TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2024046553
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-04-03
出願番号
2022151998
出願日
2022-09-22
発明の名称
グラップル装置
出願人
イワフジ工業株式会社
代理人
個人
主分類
B66C
1/44 20060101AFI20240327BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約
【課題】リフティングラインとグラップル装置の本体部との干渉や、リフティングライン用滑車からのリフティングラインの脱索を抑制し、グラップル装置の姿勢を安定させる架線集材システムのグラップル装置を提供する。
【解決手段】グラップルアーム部312とパワーユニットPUが収容される機器収容部311とを有するグラップル本体部31と、グラップル本体部の上方に配置される揺動ハンガー機構部32とを備える。グラップル装置3がホールバックラインHBLによって搬器2の鉛直下方の位置から横方向に移動する状態において、リフティングラインLFLの傾斜に追従して揺動ハンガー機構部が傾斜するように、揺動ハンガー機構部とグラップル本体部とが揺動自在に連結される。ホールバックライン取付部34は、グラップル装置を左右方向から見て、揺動ハンガー機構部の一対のリフティングライン用滑車322,322の間の中央部に配置される。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
木材伐採地から木材集材地へ伐採された木材を搬送する架線集材システムを構成するグラップル装置であって、
開閉自在なグラップルアーム部と、前記グラップルアーム部を駆動するパワーユニットが収容される機器収容部と、を有するグラップル本体部と、
前記グラップル本体部の上方に配置される揺動ハンガー機構部と、を備え、
先柱側と元柱側の間に架け渡されたスカイラインに沿って移動可能な搬器から、リフティングラインによって昇降自在に吊り下げられるとともに、前記搬器の移動方向に対して交差する横方向に移動させるためのホールバックラインが取り付けられており、
前記揺動ハンガー機構部は、前記リフティングラインが掛け渡される滑車を有しており、
前記グラップル装置が前記ホールバックラインによって前記搬器の鉛直下方の位置から横方向に移動する状態において、前記リフティングラインの傾斜に追従して前記揺動ハンガー機構部が傾斜するように、前記揺動ハンガー機構部と前記グラップル本体部とが揺動自在に連結されている、
グラップル装置。
続きを表示(約 820 文字)
【請求項2】
前記グラップル装置が前記搬器の鉛直下方の位置にある鉛直吊下状態において、前記グラップル装置が移動する方向を前記グラップル装置の前後方向とし、
前記グラップル装置の前後方向および鉛直方向に直交する方向を前記グラップル装置の左右方向として、
前記グラップル本体部および前記揺動ハンガー機構部は、前後方向に延びる連結軸部によって揺動自在に連結されており、
前記揺動ハンガー機構部には、前後方向に間隔をおいて前記滑車が一対設けられており、
前記ホールバックラインが取り付けられるホールバックライン取付部は、前記グラップル装置を左右方向から見て、前記連結軸部上であって、かつ前記一対の滑車の間に配置されている、
請求項1に記載のグラップル装置。
【請求項3】
前記ホールバックライン取付部は、前記グラップル装置を左右方向から見て、前記一対の滑車の間の中央部に配置されている、
請求項2に記載のグラップル装置。
【請求項4】
前記ホールバックライン取付部は、前記連結軸部の軸心まわりに回動自在に設けられている、
請求項3に記載のグラップル装置。
【請求項5】
前記揺動ハンガー機構部は、前記滑車のシーブの回転により発電を行うグラップル用発電機を有し、
前記グラップル本体部は、前記グラップルアーム部を開閉駆動させる油圧シリンダと、前記グラップル用発電機によって発電された電力を蓄電するグラップル用蓄電器と、を有し、
前記パワーユニットは、前記グラップル用発電機で発電された電力により作動する電動モータと、前記電動モータで駆動される油圧ポンプと、バルブとを有し、
前記パワーユニットにより前記油圧シリンダが駆動されるように構成されている、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のグラップル装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、架線集材システムに備えられたグラップル装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、木材の伐採を行う木材伐採地から木材の集材を行う木材集材地へ伐採された木材を搬送する架線集材システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1の架線集材システムは、エンドレスタイラー式として構成されている。具体的には、特許文献1の架線集材システムは、先柱側と元柱側の間に架け渡されたスカイラインと、スカイラインに沿って移動可能に取り付けられる搬器と、搬器からリフティングラインによって昇降自在に吊り下げられるグラップル装置と、架線集材機とを備えている。グラップル装置には、一対のリフティングライン用の滑車が取り付けられている。リフティングライン用の滑車には、リフティングラインが掛け渡されている。架線集材機には、リフティングラインの繰り出しと引き込みとを行うウインチと、エンドレスライン用のウインチと、ホールバックライン用のウインチが設けられている。エンドレスラインは、グラップル装置をスカイラインに沿って移動させるために設けられている。
【0004】
ホールバックラインは、架線集材機のウインチドラムから引き出されて、その端部がグラップル装置の側面に取り付けられている。ホールバックラインは、スカイラインから離れた位置に設けられたホールバックライン用の滑車に掛け渡されている。架線集材機がホールバックラインの繰り出しまたは引き込みを行うことにより、グラップル装置は、スカイラインの架け渡し方向(搬器の移動方向)に交差する横方向に移動することができる。この場合、ホールバックライン用ウインチのウインチドラムの駆動を、リフティングライン用ウインチのウインチドラムの駆動に同調して行うことによって、リフティングラインの張力が調整されるように構成されている。
【0005】
グラップル装置は、上側部分の本体部と、下側部分のアーム部とを備えている。アーム部には、開閉自在な一対のグラップルアーム、油圧シリンダ等が搭載されている。アーム部には、ホールバックラインの端部が連結されている。本体部の内部には、アーム部の油圧シリンダを駆動するためのパワーユニット、パワーユニットの電動モータに電力を供給する蓄電器、蓄電器を充電するための発電機等が搭載されている。また、本体部の上部には、上述の一対のリフティングライン用の滑車が設けられている。リフティングライン用の滑車は、グラップル装置を搬器から鉛直下方の位置に吊り下げた鉛直吊下状態においてその回転軸心方向が水平方向を向くように設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2020-75807号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、グラップル装置を上記の鉛直吊下状態として木材を運搬する場合、グラップル装置には、リフティングラインによる張力、およびグラップル装置自体に加わる重力が作用する。グラップル装置に加わる重力には、グラップル装置自体の重量および運搬される木材の重量等が寄与する。この状態では、リフティングラインは鉛直方向に延びており、グラップル装置も鉛直方向に向いている。言い換えると、リフティングラインの水平に対する傾斜角度とグラップル装置の姿勢は一致している。また、この状態では、リフティングライン用滑車の回転軸心方向が水平方向を向いており、リフティングライン用滑車のシーブ外周面にはリフティングラインが適正に沿った状態となっている。
【0008】
一方、ホールバックラインの引き込みによりグラップル装置をスカイラインに対して横方向に移動させた状態で木材を運搬する場合、グラップル装置には、リフティングラインによる張力、およびグラップル装置自体に加わる重力に加えて、ホールバックラインによる横方向の張力が作用する。このため、グラップル装置の姿勢は、リフティングラインによる張力、ホールバックラインによる張力、およびグラップル装置自体に加わる重力の作用の釣り合いにより変動する。
【0009】
ホールバックラインによる横方向の張力が作用している状態では、リフティングラインは斜め横方向に傾斜した状態となり、グラップル装置も斜めに傾斜した姿勢となる。しかしながら、グラップル装置には運搬する木材の重量等が下向きに加わるため、グラップル装置とリフティングラインは平行にならず、グラップル装置の姿勢がリフティングラインの傾斜角度よりも起立した姿勢となる場合がある。言い換えると、グラップル装置にホールバックラインの張力が加わった状態では、リフティングラインの水平に対する傾斜角度とグラップル装置の姿勢が一致しない状態になる場合がある。
【0010】
グラップル装置にホールバックラインの張力が作用して、リフティングラインの傾斜とグラップル装置の傾斜が一致しない状態になると、リフティングライン用滑車の回転軸心方向とリフティングラインが直交しない状態となる。そして、リフティングラインの傾斜とグラップル装置の傾斜の差異が増大した場合、リフティングライン用滑車のシーブ外周面にリフティングラインが適正に沿わなくなり、リフティングラインがグラップル装置に設けられているカバー類と干渉したり、リフティングラインがリフティングライン用滑車から脱索したりするおそれがあった。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
懸吊装置
2か月前
ユニパルス株式会社
吊具
9か月前
ユニパルス株式会社
吊具
5か月前
ユニパルス株式会社
吊具
9か月前
個人
吊りバケット装置
11か月前
ユニパルス株式会社
吊具装置
1日前
株式会社豊田自動織機
産業車両
12か月前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
7か月前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
11か月前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
7か月前
株式会社豊田自動織機
産業車両
8日前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
4か月前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
8か月前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
11か月前
ユニパルス株式会社
荷役助力装置
7か月前
株式会社ノセ技研
バケット
11か月前
株式会社日本キャリア工業
昇降機
3か月前
株式会社北川鉄工所
吊荷制御方法
8か月前
個人
建築部材の吊り上げ装置
1か月前
フジテック株式会社
エレベータ
10か月前
株式会社大林組
養生方法
2か月前
株式会社ニシキ
可変型吊り天秤
6か月前
フジテック株式会社
エレベータ
10か月前
フジテック株式会社
エレベータ
9か月前
大同特殊鋼株式会社
治具
7か月前
株式会社豊田自動織機
フォークリフト
4か月前
株式会社キトー
吊具
2か月前
ブラザー工業株式会社
架台
5か月前
ブラザー工業株式会社
架台
5か月前
白山工業株式会社
腕重量補償機構
1か月前
小野谷機工株式会社
ジャッキ装置
4か月前
株式会社タダノ
高所作業車
1か月前
ウエダ産業株式会社
鋼板保持装置
3か月前
フジテック株式会社
乗客搬送装置
9か月前
株式会社慧泉
搬送装置
4か月前
株式会社タダノ
クレーン装置
5か月前
続きを見る
他の特許を見る