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公開番号2024030851
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-07
出願番号2022134038
出願日2022-08-25
発明の名称タイヤ用ゴム組成物、及び、冬用タイヤ
出願人横浜ゴム株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C08L 9/00 20060101AFI20240229BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】優れたモジュラス、破断伸び、氷上性能を示すタイヤ用ゴム組成物、上記タイヤ用ゴム組成物を用いて製造されたタイヤを提供する。
【解決手段】ガラス転移温度が-50℃以下のジエン系ゴム100質量部と、特定の充填剤30~100質量部と、ポリウレタン発泡微粒子0.1~30質量部とを含有する、タイヤ用ゴム組成物であって、
上記ポリウレタン発泡微粒子が、
液状物に、水と、特定ポリオールとを分散させることで、分散系を得る、分散工程と、
活性水素基に対するイソシアネート基のモル比が1.5~6.0となるように分散系にポリイソシアネートを混合することで、ポリオールとポリイソシアネートとを重合させるとともに二酸化炭素を発生させて、液状物中に分散した見かけ密度が1.00g/cm3以下のポリウレタン発泡微粒子を得る、重合工程とを備える、製造方法によって得られたポリウレタン発泡微粒子である、タイヤ用ゴム組成物。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ガラス転移温度が-50℃以下のジエン系ゴム100質量部と、カーボンブラック及び白色充填剤からなる群より選択される少なくとも1種の充填剤30~100質量部と、ポリウレタン発泡微粒子0.1~30質量部とを含有する、タイヤ用ゴム組成物であって、
前記ポリウレタン発泡微粒子が、
液状物に、水と、水酸基価が40~350mgKOH/gのポリオールとを分散させることで、分散系を得る、分散工程と、
活性水素基に対するイソシアネート基のモル比が1.5~6.0となるように前記分散系にポリイソシアネートを混合することで、前記ポリオールと前記ポリイソシアネートとを重合させるとともに二酸化炭素を発生させて、前記液状物中に分散した見かけ密度が1.00g/cm

以下のポリウレタン発泡微粒子を得る、重合工程とを備える、ポリウレタン発泡微粒子の製造方法によって得られたポリウレタン発泡微粒子である、タイヤ用ゴム組成物。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記ポリウレタン発泡微粒子の平均粒子径が、1~300μmである、請求項1に記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項3】
前記ポリオールが、植物由来のポリオールである、請求項1に記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項4】
前記分散工程において、前記液状物にさらに鎖延長剤を分散させる、請求項1に記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項5】
前記分散工程において、前記液状物にさらに触媒としてヒドロキシ基を有する3級アミンを分散させる、請求項1に記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項6】
前記植物由来のポリオールが、ヒマシ油系ポリオール及びセバシン酸系ポリエステルポリオールの少なくとも一方を含む、請求項3に記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載のタイヤ用ゴム組成物を用いて製造された、冬用タイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤ用ゴム組成物、及び、冬用タイヤに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
タイヤの性能を向上させる観点から、タイヤ用ゴム組成物に添加する種々の配合剤が検討されている。
例えば、特許文献1では、氷上性能及びウェット性能を向上させる観点から、タイヤ用ゴム組成物に架橋ポリウレタンビーズを添加することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6883060号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
昨今、タイヤ(特にトレッド)に使用されるゴム組成物に対して、安全性等の観点から、加硫後のモジュラス(特に100%モジュラス)及び破断伸びや、タイヤにしたときの氷上性能のさらなる向上が求められている。
このようななか、本発明者らが特許文献1のタイヤ用ゴム組成物について検討したところ、将来のさらなる要求まで考慮した場合、加硫後のモジュラス及び破断伸びや、タイヤにしたときの氷上性能のさらなる向上が望ましいことが明らかになった。
【0005】
そこで、本発明は、上記実情を鑑みて、加硫後に優れたモジュラス及び破断伸びを示し、且つ、タイヤにしたときに優れた氷上性能を示す、タイヤ用ゴム組成物、並びに、上記タイヤ用ゴム組成物を用いて製造されたタイヤを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、上記課題について鋭意検討した結果、特定の方法で製造したポリウレタン発泡微粒子を配合することで、上記課題を解決できることを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明者らは、以下の構成により上記課題が解決できることを見出した。
【0007】
(1) ガラス転移温度が-50℃以下のジエン系ゴム100質量部と、カーボンブラック及び白色充填剤からなる群より選択される少なくとも1種の充填剤30~100質量部と、ポリウレタン発泡微粒子0.1~30質量部とを含有する、タイヤ用ゴム組成物であって、
上記ポリウレタン発泡微粒子が、
液状物に、水と、水酸基価が40~350mgKOH/gのポリオールとを分散させることで、分散系を得る、分散工程と、
活性水素基に対するイソシアネート基のモル比が1.5~6.0となるように上記分散系にポリイソシアネートを混合することで、上記ポリオールと上記ポリイソシアネートとを重合させるとともに二酸化炭素を発生させて、上記液状物中に分散した見かけ密度が1.00g/cm

以下のポリウレタン発泡微粒子を得る、重合工程とを備える、ポリウレタン発泡微粒子の製造方法によって得られたポリウレタン発泡微粒子である、タイヤ用ゴム組成物。
(2) 上記ポリウレタン発泡微粒子の平均粒子径が、1~300μmである、上記(1)に記載のタイヤ用ゴム組成物。
(3) 上記ポリオールが、植物由来のポリオールである、上記(1)又は(2)に記載のタイヤ用ゴム組成物。
(4) 上記分散工程において、上記液状物にさらに鎖延長剤を分散させる、上記(1)~(3)のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
(5) 上記分散工程において、上記液状物にさらに触媒としてヒドロキシ基を有する3級アミンを分散させる、上記(1)~(4)のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
(6) 上記植物由来のポリオールが、ヒマシ油系ポリオール及びセバシン酸系ポリエステルポリオールの少なくとも一方を含む、上記(3)~(5)のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
(7) 上記(1)~(6)のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物を用いて製造された、冬用タイヤ。
【発明の効果】
【0008】
以下に示すように、本発明によれば、加硫後に優れたモジュラス及び破断伸びを示し、且つ、タイヤにしたときに優れた氷上性能を示す、タイヤ用ゴム組成物、並びに、上記タイヤ用ゴム組成物を用いて製造されたタイヤを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明のタイヤの実施態様の一例を表す部分断面概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明のタイヤ用ゴム組成物、及び、本発明のタイヤについて説明する。
なお、本明細書において「~」を用いて表される数値範囲は、「~」の前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
また、各成分は、1種を単独でも用いても、2種以上を併用してもよい。ここで、各成分について2種以上を併用する場合、その成分について含有量とは、特段の断りが無い限り、合計の含有量を指す。
また、タイヤ用ゴム組成物について、加硫後の100%モジュラスを単に「100%モジュラス」又は「M100」とも言い、加硫後の破断伸びを単に「破断伸び」とも言い、タイヤにしたときの氷上性能を単に「氷上性能」とも言う。
また、M100が優れる(M100が大きい)こと、破断伸びが優れる(破断伸びが大きい)こと、氷上性能が優れることをまとめて「本発明の効果が優れる」とも言う。
また、本明細書において、水のヒドロキシ基(水酸基)は、活性水素基に含まれない。
(【0011】以降は省略されています)

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