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公開番号2024032237
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-12
出願番号2022135794
出願日2022-08-29
発明の名称車両のスライドドア装置
出願人トヨタ車体株式会社
代理人個人,個人
主分類E05D 15/10 20060101AFI20240305BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】スライドドアを閉塞位置に移動させたときの連結機構の車両における収納スペースを小さく抑え、且つ、閉塞位置と開放位置との間でのスライドドアのガイドレールに沿った移動を安定させることができる車両のスライドドア装置を提供する。
【解決手段】スライドドア装置は、ガイドレール12Aに沿って移動することが可能なローラユニット20と、車両11のスライドドア13を固定することが可能なドア固定部材16と、そのドア固定部材16をローラユニット20に繋ぐ連結機構14と、を備える。連結機構14は、ローラユニット20がガイドレール12Aの湾曲部12aを通過する際、ローラユニット20の移動に伴って、以下のような伸長動作または収縮動作を行う。伸長動作する連結機構14は、ドア固定部材16をローラユニット20から徐々に離れさせる。収縮動作する連結機構14は、ドア固定部材16をローラユニット20に徐々に近づける。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
車両の側部で前後に延びるガイドレールと、前記ガイドレールに沿って移動することが可能なローラユニットと、車両のスライドドアを固定することが可能なドア固定部材と、そのドア固定部材を前記ローラユニットに繋ぐ連結機構と、を備え、
前記スライドドアを車両の側部に位置する開口部を閉じる閉塞位置と前記開口部を開く開放位置との間で前記ガイドレールに沿って移動させるとき、前記開放位置が前記閉塞位置よりも車両の幅方向外側となるよう前記連結機構が前記ドア固定部材を車両の幅方向に移動させる車両のスライドドア装置において、
前記ガイドレールは、湾曲部を有しており、
前記連結機構は、
前記ローラユニットが前記ガイドレールの前記湾曲部を前記閉塞位置側から前記開放位置側に通過する際、前記湾曲部に沿った前記ローラユニットの移動に伴って、前記ドア固定部材を前記ローラユニットから徐々に離れさせる伸長動作を行い、
前記ローラユニットが前記ガイドレールの前記湾曲部を前記開放位置側から前記閉塞位置側に通過する際、前記湾曲部に沿った前記ローラユニットの移動に伴って、前記ドア固定部材を前記ローラユニットに徐々に近づける収縮動作を行うものとされている車両のスライドドア装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記連結機構は、ガイド部材と、スライド部材と、変位機構と、を備えており、
前記ガイド部材は、前記ローラユニットに固定されて同ローラユニットから前記ドア固定部材に向けて突出し、
前記スライド部材は、前記ドア固定部材に対し揺動軸を介して同揺動軸周りに回転可能に接続され、且つ、前記ガイド部材に対し伸縮するようにスライドすることが可能とされており、
前記変位機構は、
前記ローラユニットが前記ガイドレールの前記湾曲部を前記閉塞位置側から前記開放位置側に通過する際の前記スライド部材及び前記ガイド部材の前記揺動軸周りの回転に基づき、前記スライド部材を前記ガイド部材に対し伸長する方向にスライドさせることによって前記伸長動作を行い、
前記ローラユニットが前記ガイドレールの前記湾曲部を前記閉塞位置側から前記開放位置側に通過する際の前記スライド部材及び前記ガイド部材の前記揺動軸周りの回転に基づき、前記スライド部材を前記ガイド部材に対し収縮する方向にスライドさせることによって前記収縮動作を行う請求項1に記載の車両のスライドドア装置。
【請求項3】
前記変位機構は、前記ドア固定部材と前記ガイド部材とのうちの一方に設けられたピンと、前記ドア固定部材と前記ガイド部材とのうちの他方に設けられたスリットとを備え、
前記ピンは、前記スリットに挿入されており、前記ローラユニットが前記ガイドレールの前記湾曲部を通過する際の前記ドア固定部材と前記スライド部材との前記揺動軸を中心とする相対回転に基づき、前記スリットに対し相対移動するものであり、
前記スリットは、前記ローラユニットが前記ガイドレールの前記湾曲部を前記閉塞位置側から前記開放位置側に通過する際に前記ピンと前記揺動軸との距離が長くなり、前記ローラユニットが前記ガイドレールの前記湾曲部を前記開放位置側から前記閉塞位置側に通過する際に前記ピンと前記揺動軸との距離が短くなるよう湾曲している請求項2に記載の車両のスライドドア装置。
【請求項4】
前記連結機構は、第1リンクと、第2リンクと、を備えており、
前記第1リンクは、その長手方向の一方の端部が前記ローラユニットに対し第1ピンを介して同第1ピン周りに回転可能に接続され、且つ、前記長手方向の他方の端部が前記ドア固定部材に対し第2ピンを介して同第2ピン周りに回転可能に接続されており、
前記第2リンクは、前記第1リンクよりも前記開放位置寄りに位置するとともに前記第1リンクよりも長くされており、前記第2リンクの長手方向の一方の端部が前記ローラユニットに対し第3ピンを介して同第3ピン周りに回転可能に接続され、且つ、前記長手方向の他方の端部が前記ドア固定部材に対し第4ピンを介して同第4ピン周りに回転可能に接続されている請求項1に記載の車両のスライドドア装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のスライドドア装置に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に示される車両のスライドドア装置は、ガイドレールと、ローラユニットと、ドア固定部材と、連結機構と、を備えている。ガイドレールは車両の側部で前後に延びている。ローラユニットは、ガイドレールに沿って移動することが可能なものである。ドア固定部材は、車両のスライドドアを固定することが可能となっている。連結機構は、ドア固定部材を上記ローラユニットに繋ぐためのものである。
【0003】
スライドドアは、ドア固定部材及び連結機構を介してローラユニットに繋がっているため、そのローラユニットによってガイドレールに沿って移動するように案内される。スライドドアは、車両の側部に位置する開口部を閉じる閉塞位置と上記開口部を開く開放位置との間で、上記ガイドレールに沿った移動をする。連結機構は、スライドドアがガイドレールに沿って移動するとき、上記開放位置が上記閉塞位置よりも車両の幅方向外側となるよう、ドア固定部材を車両の幅方向に移動させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-74343号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記スライドドア装置では、スライドドアの開放位置を閉塞位置に対しより大きく車両の幅方向外側とすることが望まれている。しかし、そうしたことを実現するための連結機構は大型化するため、スライドドアを閉塞位置に移動させたときの同機構の車両における収納スペースを大きくとらなければならなくなる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下、上記課題を解決する車両のスライドドア装置の各態様を記載する。
(態様1)
車両の側部で前後に延びるガイドレールと、前記ガイドレールに沿って移動することが可能なローラユニットと、車両のスライドドアを固定することが可能なドア固定部材と、そのドア固定部材を前記ローラユニットに繋ぐ連結機構と、を備え、前記スライドドアを車両の側部に位置する開口部を閉じる閉塞位置と前記開口部を開く開放位置との間で前記ガイドレールに沿って移動させるとき、前記開放位置が前記閉塞位置よりも車両の幅方向外側となるよう前記連結機構が前記ドア固定部材を車両の幅方向に移動させる車両のスライドドア装置において、前記ガイドレールは、湾曲部を有しており、前記連結機構は、前記ローラユニットが前記ガイドレールの前記湾曲部を前記閉塞位置側から前記開放位置側に通過する際、前記湾曲部に沿った前記ローラユニットの移動に伴って、前記ドア固定部材を前記ローラユニットから徐々に離れさせる伸長動作を行い、前記ローラユニットが前記ガイドレールの前記湾曲部を前記開放位置側から前記閉塞位置側に通過する際、前記湾曲部に沿った前記ローラユニットの移動に伴って、前記ドア固定部材を前記ローラユニットに徐々に近づける収縮動作を行うものとされている車両のスライドドア装置。
【0007】
上記構成によれば、スライドドアが閉塞位置から開放位置に向かってガイドレールに沿って移動する際には、ローラユニットがガイドレールの湾曲部を閉塞位置側から開放位置側に通過する。このとき、連結機構は、上記湾曲部に沿ったローラユニットの移動に伴って、ドア固定部材をローラユニットから徐々に離れさせる伸長動作を行う。また、スライドドアが開放位置から閉塞位置に向かってガイドレールに沿って移動する際には、ローラユニットがガイドレールの湾曲部を開放位置側から閉塞位置側に通過する。このとき、連結機構は、上記湾曲部に沿ったローラユニットの移動に伴って、ドア固定部材をローラユニットに徐々に近づける収縮動作を行う。こうした収縮動作を通じて連結機構の大きさが小さくなるため、スライドドアを閉塞位置に移動させたときの連結機構の車両における収納スペースを小さく抑えることができる。また、連結機構の上記伸長動作及び上記収縮動作は、ガイドレールの湾曲部をローラユニットが通過することに伴って徐々に行われる。このため、連結機構の上記伸長動作及び上記収縮動作をスムーズに行うことができ、閉塞位置と開放位置との間でのスライドドアのガイドレールに沿った移動を安定させることができる。
【0008】
(態様2)
前記連結機構は、ガイド部材と、スライド部材と、変位機構と、を備えており、前記ガイド部材は、前記ローラユニットに固定されて同ローラユニットから前記ドア固定部材に向けて突出し、前記スライド部材は、前記ドア固定部材に対し揺動軸を介して同揺動軸周りに回転可能に接続され、且つ、前記ガイド部材に対し伸縮するようにスライドすることが可能とされており、前記変位機構は、前記ローラユニットが前記ガイドレールの前記湾曲部を前記閉塞位置側から前記開放位置側に通過する際の前記スライド部材及び前記ガイド部材の前記揺動軸周りの回転に基づき、前記スライド部材を前記ガイド部材に対し伸長する方向にスライドさせることによって前記伸長動作を行い、前記ローラユニットが前記ガイドレールの前記湾曲部を前記閉塞位置側から前記開放位置側に通過する際の前記スライド部材及び前記ガイド部材の前記揺動軸周りの回転に基づき、前記スライド部材を前記ガイド部材に対し収縮する方向にスライドさせることによって前記収縮動作を行う(態様1)に記載の車両のスライドドア装置。
【0009】
上記構成によれば、スライド部材がガイド部材に対し伸縮するようスライドすることにより、連結機構の伸長動作及び収縮動作が行われる。このため、スライドドアが閉塞位置に移動して連結機構が収縮動作したとき、連結機構の大きさを小さくしやすくなる。
【0010】
(態様3)
前記変位機構は、前記ドア固定部材と前記ガイド部材とのうちの一方に設けられたピンと、前記ドア固定部材と前記ガイド部材とのうちの他方に設けられたスリットとを備え、前記ピンは、前記スリットに挿入されており、前記ローラユニットが前記ガイドレールの前記湾曲部を通過する際の前記ドア固定部材と前記スライド部材との前記揺動軸を中心とする相対回転に基づき、前記スリットに対し相対移動するものであり、前記スリットは、前記ローラユニットが前記ガイドレールの前記湾曲部を前記閉塞位置側から前記開放位置側に通過する際に前記ピンと前記揺動軸との距離が長くなり、前記ローラユニットが前記ガイドレールの前記湾曲部を前記開放位置側から前記閉塞位置側に通過する際に前記ピンと前記揺動軸との距離が短くなるよう湾曲している(態様2)に記載の車両のスライドドア装置。
(【0011】以降は省略されています)

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