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公開番号2024057277
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-24
出願番号2022163893
出願日2022-10-12
発明の名称微粒子の製造方法、微粒子、タイヤ用ゴム組成物及びタイヤ
出願人横浜ゴム株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C08G 18/00 20060101AFI20240417BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本発明は、タイヤの優れた低燃費性能を維持したままウェットグリップ性能を向上させる微粒子を提供することを目的とする。
【解決手段】未変性のジエン系重合体と、非イオン系又はシリコーン系界面活性剤と、数平均分子量が1000~3000でありヒドロキシ基を有するヒドロキシ基含有ジエン系重合体と、イオン性鎖延長剤を含む鎖延長剤とを含有する分散系に、イソシアネート基を複数有するポリイソシアネート化合物を混合し、上記混合において上記ヒドロキシ基と上記鎖延長剤が有する活性水素含有基との全量に対する、イソシアネート基のモル比が1.5~6.0であり、上記ヒドロキシ基含有ジエン系重合体と、上記鎖延長剤と、上記ポリイソシアネート化合物とを重合させて微粒子を製造する、微粒子の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
未変性のジエン系重合体と、非イオン系又はシリコーン系界面活性剤と、数平均分子量が1000~3000でありヒドロキシ基を有するヒドロキシ基含有ジエン系重合体と、イオン性鎖延長剤を含む鎖延長剤とを含有する分散系に、
イソシアネート基を複数有するポリイソシアネート化合物を混合し、前記混合において前記ヒドロキシ基と前記鎖延長剤が有する活性水素含有基との全量に対する、前記イソシアネート基のモル比が1.5~6.0であり、
前記ヒドロキシ基含有ジエン系重合体と、前記鎖延長剤と、前記ポリイソシアネート化合物とを重合させて微粒子を製造する、微粒子の製造方法。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記微粒子の平均粒子径が0.1~200μmである、請求項1に記載の微粒子の製造方法。
【請求項3】
前記微粒子は、平均粒子径が0.01~20μmである一次粒子が複数個集合して形成されている、請求項1に記載の微粒子の製造方法。
【請求項4】
前記微粒子は前記未変性のジエン系重合体中に分散する分散体として製造され、前記微粒子の含有量が前記分散体中の5~60質量%である、請求項1に記載の微粒子の製造方法。
【請求項5】
前記微粒子が、ウレタン結合及びウレア結合を有する、請求項1に記載の微粒子の製造方法。
【請求項6】
前記イオン性鎖延長剤が、活性水素基含有基を1分子当たり複数有するカルボン酸塩を含む、請求項1に記載の微粒子の製造方法。
【請求項7】
前記イオン性鎖延長剤が、複数の活性水素基含有基及びカルボキシ基を有する化合物と活性水素基含有基を複数有する第3級アミンとの組合せによる、イオン性基を有する化合物を含む、請求項1に記載の微粒子の製造方法。
【請求項8】
前記ポリイソシアネート化合物が、平均官能基数2.1以上のポリイソシアネート化合物を含む、請求項1に記載の微粒子の製造方法。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか1項に記載の製造方法で製造された微粒子。
【請求項10】
ジエン系ゴムと、請求項1~8のいずれか1項に記載の製造方法で製造された微粒子と、カーボンブラック及び白色充填剤のうちの少なくとも一方を含む充填剤とを含有し、前記微粒子の含有量が前記ジエン系ゴム100質量部に対して1~30質量部であり、前記充填剤の含有量が前記ジエン系ゴム100質量部に対して30~100質量部である、タイヤ用ゴム組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、微粒子の製造方法、微粒子、タイヤ用ゴム組成物及びタイヤに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、微粒子を含有するタイヤ用ゴム組成物が提案されている。
例えば、特許文献1には、タイヤ用ゴム組成物に含有される微粒子して、水酸基末端液状ポリブタジエンと、ポリブテンと、m-キシリレンジジイソシアネートと、キシリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパン付加物とを混合して、白濁したペースト状生成物を調製し、このペースト状生成物において、粒子径5~10μmの微粒子(骨格:ポリブタジエン,架橋:ウレタン結合)が生成し、加水分解性シリル基末端ポリエーテル中に分散していること等が記載されている(段落[0080])。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5229431号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、車がウェット路面を走行する場合、ウェット路面では乾燥した路面に比べて摩擦係数が低下しタイヤが滑りやすくなるので、安全面の観点からタイヤには優れたウェットグリップ性能が求められている。また、環境面の観点からタイヤには低燃費性能が求めれる。
このようななか、本発明者らは特許文献1を参考にしてゴム組成物を調製しこれを評価したところ、このようなゴム組成物は、従来の優れた低燃費性能を維持したままウェットグリップ性能を向上させることについて改善の余地があると考えられた。
【0005】
そこで、本発明は、タイヤの優れた低燃費性能を維持したままウェットグリップ性能を向上させる微粒子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、未変性のジエン系重合体と、非イオン系又はシリコーン系界面活性剤と、数平均分子量が1000~3000でありヒドロキシ基を有するヒドロキシ基含有ジエン系重合体と、イオン性鎖延長剤を含む鎖延長剤とを含有する分散系に、ポリイソシアネート化合物を混合し、上記混合において上記ヒドロキシ基と鎖延長剤が有する活性水素含有基との全量に対する、上記イソシアネート基のモル比が特定の範囲であり、ヒドロキシ基含有ジエン系重合体と鎖延長剤とポリイソシアネート化合物とを重合させる製造方法によれば、タイヤの優れた低燃費性能を維持したままウェットグリップ性能を向上させる微粒子が得られることを見出し、本発明に至った。
本発明は上記知見等に基づくものであり、具体的には以下の構成により上記課題を解決するものである。
【0007】
[1] 未変性のジエン系重合体と、非イオン系又はシリコーン系界面活性剤と、数平均分子量が1000~3000でありヒドロキシ基を有するヒドロキシ基含有ジエン系重合体と、イオン性鎖延長剤を含む鎖延長剤とを含有する分散系に、
イソシアネート基を複数有するポリイソシアネート化合物を混合し、上記混合において上記ヒドロキシ基と上記鎖延長剤が有する活性水素含有基との全量に対する、上記イソシアネート基のモル比が1.5~6.0であり、
上記ヒドロキシ基含有ジエン系重合体と、上記鎖延長剤と、上記ポリイソシアネート化合物とを重合させて微粒子を製造する、微粒子の製造方法。
[2] 上記微粒子の平均粒子径が0.1~200μmである、[1]に記載の微粒子の製造方法。
[3] 上記微粒子は、平均粒子径が0.01~20μmである一次粒子が複数個集合する、[1]又は[2]に記載の微粒子の製造方法。
[4] 上記微粒子は上記未変性のジエン系重合体中に分散する分散体として製造され、上記微粒子の含有量が上記分散体中の5~60質量%である、[1]~[3]のいずれか1つに記載の微粒子の製造方法。
[5] 上記微粒子が、ウレタン結合及びウレア結合を有する、[1]~[4]のいずれか1つに記載の微粒子の製造方法。
[6] 上記イオン性鎖延長剤が、活性水素基含有基を1分子当たり複数有するカルボン酸塩を含む、[1]~[5]のいずれか1つに記載の微粒子の製造方法。
[7] 上記イオン性鎖延長剤が、複数の活性水素基含有基及びカルボキシ基を有する化合物と活性水素基含有基を複数有する第3級アミンの組合せによる、イオン性基を有する化合物を含む、[1]~[6]のいずれか1つに記載の微粒子の製造方法。
[8] 上記ポリイソシアネート化合物が、平均官能基数2.1以上のポリイソシアネート化合物を含む、[1]~[7]のいずれか1つに記載の微粒子の製造方法。
[9] [1]~[8]のいずれか1つに記載の製造方法で製造された微粒子。
【0008】
[10] ジエン系ゴムと、[1]~[8]のいずれか1つに記載の製造方法で製造された微粒子と、カーボンブラック及び白色充填剤のうちの少なくとも一方を含む充填剤とを含有し、上記微粒子の含有量が上記ジエン系ゴム100質量部に対して1~30質量部であり、上記充填剤の含有量が上記ジエン系ゴム100質量部に対して30~100質量部である、タイヤ用ゴム組成物。
[11] [10]に記載のタイヤ用ゴム組成物を用いて製造されたタイヤ。
【発明の効果】
【0009】
本発明の製造方法によれば、タイヤの優れた低燃費性能を維持したままウェットグリップ性能を向上させる微粒子を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本実施例1の微粒子を走査型電子顕微鏡で観察して撮影した写真である。
図2は、本発明のタイヤの実施態様の一例の部分断面概略図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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