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公開番号2024047544
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-05
出願番号2023120913
出願日2023-07-25
発明の名称抗菌フィルム及び塗布液
出願人シャープ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類B32B 27/16 20060101AFI20240329BHJP(積層体)
要約【課題】本開示は、優れた透明性と優れた抗菌抗ウィルス性能とを有する抗菌フィルムを提供する。
【解決手段】本開示の抗菌フィルムは、基材と、前記基材上に設けられた光触媒層とを備え、前記光触媒層は、紫外線硬化樹脂と、酸化タングステン粒子と、水溶性銅化合物とを含むことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基材と、前記基材上に設けられた光触媒層とを備え、
前記光触媒層は、紫外線硬化樹脂と、酸化タングステン粒子と、水溶性銅化合物とを含むことを特徴とする抗菌フィルム。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記光触媒層は、有機カルボン酸を含み、
前記有機カルボン酸のpK
a
は、3.5以上5.0以下である請求項1に記載の抗菌フィルム。
【請求項3】
前記有機カルボン酸は、グルコン酸及びトリメチル安息香酸のうち少なくとも1つを含む請求項2に記載の抗菌フィルム。
【請求項4】
前記紫外線硬化樹脂は、光重合開始剤を含み、
前記光重合開始剤は、アシルフォスフィンオキサイド系光重合開始剤又はアルキルフェノン系光重合開始剤である請求項1に記載の抗菌フィルム。
【請求項5】
前記光触媒層における前記水溶性銅化合物の割合は、0.1wt%以上3.0wt%以下である請求項1~4のいずれか1つに記載の抗菌フィルム。
【請求項6】
前記水溶性銅化合物は、銅塩である請求項1~4のいずれか1つに記載の抗菌フィルム。
【請求項7】
前記光触媒層における前記酸化タングステン粒子の割合は、0.1wt%以上5.0wt%以下である請求項1~4のいずれか1つに記載の抗菌フィルム。
【請求項8】
前記光触媒層の厚さは、1μm以上7μm以下である請求項1~4のいずれか1つに記載の抗菌フィルム。
【請求項9】
前記光触媒層は、界面活性剤を含み、
前記光触媒層における前記界面活性剤の割合は、0.1wt%以上5.0wt%以下である請求項1~4のいずれか1つに記載の抗菌フィルム。
【請求項10】
前記界面活性剤は、グリセリン脂肪酸エステルである請求項9に記載の抗菌フィルム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、抗菌フィルム及び塗布液に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
液晶表示装置や有機EL表示装置の表面に設ける保護フィルム(光学フィルム)が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような保護フィルムには、高い耐擦傷性を有することや低いヘイズを有することなどが必要となる。このため、特許文献1では、保護フィルムの材料に紫外線硬化樹脂を用いている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-212146号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
表示装置の表面の保護フィルムは、衛生上、抗菌性能を有することが好ましい。しかし、抗菌物質を紫外線硬化樹脂に配合しても、抗菌性能に持続性がない。また、光触媒粒子を紫外線硬化樹脂に配合しても、光触媒粒子が樹脂中に埋没し、光触媒活性による抗菌性能は低くなる。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであり、優れた透明性と優れた抗菌性能とを有する抗菌フィルムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、基材と、前記基材上に設けられた光触媒層とを備え、前記光触媒層は、紫外線硬化樹脂と、酸化タングステン粒子と、水溶性銅化合物とを含むことを特徴とする抗菌フィルムを提供する。
【発明の効果】
【0006】
前記光触媒層が紫外線硬化樹脂を含むため、光触媒層が優れた透光性及び耐擦傷性を有することができる。
前記光触媒層が酸化タングステン粒子と水溶性銅化合物とを含むため、酸化タングステン粒子が紫外線硬化樹脂に埋没していても光触媒層が優れた抗菌性を有することができる。このことは本願発明者等が行った実験により明らかになった。また、光触媒層が水溶性銅化合物を含むため即効性のある抗菌性を有することができ、光触媒層が酸化タングステン粒子を含むため持続性のある抗菌性を有することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本開示の一実施形態の抗菌フィルムの概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示の抗菌フィルムは、基材と、基材上に設けられた光触媒層とを備え、光触媒層は、紫外線硬化樹脂と、酸化タングステン粒子と、水溶性銅化合物とを含むことを特徴とする。
【0009】
好ましくは、前記光触媒層は、有機カルボン酸を含み、有機カルボン酸のpK
a
は、3.5以上5.0以下である。
前記有機カルボン酸は、グルコン酸及びトリメチル安息香酸のうち少なくとも1つを含むことが好ましい。
好ましくは、前記紫外線硬化樹脂は光重合開始剤を含み、光重合開始剤はアシルフォスフィンオキサイド系光重合開始剤又はアルキルフェノン系光重合開始剤である。
【0010】
前記光触媒層における水溶性銅化合物の割合は、0.1wt%以上3.0wt%以下であることが好ましい。
前記水溶性銅化合物は、銅塩であることが好ましい。
前記光触媒層における酸化タングステン粒子の割合は、0.1wt%以上5.0wt%以下であることが好ましい。
前記光触媒層の厚さは、1μm以上7μm以下であることが好ましい。
好ましくは、前記光触媒層は、界面活性剤を含み、光触媒層における界面活性剤の割合は、0.1wt%以上5.0wt%以下である。
前記界面活性剤は、グリセリン脂肪酸エステルであることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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