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公開番号2024077360
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-07
出願番号2022189417
出願日2022-11-28
発明の名称タイヤ
出願人横浜ゴム株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類B60C 19/08 20060101AFI20240531BHJP(車両一般)
要約【課題】タイヤの電気抵抗を低減させつつ、ユニフォミティの悪化を抑制すること。
【解決手段】一対のビード部10と、一対のビード部10間に架け渡される少なくとも1層のカーカス層13と、カーカス層13のタイヤ径方向外側に配置されるベルト層14とを備える空気入りタイヤ1であって、カーカス層13は、体積抵抗率が1×10^8[Ω・cm]以上であり、カーカス層13の表面には、体積抵抗率が1×10^8[Ω・cm]未満の導電ゴム51と導電ゴム51に埋設される複数の補強繊維52とを有する導電部50が配置される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
一対のビード部と、前記一対のビード部間に架け渡される少なくとも1層のカーカス層と、前記カーカス層のタイヤ径方向外側に配置されるベルト層とを備えるタイヤであって、
前記カーカス層は、体積抵抗率が1×10^8[Ω・cm]以上であり、
前記カーカス層の表面には、体積抵抗率が1×10^8[Ω・cm]未満の導電ゴムと前記導電ゴムに埋設される複数の補強繊維とを有する導電部が配置されることを特徴とするタイヤ。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記導電ゴムは、前記導電部に対する体積比率が0.2以上0.8以下の範囲内である請求項1に記載のタイヤ。
【請求項3】
前記補強繊維は、前記補強繊維が並ぶ方向における打ち込み本数が1[本/50mm]以上70[本/50mm]以下の範囲内である請求項2に記載のタイヤ。
【請求項4】
前記導電部は、前記ベルト層から前記ビード部まで延在して配置される請求項1に記載のタイヤ。
【請求項5】
前記補強繊維は、タイヤ周方向に対して90°±20°の範囲内で配置される請求項1に記載のタイヤ。
【請求項6】
前記補強繊維は、100℃における弾性率が6.2[GPa]以上の材料からなる請求項1に記載のタイヤ。
【請求項7】
前記導電部は、前記導電ゴムと前記補強繊維とを合わせた体積抵抗率が1×10^8[Ω・cm]未満である請求項1に記載のタイヤ。
【請求項8】
前記補強繊維は、前記導電部の厚みに対する外径の比率が0.25以上0.95以下の範囲である請求項1に記載のタイヤ。
【請求項9】
前記導電部は、前記補強繊維が並ぶ方向における幅が3[mm]以上50[mm]以下の範囲内である請求項1に記載のタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、環境問題などから低燃費タイヤの要求が高まっている。タイヤを低燃費化する手法として、タイヤのトレッド部やサイド部に用いられているゴムにシリカを配合することで、タイヤの転がり抵抗を抑えるという手法が用いられている。しかしながら、シリカは絶縁特性が高いため、トレッドゴムのシリカ含有量が増加すると、トレッドゴムの電気抵抗値が増加して、タイヤの帯電抑制性能が低下する。タイヤの帯電抑制性能が低下すると、車両の走行時に発生する静電気が蓄積し易くなるため、ラジオノイズ等の電波障害を引き起こし易くなる。
【0003】
このため、従来の空気入りタイヤの中には、帯電抑制性能を向上させて車両走行時に車両に発生する静電気を路面に放出し易くするために、電気抵抗値が低い導電部材を備えているものがある。例えば、特許文献1では、抵抗率が低い導電層をカーカス層とタイゴムとの間でビード部からベルト層まで延在させることにより、タイヤの帯電抑制性能を向上させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6205986号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、導電性が高いゴムは、車両の走行中にゴムが繰り返し変形した際に発熱し易くなっている。このため、導電性が高いゴムからなる導電層をカーカス層に隣接して配置した場合、車両の走行中に導電層が発熱することによって、カーカス層における導電層が配置されている部分も、導電層からの熱により温度が高くなり易くなる。この場合、カーカス層における温度が高くなった部分は、温度の上昇に伴い局所的な伸びが発生し易くなり、タイヤ全周のうちカーカス層の伸びが発生した部分が位置する部分では、局所的に外径成長が発生することがある。このようなタイヤ周方向における局所的な外径成長は、タイヤのユニフォミティの悪化につながることになる。このため、導電性が高いゴムを用いてタイヤの電気抵抗を低減させる場合、ゴムの発熱に起因してユニフォミティが悪化してしまうという観点で改良の余地があった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、タイヤの電気抵抗を低減させつつ、ユニフォミティの悪化を抑制することのできるタイヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るタイヤは、一対のビード部と、前記一対のビード部間に架け渡される少なくとも1層のカーカス層と、前記カーカス層のタイヤ径方向外側に配置されるベルト層とを備えるタイヤであって、前記カーカス層は、体積抵抗率が1×10^8[Ω・cm]以上であり、前記カーカス層の表面には、体積抵抗率が1×10^8[Ω・cm]未満の導電ゴムと前記導電ゴムに埋設される複数の補強繊維とを有する導電部が配置されることを特徴とする。
【0008】
また、上記タイヤにおいて、前記導電ゴムは、前記導電部に対する体積比率が0.2以上0.8以下の範囲内であることが好ましい。
【0009】
また、上記タイヤにおいて、前記補強繊維は、前記補強繊維が並ぶ方向における打ち込み本数が1[本/50mm]以上70[本/50mm]以下の範囲内であることが好ましい。
【0010】
また、上記タイヤにおいて、前記導電部は、前記ベルト層から前記ビード部まで延在して配置されることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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