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公開番号2024050148
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2022156817
出願日2022-09-29
発明の名称ポリマー
出願人株式会社レゾナック
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C08F 8/14 20060101AFI20240403BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】高い光学濃度を有する遮光パターンにおいて優れた解像性及び信頼性を付与することができる感光性樹脂組成物を形成することができるポリマーを提供すること。
【解決手段】感光性樹脂組成物に用いられるポリマーであって、脂環式炭化水素基を有する(メタ)アクリレート構成単位(a)、芳香族基を有する構成単位(b)、(メタ)アクリル酸に由来する構成単位(c)、及び、エチレン性不飽和基を有する(メタ)アクリレート構成単位(d)を含み、二重結合当量が250~400g/モルである、ポリマー。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
感光性樹脂組成物に用いられるポリマーであって、
下記式(1)で表される構成単位(a)、下記式(2)で表される構成単位(b)、下記式(3)で表される構成単位(c)、及び、下記式(4)で表される構成単位(d)を含み、
二重結合当量が250~400g/モルである、ポリマー。
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2024050148000017.jpg
42
149
(前記式(1)中、R

は水素原子又はメチル基を表し、Xは、置換基を有してもよい脂環式炭化水素基を表す。)
JPEG
2024050148000018.jpg
47
149
(前記式(2)中、R

は水素原子又はメチル基を表し、Yは、置換基を有してもよい芳香族基を表す。)
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42
149
(前記式(3)中、R

は水素原子又はメチル基を表す。)
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2024050148000020.jpg
75
149
(前記式(4)中、R

及びR

はそれぞれ独立に、水素原子又はメチル基を表す。)
続きを表示(約 190 文字)【請求項2】
固形分酸価が25~125mgKOH/gである、請求項1に記載のポリマー。
【請求項3】
前記式(2)において、Yが、-COOQで表され、Qが、置換基を有してもよい芳香族炭化水素基を表す、請求項1に記載のポリマー。
【請求項4】
前記式(1)において、前記脂環式炭化水素基がトリシクロデシル基である、請求項1に記載のポリマー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ポリマーに関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
テレビ、サイネージ、スマートウォッチ、スマートフォン、AR機器、VR機器などの画像表示装置は、マトリクス状に配置される複数の発色部と、これら複数の発色部を仕切る遮光パターンとを備える。このような遮光パターンは、隣接する発色部同士間のクロストーク(「混色」と呼ばれることもある)を抑制するためのものであり、感光性樹脂組成物を用いて形成されるのが一般的である。具体的には、遮光パターンは、基材上に感光性樹脂組成物を塗布して感光性樹脂層を形成し、感光性樹脂層を部分的に露光して部分硬化層を形成し、現像液を用いて露光による硬化部をパターンとして現像することによって得られる。例えば下記特許文献1では、感光性樹脂組成物として、色材、分散剤、アルカリ可溶性樹脂、光重合開始剤を含む感光性樹脂組成物により、優れた遮光性等を遮光パターンに付与することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2015/046178号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年、次世代の画像表示装置として、マイクロLEDディスプレイが注目されている。マイクロLEDディスプレイは、発色部としてマイクロLEDを使用するものである。マイクロLEDは、量子効率が高いため長寿命及び低消費電力を可能とし、自発光型素子であるため広視野角及び高輝度を可能とすることから、マイクロLEDディスプレイへの適用が期待されている。
【0005】
しかし、特許文献1に記載の感光性樹脂組成物は以下に示す課題を有していた。
すなわち、上記特許文献1に記載の感光性樹脂組成物は、当該感光性樹脂組成物を用いて基材上に遮光パターンを形成する場合に発色部をマイクロLEDにすると、遮光パターンが高い光学濃度を有する場合、遮光パターンにおいて、解像性の点で改善の余地を有していた。また、上記特許文献1に記載の感光性樹脂組成物は、当該感光性樹脂組成物を用いて基材上に高い光学濃度を有する遮光パターンを形成すると、遮光パターンを高温高湿下に放置した場合の遮光パターンの厚さの減少の抑制、すなわち信頼性の点でも改善の余地を有していた。
【0006】
本開示は、上記課題に鑑みてなされたものであり、高い光学濃度を有する遮光パターンにおいて優れた解像性及び信頼性を付与することができる感光性樹脂組成物を形成することができるポリマーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本開示の一側面は、下記[1]~[4]に記載のアルカリ可溶性バインダーを提供する。
[1]感光性樹脂組成物に用いられるポリマーであって、下記式(1)で表される構成単位(a)、下記式(2)で表される構成単位(b)、下記式(3)で表される構成単位(c)、及び、下記式(4)で表される構成単位(d)を含み、二重結合当量が250~400g/モルである、ポリマー。
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(前記式(1)中、R

は水素原子又はメチル基を表し、Xは、置換基を有してもよい脂環式炭化水素基を表す。)
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(前記式(2)中、R

は水素原子又はメチル基を表し、Yは、置換基を有してもよい芳香族基を表す。)
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(前記式(3)中、R

は水素原子又はメチル基を表す。)
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74
149
(前記式(4)中、R

及びR

はそれぞれ独立に、水素原子又はメチル基を表す。)
[2]固形分酸価が25~125mgKOH/gである、[1]に記載のポリマー。
[3]前記式(2)において、Yが、-COOQで表され、Qが、置換基を有してもよい芳香族炭化水素基を表す、[1]又は[2]に記載のポリマー。
[4]前記式(1)において、前記脂環式炭化水素基がトリシクロデシル基である、[1]~[3]のいずれかに記載のポリマー。
【0008】
本開示のポリマーによれば、高い光学濃度を有する遮光パターンにおいて優れた解像性及び信頼性を付与することができる感光性樹脂組成物を形成することができる。
【0009】
本開示のポリマーにより上記効果が得られる理由については以下のとおりであると推測される。
すなわち、本開示のポリマーは、エチレン性不飽和基を有する光重合性モノマー、光重合開始剤及び着色剤とともに配合して感光性樹脂組成物を形成し、この感光性樹脂組成物を基材上に塗布して感光性樹脂層を形成し、感光性樹脂層に対して基材と反対側から部分的に露光する際、感光性樹脂層の露光部において基材から離れた部分には光が十分に到達する。このため、光重合開始剤の存在下、光により、ポリマーと光重合性モノマー、及び、光重合性モノマー同士が反応して十分に硬化する。一方、感光性樹脂層中の着色剤の濃度が大きく、感光性樹脂層の厚さが大きいと、感光性樹脂層の露光部において基材から近い部分には、着色剤の存在により光が到達しにくい。そのため、光重合開始剤の存在下でも、ポリマーと光重合性モノマーとの反応、及び、光重合性モノマー同士の反応が起こりにくく、露光時には硬化が不十分となり易い。しかし、感光性樹脂層の露光後に得られる部分硬化層を加熱すると、ポリマーの二重結合当量が250~400g/モルであることで、露光後でも、ポリマーと光重合性モノマーとの反応、及び、光重合性モノマー同士の反応が適度に進行して硬化しやすくなる。その結果、感光性樹脂層がその厚さ方向に沿って均一に硬化されることとなる。このため、感光性樹脂層の露光後に得られる部分硬化層をアルカリ現像液で現像する際、非硬化部は、ポリマーがアルカリ現像液で溶解されることで溶解され、露光による硬化部については、その硬化不足に起因する現像液による溶解又は膨潤が抑制される。その結果、得られる遮光パターンにおいて優れた解像性が得られる。また、ポリマーの二重結合当量が250~400g/モルであり、ポリマーが、上記構成単位(a)、構成単位(b)、構成単位(c)及び構成単位(d)を有することで露光により適度に架橋されるため、高温高湿環境下に遮光パターンが高温高湿環境下に置かれても、遮光パターンの膜厚減少が抑制される。以上のことから、本開示のポリマーにより上記効果が得られるのではないかと推測される。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、高い光学濃度を有する遮光パターンにおいて優れた解像性及び信頼性を付与することができる感光性樹脂組成物を形成することができるポリマーが提供される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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