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公開番号2024043841
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022149043
出願日2022-09-20
発明の名称鍵管理装置
出願人株式会社熊平製作所
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類E05B 19/00 20060101AFI20240326BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】シンプルかつコンパクトな構造としながら、鍵交換が可能な状態にある鍵ホルダの鍵交換ユニットからの取り外しを規制できるようにする。
【解決手段】鍵ホルダ4は、ホルダ側係止部10aが形成されたホルダ本体部12と、鍵を保持する保持部材13と、保持部材13を、鍵の取り外しが可能な取外可能状態と鍵の取り外しを不能にする取外不能状態とに切り替えるとともに取外不能状態にある保持部材13をホルダ本体部12に対してロックするロック部14とを有している。鍵交換ユニットは、ホルダ本体部12が差し込まれるシリンダ31と、シリンダ31に差し込まれたホルダ本体部12が回動した時点でホルダ側係止部10aに係止するユニット側係止部32aと、ホルダ本体部12が所定角度回動した時点でロック部14による保持部材13のロックを解除する解除部33とを有している。
【選択図】図14
特許請求の範囲【請求項1】
鍵を保持する鍵ホルダと、前記鍵ホルダが着脱される鍵交換ユニットとを備えた鍵管理装置であって、
前記鍵ホルダは、外面にホルダ側係止部が形成されたホルダ本体部と、鍵を保持する保持部材と、前記保持部材を、鍵の取り外しが可能な取外可能状態と鍵の取り外しを不能にする取外不能状態とに切り替えるとともに前記取外不能状態にある前記保持部材を前記ホルダ本体部に対してロックするロック部と、を有し、
前記鍵交換ユニットは、前記ホルダ本体部が差し込まれた状態で回動操作されるシリンダと、前記シリンダに差し込まれた前記ホルダ本体部が差込初期位置から回動した時点で前記ホルダ側係止部に係止するユニット側係止部と、前記ホルダ本体部が所定角度回動した時点で前記ロック部による前記保持部材のロックを解除する解除部とを有している鍵管理装置。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
請求項1に記載の鍵管理装置において、
前記鍵交換ユニットは、前記取外可能状態にある前記保持部材に当接して前記ホルダ本体部の前記差込初期位置への回動を阻止するストッパ部を有している鍵管理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の鍵管理装置において、
前記保持部材は、前記取外可能状態にある時には前記取外不能状態にある時よりも反差込方向に向けて突出するように構成され、
前記ストッパ部は、前記取外不能状態にある前記保持部材には非当接とされる一方、前記反差込方向に突出した前記保持部材に当接するように構成されている鍵管理装置。
【請求項4】
請求項3に記載の鍵管理装置において、
前記保持部材は、前記ホルダ本体部が前記シリンダに差し込まれた状態で前記鍵交換ユニットの外面から突出するように配置され、
前記ストッパ部は、前記鍵交換ユニットの外面において前記シリンダが有する差込口から離れた部位に設けられている鍵管理装置。
【請求項5】
請求項1に記載の鍵管理装置において、
前記ロック部は、前記取外不能状態にある前記保持部材を前記ホルダ本体部に係止させる係止位置と、係止させない非係止位置とに切り替えられる磁性体からなるロックピンを有し、
前記解除部は、前記ホルダ本体部が差込初期位置から所定角度回動した時点で、前記ロックピンを前記係止位置から前記非係止位置に変位させるように当該ロックピンに対して磁力を作用させるユニット側磁石を含んでいる鍵管理装置。
【請求項6】
請求項1に記載の鍵管理装置において、
前記ホルダ側係止部は、前記ホルダ本体部の外面における周方向の一部のみ切り欠くことによって形成された切欠部で構成され、
前記ユニット側係止部は、前記シリンダの内面から当該シリンダの径方向内方へ向けて前記切欠部内に達するまで突出する突起部を含んでいる鍵管理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、鍵を管理することにより鍵の不正使用を防止する鍵管理装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
この種の鍵管理装置は、複数の錠機構が配設されており、鍵を保持している鍵ホルダが鍵機構に挿入され、鍵機構に対して脱着自在になっており、認証手段によって認証された者のみが鍵ホルダを鍵機構から外して使用可能にすることで、認証されていない者による鍵の不正使用を防止している。
【0003】
鍵管理装置の運用中、例えば今まで使用されていた施解錠部を交換した場合には、鍵が変わることになるので、鍵ホルダに保持されている鍵を交換する必要が生じる。この交換時に鍵の管理者以外の者が鍵ホルダから鍵を自由に取り外して交換可能になっていると、鍵の不正使用を防止するという目的が達成できないので、鍵ホルダに保持されている鍵を交換する場合にも所定の認証を行う必要がある(例えば特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1の鍵ホルダは、ホルダ本体部と、ホルダ本体部に対して着脱自在とされたアームとで構成されており、アームをホルダ本体部に装着した状態で鍵が保持される一方、アームをホルダ本体部から外した状態で鍵の交換が可能となっている。また、鍵交換ユニットには、鍵の交換時にホルダ本体部が挿入される交換時挿入開口が形成されるとともに、開口に挿入されたホルダ本体部に係合する係合部材を駆動する駆動手段を備えている。駆動手段は、駆動モータ、駆動モータによって駆動される複数のリンク機構及び連結ピン等を有しており、交換時挿入開口に挿入されたホルダ本体部からアームを取り外した状態では当該ホルダ本体部を交換時挿入開口から引き抜くことができないようにし、一方、アームをホルダ本体部に取り付けた状態にすることでホルダ本体部を交換時挿入開口から引き抜くことができるようにしている。これにより、交換時挿入開口からホルダ本体部を引き抜いた状態で鍵の交換を行うことができず、鍵の交換が鍵交換ユニットの前でしか行われないようにして鍵の不正使用を防止できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6004986号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、特許文献1では、交換時挿入開口に挿入されたホルダ本体部を引き抜くことができないようにするための駆動手段が、駆動モータ、複数のリンク機構及び連結ピン等を含む複数の可動部材の組み合わせによって構成されているとともに、駆動モータを制御する制御装置も必要になることから、駆動手段の構造が複雑化してコスト高を招くとともに駆動手段が大型化して鍵交換ユニットへの組み込み自由度が低下してしまう。
【0007】
本開示は、かかる点に鑑みたものであり、その目的とするところは、シンプルかつコンパクトな構造としながら、鍵交換が可能な状態にある鍵ホルダの鍵交換ユニットからの取り外しを規制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本開示の第1の態様では、鍵を保持する鍵ホルダと、前記鍵ホルダが着脱される鍵交換ユニットとを備えた鍵管理装置を前提とすることができる。前記鍵ホルダは、外面にホルダ側係止部が形成されたホルダ本体部と、鍵を保持する保持部材と、前記保持部材を、鍵の取り外しが可能な取外可能状態と鍵の取り外しを不能にする取外不能状態とに切り替えるとともに前記取外不能状態にある前記保持部材を前記ホルダ本体部に対してロックするロック部と、を有している。また、前記鍵交換ユニットは、前記ホルダ本体部が差し込まれた状態で回動操作されるシリンダと、前記シリンダに差し込まれた前記ホルダ本体部が差込初期位置から回動した時点で前記ホルダ側係止部に係止するユニット側係止部と、前記ホルダ本体部が所定角度回動した時点で前記ロック部による前記保持部材のロックを解除する解除部とを有している。
【0009】
この構成によれば、鍵管理装置を利用する者(以下、利用者という)が鍵を交換する場合に、鍵ホルダのホルダ本体部を鍵交換ユニットのシリンダに差し込み、その差込位置から回動させると、ユニット側係止部がホルダ本体部のホルダ側係止部に係止するので、ホルダ本体部をシリンダから抜くことができなくなり、ホルダ本体部がシリンダに保持される。このように、鍵の交換中にホルダ本体部が鍵交換ユニットから抜けないようにするための構成として、利用者によるホルダ本体部の回動操作を用い、ユニット側係止部をホルダ側係止部に係止させる構成としているので、従来例のような駆動モータ、複数のリンク機構、連結ピン、制御部等は不要になり、シンプルかつコンパクトな構成になる。
【0010】
また、ホルダ本体部が所定角度回動すると、解除部により、ホルダ本体部のロック部が解除されるので、保持部材を取外可能状態にして、利用者が現在の鍵を取り外すことができるとともに、現在の鍵を取り外した後に別の鍵に変えて保持部材を取外不能状態にすることで、当該別の鍵が保持部材によって保持される。そして、鍵の交換後、利用者がホルダ本体部を差込初期位置へ回動させることにより、ユニット側係止部がホルダ本体部のホルダ側係止部から離れるので、ホルダ本体部をシリンダから抜くことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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