TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024045849
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-03
出願番号2022150892
出願日2022-09-22
発明の名称変圧器の冷却装置のファンユニットの制御回路
出願人中国電力株式会社
代理人弁理士法人光陽国際特許事務所
主分類H01F 27/08 20060101AFI20240327BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】本発明はファンユニットの2段として選択された群の動作に対する信頼性を高め、ファンユニットの2段として選択された群の動作確認テストの容易化も図った変圧器の冷却装置のファンユニットの制御回路を提供する。
【解決手段】変圧器の周囲に複数のファンユニットが配置されて成る冷却装置で、複数のファンユニットは、予備用のファンユニットを除き、第1の群GP1から第3の群GP3までのいずれかに属し且つ第1の群GP1から第3の群GP3のそれぞれを切替部5、6、7により1段と2段とのいずれかに選択設定することができ、遮断器CB1が入のときに第1の群GP1から第3の群GP3のうちの1段として選択された群が運転され、第1の並列用遮断器CB2と第2の並列用遮断器CB3との双方が入のときに第1の群GP1から第3の群GP3のうちの2段として選択された群が運転される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1の発電機、第1の並列用遮断器、変圧器、遮断器を有する第1の配線と、第2の発電機、第2の並列用遮断器、変圧器、遮断器を有し、前記変圧器及び前記遮断器は前記第1の配線と共通する第2の配線とを備えると共に、前記変圧器の周囲に冷却装置の複数のファンユニットが配置されている発電施設に用いられ、
前記複数のファンユニットは、予備用のファンユニットを除き、第1から第3までの3つの群のいずれかに属しており、且つ、前記第1から第3までの3つの群のそれぞれを切替部により1段と2段とのいずれかに選択設定することができる変圧器の冷却装置のファンユニットの制御回路において、
前記遮断器が入のときに、前記複数のファンユニットの3つの群のうちの1段として選択された群が運転され、前記第1の並列用遮断器と前記第2の並列用遮断器との双方が入のときに、前記複数のファンユニットの3つの群のうちの2段として選択された群が運転されることを特徴とする変圧器の冷却装置のファンユニットの制御回路。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記ファンユニットの操作を自動に設定することができる開閉器を有する配電盤を備え、前記配電盤の開閉器が自動に設定された状態で、前記遮断器が入のときに、前記複数のファンユニットの3つの群のうちの1段として選択された群が運転され、前記第1の並列用遮断器と前記第2の並列用遮断器との双方が入のときに、前記複数のファンユニットの3つの群のうちの2段として選択された群が運転されることを特徴とする請求項1に記載の変圧器の冷却装置のファンユニットの制御回路。
【請求項3】
前記予備用のファンユニットを、前記切替部とは異なる切替部による切り替えで、前記複数のファンユニットの前記第1から第3までの3つの群のいずれかに加えることができることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の変圧器の冷却装置のファンユニットの制御回路。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、水力発電所等の所定の発電施設に用いられる主要変圧器等の変圧器を冷却するための冷却装置に関し、特に変圧器の周囲に設置された冷却装置が有する複数のファンユニットを制御する回路の改善に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
所定の発電施設では、例えば、水車発電機等の発電機と繋がった主要変圧器等の変圧器を冷却するために、特許文献1に示されるように、変圧器の周囲に複数の冷却用のファンユニットを有する冷却装置が設置されている。各ファンユニットは、一台の主要変圧器に対し8台から15台であり、そのうちの1台は予備用とされるのが一般的である。冷却装置の運転効率を高めるために、8台から15台のファンユニットを3群に分割して、これらの3つのファンユニットの群をそれぞれ1段と2段とに振り分けて運転する制御が行われる。
【0003】
そして、このような冷却装置が有する複数のファンユニットの制御にあたり、本件の図7に示されるように、配電盤500において、「遠方」を選択するための開閉器502と「直接」を選択するための開閉器503とを切り替える切替部501にて「遠方」が選択されていれば、ファンユニット操作の自動設定用の開閉器504、505が自動(入)に設定された状態で、遮断器CB(CB1、CB2、CB3のいずれか)が入になると、冷却装置の複数のファンユニットの第1のGP1、第2の群GP2、第3の群GP3のうち切替部506、507、508で1段として選択された群(例えば、第1の群GP1及び第2の群GP2)が運転される場合があった。そして、冷却装置のファンユニットの1段の運転がされても、変圧器の温度上昇を温度リレー509が検知した場合には、更に、切替部506、507、508で2段として選択された冷却装置の群(例えば、第3の群GP3)が運転される場合もあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭59-222910号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、温度リレーは素子不良による誤作動等による不調が生ずる場合があるので、本件の図7に示されるように温度リレー509を利用することによって、上記の2段として選択されたファンユニットの群に対する運転の制御への信頼性が低くなるという不具合が生ずる。そして、このような不調となった温度リレー509への対応は、当該温度リレー509が高価であるにもかかわらずその交換が一般的であるので、修理費用が高額化するという問題も生じてしまう。
【0006】
また、変圧器のファンユニットの制御回路において、ファンユニットの3つの群のうちの2段として選択された群の動作確認テストが求められる場合がある。この点、ファンユニットの3つの群のうちの2段として選択された群が動作する条件として、変圧器の温度上昇を温度リレーが検知することとした変圧器のファンユニットの制御回路では、変圧器の温度上昇を温度リレーで検知することを意図的に行うことは容易ではない。これにともない、実際の状態に合わせたかたちで、ファンユニットの3つの群のうちの2段として選択された群の動作テストを行うことも容易でなくなる。
【0007】
本発明は、上記課題を鑑みたもので、ファンユニットの2段として選択された群の動作に対する信頼性を高め、当該ファンユニットの2段として選択された群の動作確認テストの容易化も図ることができる変圧器の冷却装置のファンユニットの制御回路を提供することを主たる目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を達成するために、本発明の変圧器の冷却装置のファンユニットの制御回路は、第1の発電機、第1の並列用遮断器、変圧器、遮断器を有する第1の配線と、第2の発電機、第2の並列用遮断器、変圧器、遮断器を有し、前記変圧器及び前記遮断器は前記第1の配線と共通する第2の配線とを備えると共に、前記変圧器の周囲に冷却装置の複数のファンユニットが配置されている発電施設に用いられ、前記複数のファンユニットは、予備用のファンユニットを除き、第1から第3までの3つの群のいずれかに属しており、且つ、前記第1から第3までの3つの群のそれぞれを切替部により1段と2段とのいずれかに選択設定することができる変圧器の冷却装置のファンユニットの制御回路において、前記遮断器が入のときに、前記複数のファンユニットの3つの群のうちの1段として選択された群が運転され、前記第1の並列用遮断器と前記第2の並列用遮断器との双方が入のときに、前記複数のファンユニットの3つの群のうちの2段として選択された群が運転されることを特徴としている。発電機は、例えば、水車発電機である。これに伴い、発電施設は、例えば、水力発電所である。変圧器は、例えば、主要変圧器(主要変圧器について主変圧器と称する場合もある。)である。変圧器は、例えば、絶縁油が封入された油入変圧器である。冷却装置は、例えば、変圧器が油入変圧器の場合に、絶縁油を変圧器から冷却装置のファンユニットに送って、ファンユニットのファンで冷却した後、変圧器に戻すものとなっている。
【0009】
このように、複数のファンユニットの第1から第3までの3つの群のうちの1段として選択された群の運転は遮断器が入であることを条件とされ、複数のファンユニットの第1から第3までの3つの群のうちの2段として選択された群の運転は第1の並列用遮断器と第2の並列用遮断器との双方が入であることを条件とされて、変圧器の温度上昇を温度リレーで検知することが条件とされていない。
【0010】
そして、本発明の変圧器の冷却装置のファンユニットの制御回路では、前記ファンユニットの操作を自動に設定することができる開閉器を有する配電盤を備え、前記配電盤の開閉器が自動に設定された状態で、前記遮断器が入のときに、前記複数のファンユニットの3つの群のうちの1段として選択された群が運転され、前記第1の並列用遮断器と前記第2の並列用遮断器との双方が入のときに、前記複数のファンユニットの3つの群のうちの2段として選択された群が運転されることを特徴としている(請求項2)。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

中国電力株式会社
ボイラ制御装置、プログラム、ボイラ制御方法
10日前
ローム株式会社
半導体装置
1か月前
エイブリック株式会社
半導体装置
1か月前
株式会社GSユアサ
蓄電素子
17日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
1か月前
三菱電機株式会社
回路遮断器
26日前
株式会社GSユアサ
蓄電設備
1か月前
東京パーツ工業株式会社
コイル装置
18日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
1か月前
KOA株式会社
電子部品
1か月前
株式会社村田製作所
コイル部品
1か月前
株式会社村田製作所
コイル部品
1か月前
株式会社村田製作所
コイル部品
1か月前
キヤノン株式会社
液滴吐出装置
16日前
NTN株式会社
圧粉磁心
16日前
三菱電機株式会社
半導体ウエハ
1か月前
シャープ株式会社
通信装置
26日前
ローム株式会社
半導体装置
25日前
太陽社電気株式会社
チップ抵抗器
10日前
住友電気工業株式会社
半導体装置
23日前
トヨタ紡織株式会社
加湿器
16日前
ヒロセ電機株式会社
同軸端子
24日前
三菱電機株式会社
半導体装置
24日前
株式会社村田製作所
インダクタ部品
2日前
株式会社村田製作所
インダクタ部品
4日前
株式会社村田製作所
インダクタ部品
2日前
富士電機株式会社
半導体装置
11日前
日本航空電子工業株式会社
コネクタ
4日前
三菱電機株式会社
半導体装置
16日前
富士電機株式会社
半導体装置
10日前
株式会社東芝
半導体装置
26日前
日本航空電子工業株式会社
コネクタ
1か月前
TDK株式会社
電子部品
1か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
半導体装置
16日前
TDK株式会社
電子部品
1か月前
TDK株式会社
電子部品
24日前
続きを見る