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公開番号2024080033
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-13
出願番号2022192853
出願日2022-12-01
発明の名称ゴム組成物およびそれを用いたタイヤ
出願人横浜ゴム株式会社,株式会社クラレ
代理人個人
主分類C08L 9/00 20060101AFI20240606BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】フィブリル化した短繊維をゴム組成物に配合し、硬度や低燃費性能の向上を図る技術が知られているが、従来技術では、短繊維の分散性やフィブリル性が悪く、所望の物性が得られないという問題点があった。
【解決手段】天然ゴムおよびブタジエンゴムを含むジエン系ゴム100質量部に対し、カーボンブラックを含む補強剤を10~100質量部、およびポリアルキレンオキシドを含むポリビニルアルコール短繊維を0.5~5質量部配合してなるゴム組成物によって上記課題を解決した。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
天然ゴムおよびブタジエンゴムを含むジエン系ゴム100質量部に対し、
カーボンブラックを含む補強剤を10~100質量部、および
ポリアルキレンオキシドを含むポリビニルアルコール短繊維を0.5~5質量部
配合してなる
ことを特徴とするゴム組成物。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
前記ポリビニルアルコール短繊維の断面の下記式1で表される扁平度が0.4以上であることを特徴とする請求項1に記載のゴム組成物。
扁平度=1-(短半径/長半径) ・・・(式1)
【請求項3】
前記ポリビニルアルコール短繊維の表面がRFL処理されていることを特徴とする請求項1に記載のゴム組成物。
【請求項4】
請求項1に記載のゴム組成物を用いたタイヤ。
【請求項5】
請求項1に記載のゴム組成物をサイドトレッド、リムクッションまたはアンダートレッドに用いたタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴム組成物およびそれを用いたタイヤに関するものであり、詳しくは、硬度、破断伸びおよび耐疲労性を維持しつつ、優れた低燃費性を有するゴム組成物およびそれを用いたタイヤに関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
空気入りタイヤは左右一対のビード部およびサイドウォール部と、両サイドウォール部に連なるとともにキャップトレッドとアンダートレッドとからなるトレッド部から主に構成されている。タイヤの内側にはカーカス層が設けられ、カーカス層の両端部はビード部におけるビードコアをタイヤ内側から外側へ包みこむように折り返されている。
またビードコアのタイヤ径方向内側およびタイヤ幅方向外側には、リムに対する接触面を構成するゴム層であるリムクッションゴムが配置されている。
【0003】
一方、フィブリル化した短繊維をゴム組成物に配合し、硬度や低燃費性能の向上を図る技術が知られている。
例えば、下記特許文献1には、サイドウォールの少なくとも一部に、少なくとも2種類のポリマーが横断面で海島構造をなす短繊維(A)がフィブリル化した短繊維(A’)をゴム100重量部に対して0.5~15重量部配合したゴム組成物を配置した空気入りタイヤが開示されている。
また、下記特許文献2には、左右一対のビードコア間にタイヤ周方向に対し直角に配列した多数のコードが延在してなるトロイド状のカーカスプライの少なくとも1層で形成されたカーカスと、カーカスのクラウン部の径方向外面に位置し、非伸張性コードをタイヤ周方向に対し浅い角度で傾斜配列したベルトプライの少なくとも2枚を上記コードが交差するように重ね合わせたベルトとを備え、軸方向内方側域がベルトの側域とカーカスの間に位置してベルト端より外方までカーカスの外面に沿って延びる三角パッドを備えた空気入りタイヤにおいて、前記三角パッドが、ゴム成分100重量部に対して混合中にフィブリル化するビニロン短繊維が2~8重量部配合されたゴム組成物からなることを特徴とする空気入りタイヤが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-78437号公報
特許第4105496号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来技術では、短繊維の分散性やフィブリル性が悪く、所望の物性が得られないという問題点があった。
一方、現在当業界で求められているタイヤ軽量化に際し、タイヤ各パーツの厚みを薄くし、硬度を上げようとすると、ゴムの屈曲性が悪くなり、耐疲労性が劣ってしまう。したがって、硬度と耐疲労性は二律背反の関係にある。
本発明の目的は、分散性並びにフィブリル性を改善した短繊維を配合することで、硬度、破断伸びおよび耐疲労性を維持しつつ、優れた低燃費性を有するゴム組成物およびそれを用いたタイヤを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、特定の組成を有するジエン系ゴムに対し、補強剤および特定の短繊維を特定量でもって配合することにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成することができた。
【0007】
すなわち本発明は、天然ゴムおよびブタジエンゴムを含むジエン系ゴム100質量部に対し、カーボンブラックを含む補強剤を10~100質量部、およびポリアルキレンオキシドを含むポリビニルアルコール短繊維を0.5~5質量部配合してなることを特徴とするゴム組成物を提供するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明のゴム組成物は、天然ゴムおよびブタジエンゴムを含むジエン系ゴム100質量部に対し、カーボンブラックを含む補強剤を10~100質量部、およびポリアルキレンオキシドを含むポリビニルアルコール短繊維を0.5~5質量部配合してなることを特徴としているので、硬度、破断伸びおよび耐疲労性を維持しつつ、優れた低燃費性を有するゴム組成物およびそれを用いたタイヤを提供することができる。
【0009】
本発明で使用されるポリビニルアルコール短繊維は、ポリアルキレンオキシドを含む構造であるため、混合中に容易にフィブリル化することができ、硬度、破断伸びおよび耐疲労性を維持しつつ、特に微小変形時の弾性率の改善によりロスコンプライアンスを下げることができ、優れた低燃費性を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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