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公開番号2024083406
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-21
出願番号2024058535,2019186108
出願日2024-04-01,2019-10-09
発明の名称表面処理ナノセルロースマスターバッチ
出願人横浜ゴム株式会社,国立大学法人信州大学
代理人個人,個人
主分類C08J 3/22 20060101AFI20240614BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】ナノセルロースが均質に分散した、伸び、硬さ、耐水性、および耐引裂性が優れるゴム組成物を得ることができる表面処理ナノセルロースマスターバッチを提供する。
【解決手段】ゴム成分と、ナノセルロースと、レゾール型および/またはノボラック型レゾルシン・ホルムアルデヒド初期縮合物と、ホルムアルデヒドとを含有する表面処理ナノセルロースマスターバッチであって、前記ゴム成分100質量部に対して、前記ナノセルロースを0.3~15質量部含有し、前記ナノセルロース1質量部に対して、前記レゾール型および/またはノボラック型レゾルシン・ホルムアルデヒド初期縮合物を0.03~1.2質量部、および前記ホルムアルデヒドを0.02~0.8質量部含有する表面処理ナノセルロースマスターバッチとすることにより、上記課題を解決する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ゴム成分と、ナノセルロースと、レゾール型および/またはノボラック型レゾルシン・ホルムアルデヒド初期縮合物と、ホルムアルデヒドと、不飽和脂肪酸金属塩と、を含有する表面処理ナノセルロースマスターバッチであって、
前記ゴム成分100質量部に対して、前記ナノセルロースを0.3~15質量部、および前記不飽和脂肪酸金属塩を0.2~2質量部含有し、
前記ナノセルロース1質量部に対して、前記レゾール型および/またはノボラック型レゾルシン・ホルムアルデヒド初期縮合物を0.03~1.2質量部、ならびに前記ホルムアルデヒドを0.02~0.8質量部含有する、表面処理ナノセルロースマスターバッチ。
続きを表示(約 250 文字)【請求項2】
前記ゴム成分が、ジエン系ゴムおよびスチレン-ブタジエン-ビニルピリジン三元共重合体を含む、請求項1に記載の表面処理ナノセルロースマスターバッチ。
【請求項3】
さらに、カーボンブラックおよび/またはシリカを含有する、請求項1または2に記載の表面処理ナノセルロースマスターバッチ。
【請求項4】
前記不飽和脂肪酸金属塩がアクリル酸金属塩および/またはメタクリル酸金属塩である、請求項1~3のいずれか1項に記載の表面処理ナノセルロースマスターバッチ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、表面処理ナノセルロースマスターバッチに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
タイヤなどを構成するゴム組成物は、弾性率(伸び)、硬度(硬さ)などの特性が優れたものが求められている。そして、このような特性を向上させるために、ゴム組成物中にカーボンブラックやシリカなどの充填剤を配合する技術が知られている。
【0003】
さらに、カチオン性基を有する化学変性ミクロフィブリルセルロースをゴム組成物中に分散して含有させることによって、加工性に優れ、剛性、破断特性、および低燃費性にバランスよく優れるゴム組成物を提供する技術(特許文献1)なども知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6353169号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、化学変性ミクロフィブリルセルロースなどのナノセルロースは水分を除去する工程等において凝集して集束しやすい性質を有するため、ナノセルロースを含むマスターバッチの製造においてナノレベルまで解繊した状態を保つのが難しい場合があり、そのようなマスターバッチからでは求める特性を有するゴム組成物が得られない可能性がある。したがって、ナノセルロースが均質に分散した表面処理ナノセルロースマスターバッチを得るという点においては、さらなる改善の余地がある。
【0006】
そこで本発明は、ナノセルロースが均質に分散した、伸び、硬さ、耐水性、および耐引裂性が優れるゴム組成物を得ることができる表面処理ナノセルロースマスターバッチを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明者は鋭意検討し、ゴム成分と、ナノセルロースと、レゾール型および/またはノボラック型レゾルシン・ホルムアルデヒド初期縮合物と、ホルムアルデヒドとを含有し、このゴム成分100質量部に対して、ナノセルロースを0.3~15質量部含有し、このナノセルロース1質量部に対して、レゾール型および/またはノボラック型レゾルシン・ホルムアルデヒド初期縮合物を0.03~1.2質量部、ならびにホルムアルデヒドを0.02~0.8質量部含有する表面処理ナノセルロースマスターバッチが、ナノセルロースが均質に分散し、さらに、伸びおよび硬さが保たれ且つ耐水性が優れ、耐引裂性も向上したゴム組成物を得られるものであることを見出し、本発明を完成させた。
【0008】
すなわち、本発明は次の<1>~<5>である。
<1>ゴム成分と、ナノセルロースと、レゾール型および/またはノボラック型レゾルシン・ホルムアルデヒド初期縮合物と、ホルムアルデヒドとを含有する表面処理ナノセルロースマスターバッチであって、前記ゴム成分100質量部に対して、前記ナノセルロースを0.3~15質量部含有し、前記ナノセルロース1質量部に対して、前記レゾール型および/またはノボラック型レゾルシン・ホルムアルデヒド初期縮合物を0.03~1.2質量部、ならびに前記ホルムアルデヒドを0.02~0.8質量部含有する、表面処理ナノセルロースマスターバッチ。
<2>前記ゴム成分が、ジエン系ゴムおよびスチレン-ブタジエン-ビニルピリジン三元共重合体を含む、<1>に記載の表面処理ナノセルロースマスターバッチ。
<3>さらに、カーボンブラックおよび/またはシリカを含有する、<1>または<2>に記載の表面処理ナノセルロースマスターバッチ。
<4>さらに、前記ゴム成分100質量部に対して、不飽和脂肪酸金属塩を0.1~15質量部含有する、<1>~<3>のいずれか1つに記載の表面処理ナノセルロースマスターバッチ。
<5>前記不飽和脂肪酸金属塩がアクリル酸金属塩および/またはメタクリル酸金属塩である、<4>に記載の表面処理ナノセルロースマスターバッチ。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ナノセルロースが均質に分散した、伸びおよび硬さが保たれ且つ耐水性が優れ、さらに耐引裂性も向上したゴム組成物が得られる表面処理ナノセルロースマスターバッチを得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明について説明する。
本発明は、ゴム成分と、ナノセルロースと、レゾール型および/またはノボラック型レゾルシン・ホルムアルデヒド初期縮合物と、ホルムアルデヒドとを含有する表面処理ナノセルロースマスターバッチであって、ゴム成分100質量部に対して、ナノセルロースを0.3~15質量部含有し、ナノセルロース1質量部に対して、レゾール型および/またはノボラック型レゾルシン・ホルムアルデヒド初期縮合物を0.03~1.2質量部、ならびにホルムアルデヒドを0.02~0.8質量部含有する表面処理ナノセルロースマスターバッチである。以下においては「本発明の表面処理ナノセルロースマスターバッチ」ともいう。
(【0011】以降は省略されています)

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