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公開番号2024041802
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-27
出願番号2023220032,2022572958
出願日2023-12-26,2021-12-07
発明の名称空気入りタイヤ
出願人横浜ゴム株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B60C 11/03 20060101AFI20240319BHJP(車両一般)
要約【課題】ウェット操縦安定性とドライ操縦安定性を両立させた空気入りタイヤを提供すること。
【解決手段】タイヤ平面視において、周方向主溝110、120の溝中心線が、タイヤ周方向に進むにつれてタイヤ幅方向に周期的に変位し、第1の傾斜溝130は、複数の周方向主溝のうち最も車両装着内側WIに配置されている周方向主溝を起点として車両装着各側に延在しており、第2の傾斜溝140は、複数の周方向主溝のうち最も車両装着外側WOに配置されている周方向主溝を起点として車両装着外側に延在している。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両に対する装着方向が指定されており、かつトレッド部のトレッド面に複数の周方向主溝、第1の傾斜溝、及び第2の傾斜溝を備えている、空気入りタイヤであって、
タイヤ平面視において、
前記周方向主溝の溝中心線が、タイヤ周方向に進むにつれてタイヤ幅方向に周期的に変位し、
前記第1の傾斜溝は、複数の前記周方向主溝のうち最も車両装着内側に配置されている前記周方向主溝を起点として車両装着各側に延在しており、
前記第2の傾斜溝は、複数の前記周方向主溝のうち最も車両装着外側に配置されている前記周方向主溝を起点として車両装着外側に延在している、
空気入りタイヤ。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
前記第1の傾斜溝は、車両装着外側方向の終端部が、複数の前記周方向主溝のうち最も車両装着内側に配置されている前記周方向主溝の車両装着外側に隣接している陸部内で終端しており、かつ車両装着内側方向の終端部が、複数の前記周方向主溝のうち最も車両装着内側に配置されている前記周方向主溝の車両装着内側に隣接している陸部内で終端している、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
【請求項3】
前記第2の傾斜溝は、車両装着外側方向の終端部が、複数の前記周方向主溝のうち最も車両装着外側に配置されている前記周方向主溝の車両装着外側に隣接している陸部内で終端しており、かつ車両装着内側方向の終端部が、複数の前記周方向主溝のうち最も車両装着外側に配置されている前記周方向主溝に連通して終端している、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項4】
前記第1の傾斜溝のうち、複数の前記周方向主溝のうち最も車両装着内側に配置されている前記周方向主溝から車両装着外側に延在する部分のタイヤ幅方向の長さをL
IG1
とし、かつ前記第1の傾斜溝のうち、複数の前記周方向主溝のうち最も車両装着内側に配置されている前記周方向主溝から車両装着内側に延在する部分のタイヤ幅方向の長さをL
IG2
としたときに、以下の式(13)を満たす、請求項1から3のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。

IG1
<L
IG2
(13)
【請求項5】
前記第1の傾斜溝は、複数の前記周方向主溝のうち最も車両装着内側に配置されている前記周方向主溝のうち車両装着内側に凸となる部分及び車両装着外側に凹となる部分と連通するようにして、車両装着各側に延在している、
請求項1から4のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
【請求項6】
前記第1の傾斜溝のうち、複数の前記周方向主溝のうち最も車両装着内側に配置されている前記周方向主溝から車両装着外側に延在する部分のタイヤ幅方向の長さをL
IG1
とし、かつ複数の前記周方向主溝のうち最も車両装着内側に配置されている前記周方向主溝の車両装着外側に隣接している陸部のタイヤ幅方向の長さをL

としたときに、以下の式(14)を満たす、請求項1から5のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
0.20<L
IG1
/L

<0.60 (14)
【請求項7】
タイヤ子午断面視において、前記周方向主溝及び各傾斜溝が無いとした場合のタイヤ表面プロファイルから複数の前記周方向主溝のうち最も車両装着内側に配置されている前記周方向主溝の溝底までのタイヤ径方向長さの最大値をd
G1
とするとともに、前記タイヤ表面プロファイルから前記第1の傾斜溝のうち複数の前記周方向主溝のうち最も車両装着内側に配置されている前記周方向主溝を起点として車両装着外側の部分における溝底までのタイヤ径方向長さの最大値をd
IG1’
、前記第1の傾斜溝のうち複数の前記周方向主溝のうち最も車両装着内側に配置されている前記周方向主溝を起点として車両装着内側の部分における溝底までのタイヤ径方向長さの最大値をd
IG1’’
としたときに、以下の式(15)を満たす、請求項1から6のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。

IG1’
<d
IG1’’
<d
G1
(15)
【請求項8】
前記第2の傾斜溝の車両装着内側の終端部は、複数の前記周方向主溝のうち最も車両装着外側に配置されている前記周方向主溝のうち車両装着外側に凸である部分と連通している、
請求項1から7のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
【請求項9】
第3の傾斜溝及び第4の傾斜溝を更に有しており、
前記第3の傾斜溝は、複数の前記周方向主溝のうち最も車両装着内側に配置されている前記周方向主溝の車両装着内側に隣接している陸部内でその両端が終端するようにして配置されており、
前記第4の傾斜溝は、複数の前記周方向主溝のうち最も車両装着外側に配置されている前記周方向主溝の車両装着外側に隣接している陸部内でその両端が終端するようにして配置されている、
請求項1から8のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
【請求項10】
複数の前記周方向主溝のうち最も車両装着外側に配置されている前記周方向主溝の車両装着外側に隣接している陸部内でその両端が終端するようにして配置されており、かつ前記第4の傾斜溝よりも溝の長さが短い、第5の傾斜溝を更に有している、請求項9に記載の空気入りタイヤ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ウェット操縦安定性とドライ操縦安定性を向上させた空気入りタイヤに関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、トレッド部のトレッド面にタイヤ周方向に沿って延在する4本の主溝を有している空気入りタイヤを、開示している。同文献において、主溝は、溝幅をタイヤ周方向で一定とされて周期的に振幅を有する波状に形成されている。
【0003】
また、特許文献1によれば、各主溝が周期的に振幅を有する波状に形成されているため、主溝が全体として拡幅されて排水性が良好となり、湿潤路面での制動性能を維持することができる。また、各主溝が溝幅をタイヤ周方向で一定とされているため、各主溝により形成される各陸部の主溝付近の剛性が均一化されるので、耐摩耗性能を向上することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-24657号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1が開示するような空気入りタイヤのように、周期的に振幅を有する波状を有している主溝を有する空気入りタイヤは、排水性等のウェット操縦安定性及び耐摩耗性等のドライ操縦安定性を兼ね備えている。
【0006】
しかしながら、更に高いウェット操縦安定性及びドライ操縦安定性を兼ね備えた空気入りタイヤが求められている。
【0007】
本開示は、ウェット操縦安定性とドライ操縦安定性を両立させた空気入りタイヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示者は、以下の手段により上記課題を達成することができることを見出した:
《態様1》
車両に対する装着方向が指定されており、かつトレッド部のトレッド面に複数の周方向主溝を備えている、空気入りタイヤであって、
タイヤ平面視において、
前記周方向主溝の溝中心線が、タイヤ周方向に進むにつれてタイヤ幅方向に周期的に変位し、かつ
前記周方向主溝の車両装着内側の縁部に、面取り幅が一定である車両装着内側面取り部が形成されている、
ことを特徴とする空気入りタイヤ。
《態様2》
複数の前記周方向主溝のうち少なくとも最も車両装着内側に配置されている前記周方向主溝の車両装着外側の縁部に、面取り幅が一定である車両装着外側面取り部が形成されている、態様1に記載の空気入りタイヤ。
《態様3》
前記車両装着内側面取り部の面取り幅をW
AI
とするとともに、前記車両装着外側面取り部の面取り幅をW
AO
としたときに、以下の式(1)を満たす、態様2に記載の空気入りタイヤ。

AO
<W
AI
(1)
《態様4》
タイヤ赤道面を基準とした車両装着内側の前記周方向主溝の溝総面積をS
SI
とするとともに、タイヤ赤道面を基準とした車両装着外側の前記周方向主溝の溝総面積をS
SO
としたときに、以下の式(2)を満たす、態様1から3のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。

SO
<S
SI
(2)
《態様5》
隣り合う2つの前記周方向主溝に関して、車両装着内側の前記周方向主溝の平均溝幅は、車両装着外側の前記周方向主溝の平均溝幅よりも大きい、態様1から4のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
《態様6》
隣り合う2つの前記周方向主溝の全ての組み合わせにおいて、車両装着内側の前記周方向主溝の平均溝幅が、車両装着外側の前記周方向主溝の平均溝幅よりも大きい、態様1から5のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
《態様7》
タイヤ子午断面視において、
前記周方向主溝が無いとした場合のタイヤ表面プロファイルから前記周方向主溝の溝底までのタイヤ径方向長さの最大値をd

とするとともに、前記タイヤ表面プロファイルから前記車両装着内側面取り部のタイヤ径方向最内位置までのタイヤ径方向長さの最大値をd
CI
としたときに、以下の式(3)を満たす、態様1から6のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
0.05<d
CI
/d

<0.40 (3)
《態様8》
タイヤ子午断面視において、
複数の前記周方向主溝のうち、少なくとも最も車両装着内側に配置されている前記周方向主溝に関して、
タイヤ径方向に対する前記周方向主溝の車両装着内側溝壁の傾斜角度をθ
GI
とするとともに、タイヤ径方向に対する前記周方向主溝の車両装着外側溝壁の傾斜角度をθ
GO
としたときに、以下の式(4)を満たす、態様1から7のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
θ
GI
<θ
GO
(4)
《態様9》
第1の傾斜溝、第2の傾斜溝、第3の傾斜溝、及び第4の傾斜溝を更に有しており、
前記第1の傾斜溝は、複数の前記周方向主溝のうち最も車両装着内側に配置されている前記周方向主溝を起点として車両装着各側に延在しており、車両装着外側方向の終端部が、複数の前記周方向主溝のうち最も車両装着内側に配置されている前記周方向主溝の車両装着外側に隣接している陸部内で終端しており、かつ車両装着内側方向の終端部が、複数の前記周方向主溝のうち最も車両装着内側に配置されている前記周方向主溝の車両装着内側に隣接している陸部内で終端しており、
前記第2の傾斜溝は、複数の前記周方向主溝のうち最も車両装着外側に配置されている前記周方向主溝を起点として車両装着外側に延在しており、車両装着外側方向の終端部が、複数の前記周方向主溝のうち最も車両装着外側に配置されている前記周方向主溝の車両装着外側に隣接している陸部内で終端しており、かつ車両装着内側方向の終端部が、複数の前記周方向主溝のうち最も車両装着外側に配置されている前記周方向主溝に連通して終端しており、
前記第3の傾斜溝は、複数の前記周方向主溝のうち最も車両装着内側に配置されている前記周方向主溝の車両装着内側に隣接している陸部内でその両端が終端するようにして配置されており、
前記第4の傾斜溝は、複数の前記周方向主溝のうち最も車両装着外側に配置されている前記周方向主溝の車両装着外側に隣接している陸部内でその両端が終端するようにして配置されている、
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、ウェット操縦安定性とドライ操縦安定性を両立させた空気入りタイヤを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本開示の基本形態に従う空気入りタイヤの一例における、トレッド部のトレッド面100の平面図である。
図2は、本開示の基本形態に従う空気入りタイヤの他の例における、トレッド部のトレッド面200の平面図である。
図3は、図1のXで示す部分の拡大図である。
図4は、図1における第1の周方向主溝110のA
11
-A
12
断面図である。
図5は、図2における第1の周方向主溝210のA
21
-A
22
断面図である。
図6は、図2における第2の周方向主溝220のB
21
-B
22
断面図である。
図7は、図2における第3の周方向主溝230のC
21
-C
22
断面図である。
図8は、図2における第4の傾斜溝270のD
21
-D
22
断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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