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公開番号2024022490
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-16
出願番号2023109543
出願日2023-07-03
発明の名称積層フィルム
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人
主分類B32B 27/18 20060101AFI20240208BHJP(積層体)
要約【課題】適度なハードコート層の柔軟性を有しながら、実用的な繰返し折曲げ特性、耐擦過性に優れ、帯電防止性が良好であり、それでいて干渉縞が見えにくい、新たな積層フィルムを提供すること。
【解決手段】基材フィルムの少なくとも片面側表面に、硬化樹脂層(A)、硬化樹脂層(B)及び硬化樹脂層(C)が順次積層された構成を備えており、硬化樹脂層(A)が帯電防止剤を含む硬化性樹脂組成物(A’)の硬化物であり、硬化樹脂層(B)が(B-a)バインダーを含む硬化性樹脂組成物(B’)の硬化物であり、前記硬化樹脂層(C)が(X)ウレタン(メタ)アクリレート及び(Y)環状シロキサン骨格とパーフルオロエーテル構造とを有するフッ素化合物を含む硬化性樹脂組成物(C’)の硬化物である、積層フィルムである。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
基材フィルムの少なくとも片面側表面に、硬化樹脂層(A)、硬化樹脂層(B)及び硬化樹脂層(C)が順次積層された構成を備えており、硬化樹脂層(A)が帯電防止剤を含む硬化性樹脂組成物(A’)の硬化物であり、硬化樹脂層(B)が(B-a)バインダーを含む硬化性樹脂組成物(B’)の硬化物であり、前記硬化樹脂層(C)が(X)ウレタン(メタ)アクリレート及び(Y)環状シロキサン骨格とパーフルオロエーテル構造とを有するフッ素化合物を含む硬化性樹脂組成物(C’)の硬化物である、積層フィルム。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
前記硬化樹脂層(C)の表面において、耐スチールウール性試験を実施した場合、2000往復後のフィルムヘーズの変化率が1%未満である、請求項1に記載の積層フィルム;
(耐スチールウール性試験)
硬化樹脂層(C)の表面を摩擦試験機にて#0000番のスチールウールを用いて、1kg荷重をかけながら、速度50mm/secで2000往復摩擦し、摩擦前後の積層フィルムのヘーズ値を測定し、初期のフィルムヘーズ(摩擦前のフィルムヘーズ)からの変化率を算出する。
変化率(%)=(摩擦後フィルムヘーズ-初期フィルムヘーズ)/初期のフィルムヘーズ×100
【請求項3】
繰り返し折り曲げ性評価(内曲げ、R=1.5の条件下)において、20万回以上折り曲げ可能である、請求項1に記載の積層フィルム。
(繰り返し折り曲げ試験)
折り曲げ試験機を用いて、積層フィルムの硬化樹脂層側が内側表面となるように最小半径R=1.5で折り曲げ試験を行い、内側表面における硬化樹脂層のクラック発生の有無を目視確認し、クラックが発生するまでの繰り返し折り曲げ回数を測定する。
【請求項4】
フィルムヘーズが1.0%以下である、請求項1に記載の積層フィルム。
【請求項5】
前記硬化樹脂層(C)表面の波長380nmの光線透過率が3%以下である、請求項1に記載の積層フィルム。
【請求項6】
前記硬化樹脂層(C)表面の波長500~600nmの最大反射率差が1.5%以下である、請求項1に記載の積層フィルム。
【請求項7】
前記基材フィルムが紫外線吸収剤を含む、請求項1に記載の積層フィルム。
【請求項8】
前記硬化樹脂層(B)が(B-c)粒子を含み、該(B-c)粒子が粒径の異なる2種類の粒子である、請求項1に記載の積層フィルム。
【請求項9】
前記基材フィルムがポリエステルフィルムである、請求項1に記載の積層フィルム。
【請求項10】
前記基材フィルムがポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムである、請求項1に記載の積層フィルム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層フィルムに関し、詳しくは、耐擦過性、繰返し折曲げ特性、および帯電防止性に優れた積層フィルムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、電子機器などの小型化、軽量化にともないフレキシブル基板やフレキシブルプリント回路基板が用いられる傾向にある。また、その流れに伴い、ディスプレイ用途においてもフレキシブル性の要求が高まる傾向にある。そして、このような用途に用いる表示画面用の表面保護フィルムにおいては、高硬度、傷つき防止、耐汚染性、耐摩耗性などの表面保護特性ばかりではなく、折り曲げ性について、高度な耐久性が必要とされ、更なる性能向上が要望されていた。
【0003】
そのため、近年、表面保護フィルムに関し、高硬度で耐擦過性を保持しつつ、フレキシブル性乃至屈曲性を改善するために多くの提案がなされている。
例えば、特許文献1では、透明基材の少なくとも一方の面に、ハードコート層が形成されているハードコートフィルムであって、ハードコート層が2層以上に形成されており、透明基材に最も近く形成されたハードコート層の弾性率が、表層のハードコート層の弾性率よりも高く、且つ、前記透明基材の最も近くに形成されたハードコート層の無機微粒子の含有量が、表層のハードコート層の含有量よりも高いことを特徴とするハードコートフィルムが開示されている。
【0004】
また、特許文献2では、フィルム基材上に硬化塗膜の伸び率が80%以上となる紫外線硬化型塗料(a)を塗布し、該紫外線硬化型塗料上に、硬化塗膜の鉛筆引っかき値が4H以上となる紫外線硬化型塗料(b)を塗布した後、紫外線照射を行い、硬化塗膜を形成させることを特徴とするハードコートフィルムの作成方法が開示されている。
【0005】
さらに、特許文献3には、基材フィルムとハードコート層とを有し、特定の条件を充足するタッチパネルの表面材として用いられる、ハードコートフィルムが開示されている。
【0006】
このように、画像表示画面(ディスプレイ)を折り曲げたり、折り畳んだりすることができるフレキシブル携帯端末の開発が進められており、この類の画像表示画面に用いる表面保護フィルムに関しても、実用的に繰り返し折り曲げ可能、具体的には、例えば20万回以上繰り返し折り曲げ可能な耐久性とともに、実用的な耐擦過性、具体的には1kg荷重でスチールウール#0000で2000回往復した時に傷が入らないことが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第4574766号公報
特許第4569807号公報
特開2021-7016号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記特許文献1~3に記載される発明はいずれも、優れた表面硬度を備えているが実用的な耐擦過性が考慮されていない。
これらのうち、特許文献3においては、実用的な耐擦過性の試験が想定されているが、ハードコート層の柔軟性が想定されておらず、デバイスに組み込まれた際の信頼性に乏しいことが想定された。
さらに要求特性によっては、干渉縞が見えにくいことが必要とされる場合があった。
【0009】
そこで本発明は、適度なハードコート層の柔軟性を有しながら、実用的な繰返し折曲げ特性および耐擦過性に優れ、帯電防止性が良好であり、それでいて干渉縞が見えにくい、新たな積層フィルムを提案せんとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記実情に鑑み、鋭意検討を重ねた結果、特定構成の硬化樹脂層(A)、硬化樹脂層(B)及び硬化樹脂層(C)が積層した構成を備えることにより、上記課題を容易に解決できることを知見し、本発明を完成させるに至った。すなわち、本発明は、以下の[1]~[16]を提供するものである。
(【0011】以降は省略されています)

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