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公開番号2024074329
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-31
出願番号2022185402
出願日2022-11-21
発明の名称管継手用加締めナット
出願人横浜ゴム株式会社
代理人個人
主分類F16L 19/025 20060101AFI20240524BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】生産性を高める上で有利な管継手用加締めナットを提供する。
【解決手段】管継手用加締めナット10Aは、ナット部12と、筒部14と、突起部16とを含んで構成されている。筒部14は、ナット部12と同軸上でナット部12の軸方向の一端から筒状に突出している。突起部16は、ナット部12と反対に位置する筒部14の端部に設けられ、筒部14の内周面よりも筒部14の半径方向内側に突出し、環状を呈している。筒部14の肉厚Tは、ナット部12に近づくにつれて次第に小さくなるように形成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ナット部と、前記ナット部と同軸上で前記ナット部から突出する筒部と、前記ナット部と反対に位置する前記筒部の端部に設けられ前記筒部の内周面よりも半径方向内側に突出する環状の突起部とを備え、
前記突起部が加締められ前記突起部が継手本体の凹溝に回転可能に結合されて管継手が構成される管継手用加締めナットであって、
前記筒部の肉厚は、前記ナット部に近づくにつれて次第に小さくなるように形成されている、
ことを特徴とする管継手用加締めナット。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
前記筒部の外周部は、均一外径の円筒面で形成され、
前記筒部の内周部は、前記ナット部に近づくにつれて内径が次第に大きくなる円錐面で形成されている、
ことを特徴とする請求項1記載の管継手用加締めナット。
【請求項3】
前記筒部の外周部は、前記ナット部に近づくにつれて外径が次第に小さくなる円錐面で形成され、
前記筒部の内周部は、均一内径の円筒面で形成されている、
ことを特徴とする請求項1記載の管継手用加締めナット。
【請求項4】
前記筒部の外周部は、前記ナット部に近づくにつれて外径が次第に小さくなる円錐面で形成され、
前記筒部の内周部は、前記ナット部に近づくにつれて内径が次第に大きくなる円錐面で形成されている、
ことを特徴とする請求項1記載の管継手用加締めナット。
【請求項5】
前記ナット部の内周部には雌ねじが形成され、
前記筒部が接続される前記ナット部の端部の内周部には、前記雌ねじに代えて前記円錐面の端部の内径と同一内径の円筒面が形成されている、
ことを特徴とする請求項2または4記載の管継手用加締めナット。
【請求項6】
前記円錐面が前記ナット部の軸心に対して交差する角度は3度以上10度以下の範囲である、
ことを特徴とする請求項2または3記載の管継手用加締めナット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は管継手用加締めナットに関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
管継手として例えばホース継手金具が挙げられる。
図12に示すように、ホース継手金具60の多くは、ソケット62とニップル64とを備えホースの端部が結合される継手本体66と、機器側の継手金具に結合される管継手用加締めナット68とを含んで構成されている。
管継手用加締めナット68は、内周部に雌ねじ70が形成されたナット部72と、ナット部72と同軸上でナット部72から突出する筒部74と、ナット部72と反対に位置する筒部74の端部に設けられ筒部74の内周面よりも半径方向内側に突出する環状の突起部76とを備えている。
そして、突起部76がその半径方向内側に加締められることで、突起部76が継手本体66の凹溝6602に加締められ、突起部76が凹溝6602に回転可能かつ継手本体66の軸方向において突起部76が凹溝6602の側面の間で移動できる範囲で移動可能に結合されてホース継手金具60が構成されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-94970号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、管継手用加締めナット68の突起部76が筒部74の半径方向内側に加締められる際に筒部74からナット部72にわたり大きな応力が作用する。
このため、筒部74が変形することに加え、ナット部72の筒部74側の端部に位置する雌ねじ70も変形してしまい、検査の際にねじゲージが雌ねじ70に円滑に螺合せず、不良品となってしまう不具合が生じていた。
このような不具合を解消するため、筒部74の肉厚を小さくすることが考えられる。
しかしながら、筒部74の肉厚を小さくすると、雌ねじ70の変形を防止できるものの筒部74の破壊圧力が低下し、ホースに継手金具を結合し、ホースの内圧を繰り返して変動させる圧力試験において、筒部74がめくれ上がり、ホースの内圧を高めることができない不具合が生じる。
そのため、ホース継手金具60の管継手用加締めナット68については生産性に劣り、何らかの改善が求められていた。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、その目的は、生産性を高める上で有利な管継手用加締めナットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述の目的を達成するため、本発明の一実施の形態は、ナット部と、前記ナット部と同軸上で前記ナット部から突出する筒部と、前記ナット部と反対に位置する前記筒部の端部に設けられ前記筒部の内周面よりも半径方向内側に突出する環状の突起部とを備え、前記突起部が加締められ前記突起部が継手本体の凹溝に回転可能に結合されて管継手が構成される管継手用加締めナットであって、前記筒部の肉厚は、前記ナット部に近づくにつれて次第に小さくなるように形成されていることを特徴とする
【発明の効果】
【0006】
本発明の一実施の形態では、筒部の肉厚を、ナット部に近づくにつれて次第に小さくなるように形成することで、筒部に円錐面が設けられる。
したがって、加締めの際に生じる応力を、この円錐面を有する筒部によって滑らかに吸収することができる。
そのため、雌ねじの変形を防止でき、同時に、単に肉厚を均一に薄くした筒部と異なり、筒部の破壊圧力を確保でき、管継手用加締めナットの生産性を高める上で有利となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1の実施の形態に係る管継手用加締めナットの半部断面側面図である。
第1の実施の形態に係る管継手用加締めナットの要部の拡大断面側面図である。
第2の実施の形態に係る管継手用加締めナットの要部の拡大断面側面図である。
第3の実施の形態に係る管継手用加締めナットの要部の拡大断面側面図である。
第4の実施の形態に係る管継手用加締めナットの半部断面側面図である。
第4の実施の形態に係る管継手用加締めナットの要部の拡大断面側面図である。
実験例1、2の管継手用加締めナットの要部の拡大断面側面図である。
実験例3の管継手用加締めナットの要部の拡大断面側面図である。
実験例1-3の試験結果を示す図である。
管継手用加締めナットの外形寸法を規定する半部断面側面図である。
管継手用加締めナットの外形寸法と好適な角度θを示す説明図である。
従来の管継手用加締めナットの使用状態の断面側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(第1の実施の形態)
まず、図1、図2を参照して第1の実施の形態に係る管継手用加締めナット10Aについて説明する。
管継手用加締めナット10Aは、ナット部12と、筒部14と、突起部16とを含んで構成されている。
管継手用加締めナット10Aは、S20CやS25Cなどの炭素鋼で形成されている。
ナット部12は、その内周部に雌ねじ18が形成され、外周部に六角形状が形成されて構成されている。
詳細には、ナット部12は、六角形状の本体部1202と、本体部1202の端部から筒部14に接続する傾斜部1204とを有し、本体部1202の内周部に雌ねじ18が形成され、傾斜部1204の内周部には均一内径の円筒面1206が形成されている。
筒部14は、ナット部12と同軸上でナット部12の軸方向の一端から筒状に突出している。
突起部16は、ナット部12と反対に位置する筒部14の端部に設けられ、筒部14の内周面よりも筒部14の半径方向内側に突出し、環状を呈している。
【0009】
筒部14の肉厚Tは、ナット部12に近づくにつれて次第に小さくなるように形成されている。
詳細に説明すると、筒部14の外周部は、均一外径の円筒面1402で形成され、この円筒面1402は突起部16の外周部の円筒面1602に連続している。
筒部14の内周部は、ナット部12に近づくにつれて内径が次第に大きくなる円錐面20で形成されている。
この円錐面20のナット部12側の端部の内径と、ナット部12の内周部の円筒面11206の内径とは同一で、円錐面20と円筒面1206とは、段差などがなく滑らかに接続されている。
円錐面20がナット部12の軸心に対して交差する角度θは、3度以上10度以下の範囲である。
角度θが3度未満であると、加締めナット10Aの加締め時における雌ねじ18の変形を抑制する効果が低下する。また、角度θが10度を超えると、圧力試験時における筒部14の破壊圧力を確保する効果が低下する。
【0010】
第1の実施の形態によれば、突起部16を筒部14の半径方向内側に加締める際に、筒部14からナット部12にわたり大きな応力が作用するものの、筒部14の肉厚Tが、ナット部12に近づくにつれて次第に小さくなるように形成され、筒部14に円錐面20が設けられているので、この応力を、この円錐面20を有する筒部14によって滑らかに吸収することができる。
すなわち、加締めの際に生じる応力を筒部14により滑らかに吸収することができるので、筒部14の断面積が大きく変わる筒部14とナット部12との境の箇所に生じる応力集中を緩和することができる。
したがって、雌ねじ18の変形を防止でき、同時に、単に肉厚Tを均一に薄くした筒部14と異なり、筒部14の破壊圧力を確保できるので、管継手用加締めナット10Aの生産性を高める上で有利となる。
(【0011】以降は省略されています)

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