TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024052525
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2023118911
出願日2023-07-21
発明の名称積層体
出願人ダイキン工業株式会社
代理人弁理士法人とこしえ特許事務所
主分類B32B 1/08 20060101AFI20240404BHJP(積層体)
要約【課題】ゴム層とフッ素樹脂層とを備える積層体であって、ゴム層が導電性を有しており、ゴム層とフッ素樹脂層とが強固に接着している積層体を提供すること。
【解決手段】ゴム層(A)と、ゴム層(A)上に積層されたフッ素樹脂層(B)と、を備える積層体であって、ゴム層(A)が、導電性を有する層であって、ゴムおよびカーボンブラックを含有するゴム組成物から形成され、前記ゴム組成物中の前記カーボンブラックの含有量が、前記ゴム100質量部に対して、1.0~100質量部であり、前記カーボンブラックの窒素吸着比表面積が、140m2/g以下であり、フッ素樹脂層(B)が、溶融成形可能なフッ素樹脂から形成される積層体を提供する。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
ゴム層(A)と、ゴム層(A)上に積層されたフッ素樹脂層(B)と、を備える積層体であって、
ゴム層(A)が、導電性を有する層であって、ゴムおよびカーボンブラックを含有するゴム組成物から形成され、前記ゴム組成物中の前記カーボンブラックの含有量が、前記ゴム100質量部に対して、1.0~100質量部であり、前記カーボンブラックの窒素吸着比表面積が、140m

/g以下であり、
フッ素樹脂層(B)が、溶融成形可能なフッ素樹脂から形成される
積層体。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記カーボンブラックの平均一次粒子径が28nm以上である請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記カーボンブラックの含有量が、前記ゴム100質量部に対して、8.0質量部超である請求項1または2に記載の積層体。
【請求項4】
前記ゴムが、フッ素ゴムである請求項1または2に記載の積層体。
【請求項5】
前記フッ素樹脂の燃料透過係数が、2.0g・mm/m

/day以下である請求項1または2に記載の積層体。
【請求項6】
前記フッ素樹脂が、クロロトリフルオロエチレン系共重合体、および、テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン/フッ化ビニリデン共重合体からなる群より選択される少なくとも1種である請求項1または2に記載の積層体。
【請求項7】
前記ゴム組成物が、塩基性の多官能化合物をさらに含有し、前記ゴム組成物中の前記多官能化合物の含有量が、前記ゴム100質量部に対して、0.1~10質量部である請求項1または2に記載の積層体。
【請求項8】
前記ゴム組成物が、過酸化物架橋剤をさらに含有する請求項1または2に記載の積層体。
【請求項9】
前記ゴム組成物が、ポリテトラフルオロエチレンをさらに含有し、前記ポリテトラフルオロエチレンの比表面積が8m

/g未満であり、前記ポリテトラフルオロエチレンの平均粒径が、0.01~1000μmであり、前記ポリテトラフルオロエチレンの380℃における溶融粘度が、1×10

~7×10

Pa・sである請求項1または2に記載の積層体。
【請求項10】
前記ゴム組成物が、シリカをさらに含有し、前記シリカの「(粒子径)×(真円度)」の積の平均値が、17.5nm以上500μm以下である請求項1または2に記載の積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、積層体に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、フッ素ゴム層(A)、およびフッ素ゴム層(A)上のフルオロポリマー層(B)を含む積層体であって、
フッ素ゴム層(A)が、架橋用フッ素ゴム組成物から作製される層であり、架橋用フッ素ゴム組成物が、未架橋フッ素ゴム、シリカ粒子、および塩基性多官能化合物を含み、シリカ粒子の「(粒子径)×(真円度)」の積の平均値が、17.5nm以上500μm以下であり、シリカ粒子が、未架橋フッ素ゴム100質量部当たり、1質量部以上70質量部以下の量で架橋用フッ素ゴム組成物に含有され、
フルオロポリマー層(B)が、フルオロポリマー組成物から作製される層であり、フルオロポリマー組成物が、フルオロポリマーを含み、前記フルオロポリマーが、クロロトリフルオロエチレンコポリマーまたはテトラフルオロエチレンコポリマーであり、テトラフルオロエチレンコポリマーが、テトラフルオロエチレン単位、ならびにパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)、フッ化ビニリデン、および一般式CX



=CX
10
Y(式中、X

、X

、およびX
10
は、独立してFまたはHであり、Yは、-Clまたは-Rf

-Brであり、Rf

は、単結合またはC

~C

パーフルオロアルキレンである)で表されるモノマーからなる群から選択される少なくとも1種のモノマーに由来する単位を含む、積層体が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2020/170025号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示では、ゴム層とフッ素樹脂層とを備える積層体であって、ゴム層が導電性を有しており、ゴム層とフッ素樹脂層とが強固に接着している積層体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示によれば、ゴム層(A)と、ゴム層(A)上に積層されたフッ素樹脂層(B)と、を備える積層体であって、ゴム層(A)が、導電性を有する層であって、ゴムおよびカーボンブラックを含有するゴム組成物から形成され、前記ゴム組成物中の前記カーボンブラックの含有量が、前記ゴム100質量部に対して、1.0~100質量部であり、前記カーボンブラックの窒素吸着比表面積が、140m

/g以下であり、フッ素樹脂層(B)が、溶融成形可能なフッ素樹脂から形成される積層体が提供される。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、ゴム層とフッ素樹脂層とを備える積層体であって、ゴム層が導電性を有しており、ゴム層とフッ素樹脂層とが強固に接着している積層体を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本開示の具体的な実施形態について詳細に説明するが、本開示は、以下の実施形態に限定されるものではない。
【0008】
本開示の積層体は、ゴム層(A)とフッ素樹脂層(B)とを備えている。特許文献1には、フッ素ゴム層(A)およびフルオロポリマー層(B)を含む積層体が記載されている。しかし、積層体のゴム層に導電性を付与できるとともに、導電性を有するゴム層とフッ素樹脂層とを強固に接着させることができる技術が求められている。
【0009】
上記の課題を解決する手段を鋭意検討した結果、カーボンブラックのなかから、極めて限定された範囲の窒素吸着比表面積を有するカーボンブラックを選択し、それを適切な量でゴムに配合することによって、ゴム層に導電性を付与できるとともに、導電性を有するゴム層とフッ素樹脂層とが強固に接着した積層体が得られることが見出された。
【0010】
このような従来にはない積層体を構成するための各構成要素について、次に詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

東レ株式会社
積層体
8か月前
東ソー株式会社
積層体
7か月前
東レ株式会社
多層成形品
2日前
東レ株式会社
積層不織布
7か月前
ユニチカ株式会社
シート
8か月前
東レ株式会社
積層フィルム
3日前
東レ株式会社
積層フィルム
7か月前
東レ株式会社
積層フィルム
1か月前
東レ株式会社
積層フィルム
5か月前
個人
生地
1か月前
三菱ケミカル株式会社
積層体
1か月前
セーレン株式会社
調湿性布帛
9か月前
三菱ケミカル株式会社
積層体
2か月前
東洋紡株式会社
離型フィルム
16日前
セーレン株式会社
導電性編物
1か月前
東洋紡株式会社
離型フィルム
16日前
三菱ケミカル株式会社
積層体
2か月前
東ソー株式会社
多層フィルム
3か月前
三菱ケミカル株式会社
積層体
2か月前
三菱製紙株式会社
離型フィルム
4日前
日本バイリーン株式会社
表面材
10か月前
平岡織染株式会社
複合体シート
7か月前
三菱瓦斯化学株式会社
複合材料
8か月前
東レ株式会社
多層積層フィルム
7か月前
三菱製紙株式会社
離型フィルム
7か月前
株式会社トライフ
積層体
9か月前
東ソー株式会社
易開封性積層体
7か月前
東ソー株式会社
易開封性積層体
7か月前
三菱製紙株式会社
セロハン積層体
8か月前
株式会社 スワコー
光学フィルム
24日前
株式会社エフコンサルタント
面材
7日前
ユニチカ株式会社
工程用フィルム
11か月前
三洋化成工業株式会社
複層硬化膜
今日
三菱製紙株式会社
シートパレット
7か月前
株式会社カネカ
ポリイミド積層体
1日前
理研ビタミン株式会社
積層フィルム
6か月前
続きを見る