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公開番号2024047765
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-08
出願番号2022153440
出願日2022-09-27
発明の名称成形用材料
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08L 1/00 20060101AFI20240401BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】難燃性を備え、成形品の強度を向上させる成形用材料を提供すること。
【解決手段】成形用材料は、直鎖アルキル系ポリエステルと、高極性ポリエステルと、セルロース繊維と、難燃剤と、を含み、直鎖アルキル系ポリエステルと、高極性ポリエステルとの合計の含有量は、セルロース繊維の含有量以下であり、難燃剤は、分子構造中にホスファゼン骨格またはリン酸エステル骨格を有し、難燃剤の含有量は、直鎖アルキル系ポリエステルと、高極性ポリエステルと、セルロース繊維との合計の含有量に対して、1質量%以上10質量%以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
直鎖アルキル系ポリエステルと、高極性ポリエステルと、セルロース繊維と、難燃剤と、を含み、
前記直鎖アルキル系ポリエステルと、前記高極性ポリエステルとの合計の含有量は、前記セルロース繊維の含有量以下であり、
前記難燃剤は、分子構造中にホスファゼン骨格またはリン酸エステル骨格を有し、
前記難燃剤の含有量は、前記直鎖アルキル系ポリエステルと、前記高極性ポリエステルと、前記セルロース繊維との合計の含有量に対して、1質量%以上10質量%以下である成形用材料。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記直鎖アルキル系ポリエステルの含有量は、前記高極性ポリエステルの含有量よりも多い、請求項1に記載の成形用材料。
【請求項3】
前記直鎖アルキル系ポリエステルの含有量を100質量部としたとき、
前記高極性ポリエステルの含有量は、10質量部以上70質量部以下であり、
前記セルロース繊維の含有量は、110質量部以上570質量部以下である、請求項2に記載の成形用材料。
【請求項4】
前記直鎖アルキル系ポリエステルは、原料モノマーとして、アルキレン基の炭素数が2以上8以下のアルキルジカルボン酸と、アルキレン基の炭素数が2以上8以下のアルキレンジオールとを含む、請求項3に記載の成形用材料。
【請求項5】
前記直鎖アルキル系ポリエステルは、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネート・アジペート、およびポリエチレンアジペートのうちの1種類以上を含む、請求項4に記載の成形用材料。
【請求項6】
前記高極性ポリエステルは、原料モノマー由来の繰り返し構造において、炭素数が2に対して酸素数が1以上である、請求項3に記載の成形用材料。
【請求項7】
前記高極性ポリエステルは、ポリ乳酸およびポリヒドロキシ酪酸のうちの1種以上を含む、請求項6に記載の成形用材料。
【請求項8】
前記セルロース繊維の繊維長は、500μm未満である、請求項3に記載の成形用材料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、成形用材料に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、セルロース繊維および樹脂などを含む成形用材料が知られていた。例えば、特許文献1には、パルプ繊維と生分解性樹脂とを含む成形用組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-161337号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の成形用組成物では、難燃性を付与するために難燃剤を添加すると、成形品の強度を向上させることが難しいという課題があった。詳しくは、難燃性を確保すると、衝撃強さおよび曲げ強さが低下する可能性があった。そのため、成形品に変形や割れなどが生じる場合があった。すなわち、難燃性を備えると共に、成形品の強度を向上させる成形用材料が求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
成形用材料は、直鎖アルキル系ポリエステルと、高極性ポリエステルと、セルロース繊維と、難燃剤と、を含み、前記直鎖アルキル系ポリエステルと、前記高極性ポリエステルとの合計の含有量は、前記セルロース繊維の含有量以下であり、前記難燃剤は、分子構造中にホスファゼン骨格またはリン酸エステル骨格を有し、前記難燃剤の含有量は、前記直鎖アルキル系ポリエステルと、前記高極性ポリエステルと、前記セルロース繊維との合計の含有量に対して、1質量%以上10質量%以下である。
【図面の簡単な説明】
【0006】
実施例および比較例に係る成形用材料の組成および評価結果を示す表。
【発明を実施するための形態】
【0007】
1.成形用材料
本実施形態に係る成形用材料は、直鎖アルキル系ポリエステル、高極性ポリエステル、セルロース繊維、および難燃剤を含む。成形用材料には、射出成形やプレス加工などの公知の成形方法が適用可能である。成形用材料から製造される成形品は、ポリスチレンなどの代替品として、各種容器、シート、プリンターなどの事務機器や家電製品などの筐体に好適である。以下、成形用材料に含まれる各種原材料について説明する。
【0008】
1.1.直鎖アルキル系ポリエステル
直鎖アルキル系ポリエステルは、熱可塑性を有し、成形用材料から成形品を製造する際に、溶融してセルロース繊維同士を結着させる。また、直鎖アルキル系ポリエステルは、セルロース繊維と共に成形品の物性を担う。特に、直鎖状のアルキレン基によって靭性が高まり、主として成形品の衝撃強さが向上する。
【0009】
直鎖アルキル系ポリエステルは、原料モノマーとして、アルキレン基の炭素数が2以上8以下のアルキルジカルボン酸と、アルキレン基の炭素数が2以上8以下のアルキレンジオールとを含む。直鎖アルキル系ポリエステルは、上記2種類の原料モノマーが共重合して成る。直鎖アルキル系ポリエステルは、上記2種類の原料モノマーが公知の合成方法にて共重合して成る。
【0010】
上記のアルキルジカルボン酸としては、例えば、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、およびセバシン酸などの直鎖飽和脂肪族ジカルボン酸が挙げられる。直鎖アルキル系ポリエステルの合成には、これらのうちの1種類以上を用いる。
(【0011】以降は省略されています)

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