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公開番号2024057581
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-24
出願番号2023145106
出願日2023-09-07
発明の名称開力軽減装置
出願人株式会社シブタニ
代理人個人,個人,個人,個人
主分類E05F 13/02 20060101AFI20240417BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】開扉時に操作される扉ハンドル装置の運動を扉枠に対して扉を蹴り出す運動に変換する開力軽減装置において、扉の蹴り出し当初に受当てカムのトルクから開扉に有効な蹴り出し力への変換効率を良くして必要な開力の軽減を図る。
【解決手段】扉3の戸先側に固定されるケース13の前後方向に延びるカム軸14を中心にケース13に対して回動可能に配置された受当てカム15と、カム軸14よりもケース13の左右方向一方側に寄った位置で前後方向に延びる回動軸16を介して受当てカム15と接続されかつケース13の上下方向に移動可能に配置された昇降部材17と、扉ハンドル装置4,5の運動をケース13に対する昇降部材17の上下方向動に変換するリンク機構18と、を備える。昇降部材17の上下方向動によって受当てカム15がカム軸14周りに扉3を蹴り出す方向へ回転させられる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
開扉時に操作される扉ハンドル装置の運動を扉枠に対して扉を蹴り出す運動に変換可能な開力軽減装置において、
前記扉の戸先側に固定されるケースと、
前記ケースの前後方向に延びるカム軸を中心に前記ケースに対して回動可能に配置された受当てカムと、
前記カム軸よりも前記ケースの左右方向一方側に寄った位置で前記前後方向に延びる回動軸を介して前記受当てカムと接続されかつ前記ケースの上下方向に移動可能に配置された昇降部材と、
前記扉ハンドル装置の運動を前記ケースに対する前記昇降部材の上下方向動に変換するリンク機構と、を備え、
前記昇降部材の上下方向動によって前記受当てカムが前記カム軸周りに前記扉を蹴り出す方向へ回転させられることを特徴とする開力軽減装置。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記リンク機構が、前記左右方向に延びる第一揺動軸を中心に前記ケースに対して揺動可能に配置された第一揺動部材と、前記左右方向に延びる第二揺動軸を中心に前記ケースに対して揺動可能に配置された第二揺動部材と、を有し、
前記第一揺動部材が、前記左右方向に延びるジョイント軸を介して前記昇降部材と接続されており、
前記リンク機構が、前記第一揺動部材の前記第一揺動軸周りの揺動を前記昇降部材の上下方向の往復移動に変換し、前記第一揺動部材の前記第一揺動軸周りの揺動と前記第二揺動部材の前記第二揺動軸周りの揺動を互いに相反する向きの揺動に変換する請求項1に記載の開力軽減装置。
【請求項3】
前記ケースが、前記ケースの前面に配置されたフロントパネルを前記前後方向に貫通した開口部を有し、
前記受当てカムが、前記開口部を貫通して前方に突き出ており、
前記扉ハンドル装置の非操作時に前記開口部と前記受当てカムとの間に形成される空間の大半を前記開口部の後方に隣接して覆い、かつ前記扉ハンドル装置の操作時に前記受当てカムの蹴り出し方向への回転に伴って退避するシャッターが設けられている請求項1に記載の開力軽減装置。
【請求項4】
前記ケースが、前記ケースの前面に配置されたフロントパネルを前記前後方向に貫通した開口部を有し、
前記受当てカムが、前記開口部を貫通して前方に突き出ており、
開扉時に前記ケースから前方に突出しかつ閉扉時に前記ケースに没入するトリガー機構が設けられており、
前記トリガー機構が、開扉時に前方に突出すると前記受当てカムの蹴り出し方向への回転を規制し、閉扉時に没入すると前記受当てカムの蹴り出し方向への回転を許す請求項1に記載の開力軽減装置。
【請求項5】
前記ケースが、ラッチ錠の錠箱からなる請求項1から4のいずれか1項に記載の開力軽減装置。
【請求項6】
開扉時に操作される扉ハンドル装置の運動を扉枠に対して扉を蹴り出す運動に変換可能な開力軽減装置において、
前記扉の戸先側に固定されるケースと、
前記ケースの内部に設けられたカム軸を中心に前記ケースに対して回動可能に配置された受当てカムと、
前記扉ハンドル装置の運動を前記受当てカムの回動に変換する変換機構と、を備え、
開扉時の前記扉ハンドル装置の運動が前記変換機構に変換されることによって前記受当てカムが前記カム軸周りに前記扉を蹴り出す方向へ回転させられるようになっており、
前記ケースが、前記ケースの前面に配置されたフロントパネルを前記ケースの前後方向に貫通した開口部を有し、
前記受当てカムが、前記開口部を貫通して前方に突き出ており、
前記扉ハンドル装置の非操作時に前記開口部と前記受当てカムとの間に形成される空間の大半を前記開口部の後方に隣接して覆い、かつ前記扉ハンドル装置の操作時に前記受当てカムの蹴り出し方向への回転に伴って退避するシャッターが設けられていることを特徴とする開力軽減装置。
【請求項7】
開扉時に操作される扉ハンドル装置の運動を扉枠に対して扉を蹴り出す運動に変換可能な開力軽減装置において、
前記扉の戸先側に固定されるケースと、
前記ケースの内部に設けられたカム軸を中心に前記ケースに対して回動可能に配置された受当てカムと、
前記扉ハンドル装置の運動を前記受当てカムの回動に変換する変換機構と、を備え、
開扉時の前記扉ハンドル装置の運動が前記変換機構に変換されることによって前記受当てカムが前記カム軸周りに前記扉を蹴り出す方向へ回転させられるようになっており、
前記ケースが、前記ケースの前面に配置されたフロントパネルを前記ケースの前後方向に貫通した開口部を有し、
前記受当てカムが、前記開口部を貫通して前方に突き出ており、
開扉時に前記ケースから前方に突出しかつ閉扉時に前記ケースに没入するトリガー機構が設けられており、
前記トリガー機構が、開扉時に前方に突出すると前記受当てカムの蹴り出し方向への回転を規制し、閉扉時に没入すると前記受当てカムの蹴り出し方向への回転を許すことを特徴とする開力軽減装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、開き戸の扉を開くのに必要な操作力(開力)を軽減するために扉の戸先側に設置される開力軽減装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
住宅、マンション等の開き戸の建付け構造として、扉枠と扉の吊元側をヒンジで連結し、扉の戸先側を扉枠の戸当たりで受ける構造が一般的である。この構造では、室内と室外間の気圧差によって扉が扉枠の戸当たりに強く押し付けられた状況のとき、扉を開けようとしても、容易に開くことはできない。この状況での開扉を容易にするため、開扉時の扉ハンドル装置の運動を扉枠に対して扉を蹴り出す運動に変換可能な開力軽減装置が利用されている。
【0003】
この種の開力軽減装置として、プッシュプルハンドル、レバーハンドル等のハンドルと、ハンドル操作に対応した所定運動を行う伝達片とを有する扉ハンドル装置に連動させるものがある(特許文献1)。
【0004】
特許文献1に開示された開力軽減装置は、扉の戸先側の内部に設置されるラッチ錠の錠箱からなるケースと、ケースの上下方向に延びるカム軸を中心にケースに対して揺動可能に配置された受当てカムと、ケースの前後方向に直線運動可能に配置されたスライダと、を有する。受当てカムとスライダは、上下方向の回動軸を介して接続されている。開扉時、扉ハンドル装置の伝達片が所定運動を行うと、スライダが伝達片から前方側へ押されて、スライダに推進力が与えられる。このスライダの前進直線運動で上下方向の回動軸を介して受当てカムが押されるため、受当てカムに上下方向のカム軸周りのトルクが与えられる。このトルクで回転させられる受当てカムが、扉枠の受け部を蹴ることによって扉を扉枠に対して蹴り出す。梃子の原理を利用した受当てカムの蹴り出し動作になるので、必要な開力が軽減される。扉の蹴り出しによって扉の戸先側が扉枠から少し離れてしまえば、これら両者間の隙間を通じて室内外の気圧差が急速に解消されるので、必要な開力も急速に軽減される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5806888号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の開力軽減装置では、スライダを前方へ直線運動させることで受当てカムが上下方向のカム軸周りに扉を蹴り出すため、その蹴り出し当初、受当てカムが扉枠の受け部を蹴るキック方向はケースの左右方向(扉枠の見込み方向)に対して傾斜した方向になってしまう。このため、気圧差解消前のタイミングである蹴り出し当初、開力が最も必要であるにもかかわらず、受当てカムのトルクを開扉に有効な蹴り出し力に変換する効率がよくない問題がある。
【0007】
上述の背景に鑑み、この発明が解決しようとする課題は、開扉時に操作される扉ハンドル装置の運動を扉枠に対して扉を蹴り出す運動に変換する開力軽減装置において、扉の蹴り出し当初に受当てカムのトルクから開扉に有効な蹴り出し力への変換効率を良くして必要な開力の軽減を図ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を達成するため、この発明は、開扉時に操作される扉ハンドル装置の運動を扉枠に対して扉を蹴り出す運動に変換可能な開力軽減装置において、前記扉の戸先側に固定されるケースと、前記ケースの前後方向に延びるカム軸を中心に前記ケースに対して回動可能に配置された受当てカムと、前記カム軸よりも前記ケースの左右方向一方側に寄った位置で前記前後方向に延びる回動軸を介して前記受当てカムと接続されかつ前記ケースの上下方向に移動可能に配置された昇降部材と、前記扉ハンドル装置の運動を前記ケースに対する前記昇降部材の上下方向動に変換するリンク機構と、を備え、前記昇降部材の上下方向動によって前記受当てカムが前記カム軸周りに前記扉を蹴り出す方向へ回転させられることを特徴とする開力軽減装置、という構成1を採用したものである。
【0009】
上記構成1によれば、扉ハンドル装置の運動をリンク機構で昇降部材の上下方向動に変換し、この昇降部材の上下方向動を前後方向の回動軸に伝達し、この回動軸を介して受当てカムを前後方向のカム軸よりも左右一方側の位置で押して受当てカムにカム軸周りのトルクを与え、昇降部材と受当てカムの前後方向の回動軸周りの相対運動を許容しつつ受当てカムを前後方向のカム軸周りに回転させて、この受当てカムの回転により扉枠に対して扉を蹴り出すことが可能になる。したがって、その扉の蹴り出し当初、受当てカムで扉枠を左右方向に真っすぐ蹴ることが可能になり、これにより、受当てカムのトルクから開扉に有効な蹴り出し力への変換効率を良くして必要な開力を軽くすることが可能になる。
【0010】
上記構成1において、前記リンク機構が、前記左右方向に延びる第一揺動軸を中心に前記ケースに対して揺動可能に配置された第一揺動部材と、前記左右方向に延びる第二揺動軸を中心に前記ケースに対して揺動可能に配置された第二揺動部材と、を有し、前記第一揺動部材が、前記左右方向に延びるジョイント軸を介して前記昇降部材と接続されており、前記リンク機構が、前記第一揺動部材の前記第一揺動軸周りの揺動を前記昇降部材の上下方向の往復移動に変換し、前記第一揺動部材の前記第一揺動軸周りの揺動と前記第二揺動部材の前記第二揺動軸周りの揺動を互いに相反する向きの揺動に変換する、という構成2を採用することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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