩耗しないことが求められることに加え、接触対象を劣化させないことも求められる。
特許文献1~3のポリアミド樹脂組成物については、摺動性は確認されているものの、上記要求を満たす組成物とするためにさらなる改良が求められた。
【0006】
本発明は、摺動性及び耐摩耗性に優れ、摺動部品の劣化が抑制されたポリアミド樹脂組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、例えば以下の[1]~[7]である。
[1]ポリアミド樹脂(A)、酸変性ポリオレフィン(B)並びにカルボン酸アミド及びカルボン酸塩からなる群から選択される少なくとも1種のカルボン酸化合物(C)を配合してなるポリアミド樹脂組成物であって、
ポリアミド樹脂組成物100質量部において、ポリアミド樹脂(A)を75~98質量部、酸変性ポリオレフィン(B)を0質量部超20質量部未満、カルボン酸化合物(C)を0質量部超0.8質量部以下配合してなり、
135℃のデカリン溶媒中で測定される、酸変性ポリオレフィン(B)の平均極限粘度[η]が10~40dl/gである、ポリアミド樹脂組成物。
[2]実質的にガラス繊維を含まない、[1]のポリアミド樹脂組成物。
[3]ポリアミド樹脂(A)の数平均分子量が、10,000~35,000である、[1]又は[2]請求項1に記載のポリアミド樹脂組成物。
[4]ポリアミド樹脂(A)が、脂肪族ポリアミド樹脂である、[1]~[3]のいずれかのポリアミド樹脂組成物。
[5]さらに耐熱剤を配合してなる、[1]~[4]のいずれかのポリアミド樹脂組成物。
[6][1]~[5]のいずれかのポリアミド樹脂組成物の成形品。
[7]摺動性が求められる用途に用いられる[6]の成形品。
【発明の効果】
【0008】
本発明のポリアミド樹脂組成物は、摺動性及び耐摩耗性に優れ、摺動部品の劣化が抑制されている。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、ポリアミド樹脂(A)、酸変性ポリオレフィン(B)並びにカルボン酸アミド及びカルボン酸塩からなる群から選択される少なくとも1種のカルボン酸化合物(C)を配合してなるポリアミド樹脂組成物であって、
ポリアミド樹脂組成物100質量部において、ポリアミド樹脂(A)を75~98質量部、酸変性ポリオレフィン(B)を0質量部超20質量部未満、カルボン酸化合物(C)を0質量部超0.8質量部以下配合してなり、
135℃のデカリン溶媒中で測定される、酸変性ポリオレフィン(B)の平均極限粘度[η]が10~40dl/gである、ポリアミド樹脂組成物に関する。
【0010】
本明細書において、「0質量部超配合する」とは、全く配合しない場合を除く意味である。
(【0011】以降は省略されています)

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