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公開番号2024076453
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-06
出願番号2022187967
出願日2022-11-25
発明の名称タイヤ
出願人横浜ゴム株式会社
代理人清流国際弁理士法人,個人,個人
主分類B60C 19/00 20060101AFI20240530BHJP(車両一般)
要約【課題】 機能部品のセンシング感度を高めてタイヤ情報の測定性能を改善することを可能にしたタイヤを提供する。
【解決手段】 タイヤ情報を検知するセンサ機能を有する機能部品20をトレッド部1の裏面に備えたタイヤにおいて、機能部品20はトレッド部1の裏面側に接触する接触面21を有し、該接触面21をトレッド部1の踏面に投影することで形成される第1投影領域S0を規定したとき、タイヤ新品状態における第1投影領域S0内での溝面積比率GR0が0.0%≦GR0<50.0%の範囲にある。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
タイヤ情報を検知するセンサ機能を有する機能部品をトレッド部の裏面に備えたタイヤにおいて、
前記機能部品は前記トレッド部の裏面側に接触する接触面を有し、該接触面を前記トレッド部の踏面に投影することで形成される第1投影領域S0を規定したとき、タイヤ新品状態における前記第1投影領域S0内での溝面積比率GR0が0.0%≦GR0<50.0%の範囲にあることを特徴とするタイヤ。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記機能部品はタイヤ情報を検知するセンサ素子を有し、該センサ素子は前記接触面内に配置され、該センサ素子を前記トレッド部の踏面に投影することで形成される第2投影領域Sを規定したとき、タイヤ新品状態における前記第2投影領域S内での溝面積比率GRが0.0%≦GR<20.0%の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ。
【請求項3】
前記第1投影領域S0をタイヤ新品状態の踏面位置から前記トレッド部のゴム厚さ分だけ前記接触面に向かって移動させた際の軌跡によって形成される第1立体領域V0を規定したとき、該第1立体領域V0内における溝体積比率GRV0が0.0%≦GRV0<30.0%の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ。
【請求項4】
前記第2投影領域Sをタイヤ新品状態の踏面位置から前記トレッド部のゴム厚さ分だけ前記接触面に向かって移動させた際の軌跡によって形成される第2立体領域Vを規定したとき、該第2立体領域V内における溝体積比率GRVが0.0%≦GRV<20.0%の範囲にあることを特徴とする請求項2に記載のタイヤ。
【請求項5】
タイヤ新品状態における前記第1投影領域S0内での溝面積比率GR0に対する前記トレッド部の80%摩耗状態における前記第1投影領域S0内での溝面積比率GR0の変化率RGR0が±10%以内であることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ。
【請求項6】
タイヤ新品状態における前記第2投影領域S内での溝面積比率GRに対する前記トレッド部の80%摩耗状態における前記第2投影領域S内での溝面積比率GRの変化率RGRが±5%以内であることを特徴とする請求項2に記載のタイヤ。
【請求項7】
前記トレッド部に形成された溝がタイヤ周方向に沿って反復的な繰り返し構造を有し、その繰り返し構造のピッチがタイヤ周方向に沿って変動するピッチバリエーションを採用したタイヤにおいて、複数種類のピッチのうち中間となるピッチよりも大きいピッチが適用される部位に前記第2投影領域Sが配置されることを特徴とする請求項2に記載のタイヤ。
【請求項8】
前記トレッド部にベルト層が埋設されたタイヤにおいて、前記第2投影領域Sが前記ベルト層の延在域内に配置されることを特徴とする請求項2に記載のタイヤ。
【請求項9】
前記センサ素子の位置を識別可能にする刻印をタイヤサイド領域に有し、前記第2投影領域Sの中心位置からタイヤ回転軸を中心としてタイヤ周方向に±10°以内の範囲内に前記刻印が配置されることを特徴とする請求項2に記載のタイヤ。
【請求項10】
前記機能部品を収容するための収容体が前記トレッド部の裏面に固定され、該収容体に前記機能部品が収容されていることを特徴とする請求項1~9のいずれかに記載のタイヤ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤ情報を検知するセンサ機能を有する機能部品を備えたタイヤに関し、更に詳しくは、機能部品のセンシング感度を高めてタイヤ情報の測定性能を改善することを可能にしたタイヤに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
タイヤ情報を取得するためにタイヤ内表面に機能部品(例えば、センサを含むセンサユニット)を設置することが行われている(例えば、特許文献1~3参照)。このような機能部品では、タイヤ情報として、温度や内圧のみならず、タイヤ走行時に路面から受ける衝撃力や加速度等を検出することも行われている。
【0003】
しかしながら、タイヤ走行時に路面から受ける衝撃力や加速度のようなタイヤ情報は、機能部品が設置される部分の構造的な特性により大きく影響される。そのため、機能部品の装着位置によっては、機能部品のセンシング感度を十分に確保することができないことがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-146875号公報
特開2021-60401号公報
特表2018-512333号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、機能部品のセンシング感度を高めてタイヤ情報の測定性能を改善することを可能にしたタイヤを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための本発明のタイヤは、タイヤ情報を検知するセンサ機能を有する機能部品をトレッド部の裏面に備えたタイヤにおいて、
前記機能部品は前記トレッド部の裏面側に接触する接触面を有し、該接触面を前記トレッド部の踏面に投影することで形成される第1投影領域S0を規定したとき、タイヤ新品状態における前記第1投影領域S0内での溝面積比率GR0が0.0%≦GR0<50.0%の範囲にあることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明者は、トレッド部の裏面に設置される機能部品について、実タイヤでの評価及びシミュレーションによる評価に基づいて鋭意研究を行った結果、トレッド部に形成される溝と機能部品との位置関係が測定結果に大きく影響することを知見し、本発明に至ったのである。
【0008】
即ち、本発明では、トレッド部の裏面に機能部品を設置するにあたって、機能部品を溝との重複量が可及的に小さくなる位置に設置することにより、タイヤが接地する際に路面から受ける衝撃が機能部品に効率良く伝わるので、機能部品のセンシング感度を高めてタイヤ情報の測定性能を改善することができる。センシング感度とは、路面からの衝撃に起因する物理量の変化を感度良く検出する能力を意味し、センシング感度の改善により出力波形のピークトゥピーク値が大きくなり、路面からの衝撃に起因して物理量が変化するタイミングを的確に把握することが可能となる。
【0009】
本発明において、機能部品はタイヤ情報を検知するセンサ素子を有し、該センサ素子は接触面内に配置され、該センサ素子をトレッド部の踏面に投影することで形成される第2投影領域Sを規定したとき、タイヤ新品状態における第2投影領域S内での溝面積比率GRが0.0%≦GR<20.0%の範囲にあることが好ましい。このようにセンサ素子を溝との重複量が可及的に小さくなる位置に設置することにより、タイヤが接地する際に路面から受ける衝撃がセンサ素子に効率良く伝わるので、機能部品のセンシング感度を高めることができる。
【0010】
第1投影領域S0をタイヤ新品状態の踏面位置からトレッド部のゴム厚さ分だけ接触面に向かって移動させた際の軌跡によって形成される第1立体領域V0を規定したとき、該第1立体領域V0内における溝体積比率GRV0は0.0%≦GRV0<30.0%の範囲にあることが好ましい。このように機能部品の直上域に存在する溝の体積を可及的に小さくすることにより、タイヤが接地する際に路面から受ける衝撃が機能部品に効率良く伝わるので、機能部品のセンシング感度を高めることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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