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公開番号2024062051
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-09
出願番号2022169804
出願日2022-10-24
発明の名称空気式防舷材の管理システムおよび方法
出願人横浜ゴム株式会社
代理人清流国際弁理士法人,個人,個人
主分類E02B 3/26 20060101AFI20240430BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】個々の空気式防舷材の状態を、簡便に、かつ、より安定して把握できるメンテナンス性に優れた管理システムおよび方法を提供する。
【解決手段】圧力センサ15aと温度センサ15bとを一体化したパッシブ型のICタグ11を設置した空気式防舷材2の外部の通信機16からの発信電波R1により、ICタグ11と圧力センサ15aと温度センサ15bとを起動し、起動したICタグ11から発信電波R1に応じて返信電波R2を送信してICタグ11と通信機16との間で無線通信を行うことで、通信機16がICタグ11の識別情報Aと、ICタグ11を起動した際の圧力センサ15aおよび温度センサ15bの検知データD1、D2とを取得し、演算装置17が識別情報Aに基づいて空気式防舷材2の個体を特定し、かつ、各検知データD1、D2に基づいて空気式防舷材2の状態を判断する。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
円筒状の胴部の筒軸方向両側にボウル状端部が連接されている本体の少なくとも一方の前記ボウル状端部に口金部が取り付けられている空気式防舷材と、前記空気式防舷材に設置されているパッシブ型のICタグ、前記空気式防舷材の内圧を検知する圧力センサおよび前記空気式防舷材の内部空間の温度を検知する温度センサと、前記空気式防舷材の外部に配置されている通信機とを備えて、
前記通信機に取得された前記ICタグの識別情報に基づいて前記空気式防舷材の個体が特定され、前記通信機に取得された前記圧力センサおよび前記温度センサによる検知データに基づいて前記空気式防舷材の状態が判断される空気式防舷材の管理システムにおいて、
前記圧力センサおよび前記温度センサは、前記ICタグに装備されて前記ICタグと一体化した構造であり、前記通信機と通信可能に接続される演算装置を有し、
前記通信機から送信された発信電波により前記ICタグが起動されるとともに前記圧力センサおよび前記温度センサが起動され、起動された前記ICタグから前記発信電波に応じて返信電波が送信されることにより前記ICタグと前記通信機との間で前記無線通信が行われて、
前記識別情報が前記無線通信によって前記通信機に取得されて前記演算装置に入力され、かつ、前記ICタグが起動された際の前記圧力センサおよび前記温度センサによる前記検知データが前記無線通信によって前記通信機に取得されて前記演算装置に入力され、
前記演算装置により、入力された前記識別情報に基づいて前記空気式防舷材の個体が特定されるとともに、入力されたそれぞれの前記検知データに基づいて前記空気式防舷材の状態が判断される空気式防舷材の管理システム。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記ICタグが前記本体に埋設された状態になっている請求項1に記載の空気式防舷材の管理システム。
【請求項3】
前記ICタグが前記本体の周方向に間隔をあけた複数箇所に設置されている請求項2に記載の空気式防舷材の管理システム。
【請求項4】
前記ICタグを構成するアンテナ部が金属単線からなるダイポール型である請求項2または3に記載の空気式防舷材の管理システム。
【請求項5】
前記ICタグの埋設位置に該当する前記本体の外表面に前記ICタグの埋設位置を示す埋設マークが設けられている請求項2または3に記載の空気式防舷材の管理システム。
【請求項6】
前記温度センサが埋設された状態になっている位置での前記本体の温度が前記温度センサによる検知される構成にして、前記温度センサにより検知された前記本体の温度も前記温度センサによる前記検知データとして用いられる請求項2または3に記載の空気式防舷材の管理システム。
【請求項7】
前記通信機がドローンに搭載されている請求項2または3に記載の空気式防舷材の管理システム。
【請求項8】
前記ドローンにカメラ装置が搭載されていて、前記カメラ装置により取得された画像データが前記演算装置に入力されて、前記演算装置により、入力された前記画像データに基づいて前記空気式防舷材の状態が判断される請求項7に記載の空気式防舷材の管理システム。
【請求項9】
円筒状の胴部の筒軸方向両側にボウル状端部が連接されている本体の少なくとも一方の前記ボウル状端部に口金部が取り付けられている空気式防舷材にパッシブ型のICタグ、前記空気式防舷材の内圧を検知する圧力センサおよび前記空気式防舷材の内部空間の温度を検知する温度センサを設置し、前記空気式防舷材の外部に通信機を配置して、
前記通信機により取得した前記ICタグの識別情報に基づいて前記空気式防舷材の個体を特定し、前記通信機により取得した前記圧力センサおよび前記温度センサによる検知データに基づいて前記空気式防舷材の状態を判断する空気式防舷材の管理方法において、
前記圧力センサおよび前記温度センサを、前記ICタグに装備して前記ICタグと一体化した構造にして、前記通信機と通信可能に接続される演算装置を設けて、
前記通信機から送信した発信電波により前記ICタグを起動するとともに前記圧力センサおよび前記温度センサを起動し、起動した前記ICタグから前記発信電波に応じて返信電波を送信することにより前記ICタグと前記通信機との間で無線通信を行い、
前記識別情報を前記無線通信によって前記通信機により取得して前記演算装置に入力し、かつ、前記ICタグを起動した際の前記圧力センサおよび前記温度センサによる前記検知データを前記無線通信によって前記通信機に取得して前記演算装置に入力し、
前記演算装置は、入力された前記識別情報に基づいて前記空気式防舷材の個体を特定するとともに、入力されたそれぞれの前記検知データに基づいて前記空気式防舷材の状態を判断する気式防舷材の管理方法。
【請求項10】
前記ICタグを、前記空気式防舷材の製造工程で前記本体に埋設された状態にして設置する、または、前記ICタグを、既に製造されている前記空気式防舷材に対して、前記本体に埋設された状態にして後付けする請求項9に記載の空気式防舷材の管理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、空気式防舷材の状態を把握する管理システムおよび方法に関するものである。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
岸壁などに設置された空気式防舷材の使用状態を把握する管理システムが提案されている(特許文献1参照)。特許文献1で提案されている管理システムは、空気式防舷材に設置される識別タグおよびセンサと、センサからの電波を受信する受信装置とを備えている。センサとして圧力センサ、温度センサを用いることで、空気式防舷材の内圧、内部温度を把握することができる。識別タグとしてパッシブ型のRFIDタグを用いることで、識別タグの情報取得にはバッテリは不要になる。
【0003】
この管理システムでは、識別タグとセンサとが互いに別体として個別に空気式防舷材に設けられるので、取付け作業やメンテナンス作業が煩雑になる。さらに、センサは内蔵されたバッテリによって駆動される(段落0022)。バッテリが消耗した場合は交換する必要があるので、メンテナンス作業が益々煩雑になる。また、使用中の空気式防舷材に対してはバッテリを容易に交換できないため、消耗しているバッテリを交換するまでは空気式防舷材の内圧、内部温度を把握できない。それ故、個々の空気式防舷材の状態を、簡便に、かつ、より安定して把握するとともにメンテナンス性を向上させるには改善の余地がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2011/155265号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、個々の空気式防舷材の状態を、簡便に、かつ、より安定して把握できるメンテナンス性に優れた管理システムおよび方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため本発明の空気式防舷材の管理システムは、円筒状の胴部の筒軸方向両側にボウル状端部が連接されている本体の少なくとも一方の前記ボウル状端部に口金部が取り付けられている空気式防舷材と、前記空気式防舷材に設置されているパッシブ型のICタグ、前記空気式防舷材の内圧を検知する圧力センサおよび前記空気式防舷材の内部空間の温度を検知する温度センサと、前記空気式防舷材の外部に配置されている通信機とを備えて、前記通信機に取得された前記ICタグの識別情報に基づいて前記空気式防舷材の個体が特定され、前記通信機に取得された前記圧力センサおよび前記温度センサによる検知データに基づいて前記空気式防舷材の状態が判断される空気式防舷材の管理システムにおいて、前記圧力センサおよび前記温度センサは、前記ICタグに装備されて前記ICタグと一体化した構造であり、前記通信機と通信可能に接続される演算装置を有し、前記通信機から送信された発信電波により前記ICタグが起動されるとともに前記圧力センサおよび前記温度センサが起動され、起動された前記ICタグから前記発信電波に応じて返信電波が送信されることにより前記ICタグと前記通信機との間で前記無線通信が行われて、前記識別情報が前記無線通信によって前記通信機に取得されて前記演算装置に入力され、かつ、前記ICタグが起動された際の前記圧力センサおよび前記温度センサによる前記検知データが前記無線通信によって前記通信機に取得されて前記演算装置に入力され、前記演算装置により、入力された前記識別情報に基づいて前記空気式防舷材の個体が特定されるとともに、入力されたそれぞれの前記検知データに基づいて前記空気式防舷材の状態が判断されることを特徴とする。
【0007】
本発明の空気式防舷材の管理方法は、円筒状の胴部の筒軸方向両側にボウル状端部が連接されている本体の少なくとも一方の前記ボウル状端部に口金部が取り付けられている空気式防舷材にパッシブ型のICタグ、前記空気式防舷材の内圧を検知する圧力センサおよび前記空気式防舷材の内部空間の温度を検知する温度センサを設置し、前記空気式防舷材の外部に通信機を配置して、前記通信機により取得した前記ICタグの識別情報に基づいて前記空気式防舷材の個体を特定し、前記通信機により取得した前記圧力センサおよび前記温度センサによる検知データに基づいて前記空気式防舷材の状態を判断する空気式防舷材の管理方法において、前記圧力センサおよび前記温度センサを、前記ICタグに装備して前記ICタグと一体化した構造にして、前記通信機と通信可能に接続される演算装置を設けて、前記通信機から送信した発信電波により前記ICタグを起動するとともに前記圧力センサおよび前記温度センサを起動し、起動した前記ICタグから前記発信電波に応じて返信電波を送信することにより前記ICタグと前記通信機との間で無線通信を行い、前記識別情報を前記無線通信によって前記通信機により取得して前記演算装置に入力し、かつ、前記ICタグを起動した際の前記圧力センサおよび前記温度センサによる前記検知データを前記無線通信によって前記通信機に取得して前記演算装置に入力し、前記演算装置は、入力された前記識別情報に基づいて前記空気式防舷材の個体を特定するとともに、入力されたそれぞれの前記検知データに基づいて前記空気式防舷材の状態を判断することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、前記ICタグと前記通信機との間で無線通信を行うことにより、前記識別情報および前記検知データとを取得できる。そして、取得した前記識別情報と前記検知データとに基づいて、個々の空気式防舷材の状態を簡便に把握できる。また、前記圧力センサおよび前記温度センサを、前記ICタグに装備して前記ICタグと一体化した構造にしているので、これら部品を前記空気式防舷材に取付ける作業工数を削減できる。さらには、前記ICタグ、前記圧力センサおよび前記温度センサは、前記通信機から送信された発信電波により起動するので、これら部品にバッテリを設ける必要がない。即ち、これら部品に対してバッテリ交換を行うことも、バッテリの消耗によってデータを取得できなくなることもないので、メンテナンス性が向上するとともに、個々の空気式防舷材の状態を長期に渡って安定して把握するには有利になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
岸壁に設置されている空気式防舷材を上面視で例示する説明図である。
空気式防舷材の管理システムの実施形態を、防舷材を縦断面視にして例示する説明図である。
図2の一部を拡大して、ICタグと通信機との間で無線通信している状態を例示する説明図である。
図3のICタグの近傍を拡大して例示する説明図である。
ICタグを平面視で例示する説明図である。
図5のICタグを正面視で例示する説明図である。
防舷材に対するICタグの別の取付け構造を例示する説明図である。
通信網を通じて演算装置と端末機器とが接続されている管理システムの構成を例示する説明図である。
管理システムの別の実施形態を、防舷材を縦断面視にして例示する説明図である。
防舷材の上面視の基準画像データを例示例示する説明図である。
カメラ装置により取得された防舷材の上面視の画像データを例示する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の空気式防舷材の管理システムおよび方法を、図に示した実施形態に基づいて説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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