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公開番号2024062091
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-09
出願番号2022169867
出願日2022-10-24
発明の名称インダクタ部品
出願人株式会社村田製作所
代理人個人
主分類H01F 17/00 20060101AFI20240430BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】インダクタ部品においてQ値の低下を抑制し、インダクタンス値の向上を図る。
【解決手段】インダクタ部品10は、素体11とインダクタ配線30とを備えている。素体11の外面のうち特定の1つの面を第1主面11A、第1主面11Aに垂直な面の1つを第1端面11C、第1主面11A及び第1端面11Cのいずれにも垂直な面の1つを底面11Eとする。インダクタ配線30は、巻き回し部分30Aを有している。巻き回し部分30Aは、上辺部分301、下辺部分302、第1側辺部分304Aを有している。第1側辺部分304Aは、下辺部分302における第1端面11C側の端から、第1端面11Cに垂直な方向において上辺部分301における第1端面11C側の端と同一位置まで直線状に延びている。第1側辺部分304Aは、その少なくとも一部は、上辺部分301における第1端面11C側の端に対して第1端面11C側に位置している。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
6つの外面を有する直方体状の素体と、
前記素体の内部で延びているインダクタ配線と、
を備え、
前記素体は、前記インダクタ配線の第1端に接続している第1電極と、前記インダクタ配線の第2端に接続している第2電極と、を有し、
前記素体の6つの外面のうち、
特定の1つの面を主面とし、
前記主面に垂直な面の1つを端面とし、
前記主面及び前記端面のいずれにも垂直な面の1つを底面とし、
前記底面に平行な面を天面としたとき、
前記第1電極は、前記端面から前記底面にかけての領域で前記素体の外部に露出しており、
前記インダクタ配線は、前記主面に垂直な方向から視て、前記インダクタ配線同士が重なり合った環状の巻き回し部分を有し、
前記巻き回し部分は、
前記天面と平行な部分のうち、最も前記天面に近い上辺部分と、
最も前記底面に近い箇所から、前記端面に垂直な方向において前記上辺部分における前記端面側の端と同一位置まで延びる下辺部分と、
前記下辺部分における前記端面側の端と前記上辺部分における前記端面側の端とを繋ぐ側辺部分と、を有し、
前記側辺部分の少なくとも一部は、前記上辺部分における前記端面側の端に対して前記端面側に位置している
インダクタ部品。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記側辺部分の全体が、前記上辺部分における前記端面側の端に対して前記端面側に位置している
請求項1に記載のインダクタ部品。
【請求項3】
前記側辺部分は、前記端面に向かって凸となる円弧状に延びている
請求項2に記載のインダクタ部品。
【請求項4】
前記側辺部分は、前記下辺部分における前記端面側の端から前記端面側且つ前記天面側へと斜めに直線状に延びる第1部分と、前記第1部分における前記端面側の端から前記上辺部分における前記端面側の端へと直線状に延びる第2部分と、を有する
請求項2に記載のインダクタ部品。
【請求項5】
前記側辺部分のうちの前記端面との距離が最も近い箇所は、前記第1電極における前記天面側の端に対して前記天面側に位置している
請求項1に記載のインダクタ部品。
【請求項6】
前記巻き回し部分は、一定の線幅で延びる配線本体と、前記配線本体の縁から突出する突起部分と、を有している
請求項1に記載のインダクタ部品。
【請求項7】
前記突起部分は、前記巻き回し部分の外周側から突出している
請求項6に記載のインダクタ部品。
【請求項8】
前記下辺部分は、前記底面に最も近い箇所で前記底面と平行に延びる部分を有する
請求項1に記載のインダクタ部品。
【請求項9】
前記素体の6つの外面のうち、前記端面に平行な面を第2端面とし、
前記下辺部分は、前記底面に最も近い箇所まで前記底面側且つ前記第2端面側に斜めに延びる第1部分と、前記第1部分における前記底面側の端から前記天面側且つ前記第2端面側に延びる第2部分と、を有する
請求項1に記載のインダクタ部品。
【請求項10】
前記下辺部分は、前記端面側の端から前記底面に最も近い箇所に向かって曲線状に延びる部分を有する
請求項1に記載のインダクタ部品。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インダクタ部品に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1のインダクタ部品は、6つの外面を有する直方体状の素体を備えている。素体の6つの外面のうちの1つは、インダクタ部品を基板などに実装するときに、基板と向かい合う底面である。そして、素体は、残りの5つの外面として、底面に垂直な第1主面と、第1主面に平行な第2主面と、実装面に垂直であり、第1主面及び第2主面を繋ぐ第1端面と、第1端面に平行な第2端面と、底面に平行な天面と、を備えている。また、素体は、第1電極及び第2電極を備えている。第1電極は、第1端面から底面にかけての領域で素体の外部に露出している。第2電極は、第2端面から底面にかけての領域で素体の外部に露出している。
【0003】
また、インダクタ部品は、インダクタ配線を備えている。インダクタ配線は、素体の内部に位置している。インダクタ配線は、第1主面に垂直な仮想直線を中心として巻き回されている。インダクタ配線の第1端は、第1電極に接続している。また、インダクタ配線の第2端は、第2電極に接続している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-73536号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のようなインダクタ部品において、インダクタ部品の巻き回しの径を大きくすることで、インダクタンス値の向上等が期待できる。その一方で、インダクタ部品の巻き回しの径を大きくすると、インダクタ配線と各電極との間の距離が小さくなる。そのため、インダクタ配線と各電極との間で浮遊容量が発生しやすくなる。浮遊容量が発生すると、インダクタ部品の品質係数、いわゆるQ値が悪化する。したがって、Q値の悪化を最小限に留めつつインダクタンス値の向上が可能な、インダクタ配線の設計が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明は、6つの外面を有する直方体状の素体と、前記素体の内部で延びているインダクタ配線と、を備え、前記素体は、前記インダクタ配線の第1端に接続している第1電極と、前記インダクタ配線の第2端に接続している第2電極と、を有し、前記素体の6つの外面のうち、特定の1つの面を主面とし、前記主面に垂直な面の1つを端面とし、前記主面及び前記端面のいずれにも垂直な面の1つを底面とし、前記底面に平行な面を天面としたとき、前記第1電極は、前記端面から前記底面にかけての領域で前記素体の外部に露出しており、前記インダクタ配線は、前記主面に垂直な方向から視て、前記インダクタ配線同士が重なり合った環状の巻き回し部分を有し、前記巻き回し部分は、前記天面と平行な部分のうち、最も前記天面に近い上辺部分と、最も前記底面に近い箇所から、前記端面に垂直な方向において前記上辺部分における前記端面側の端と同一位置まで延びる下辺部分と、前記下辺部分における前記端面側の端と前記上辺部分における前記端面側の端とを繋ぐ側辺部分と、を有し、前記側辺部分の少なくとも一部は、前記上辺部分における前記端面側の端に対して前記端面側に位置しているインダクタ部品である。
【0007】
上記構成によれば、側辺部分が端面と平行な構成に比較して、インダクタ配線の巻き回しの径が大きい。したがって、上記構成によれば、インダクタンス値の向上が期待できる。また、側辺部分は、上辺部分と接続しているため、主面において比較的に天面の近くに位置する。そのため、側辺部分は、端面から底面にかけての領域に位置する第1電極と、底面に垂直な方向において、重複しにくい。すなわち、上記構成では、電極と重複しにくい側辺部分において、インダクタ配線の巻き回し径が拡大されている。これらのことから、上記構成によれば、Q値の低下を抑制しながら、インダクタンス値の向上が実現できる。
【0008】
また、上記課題を解決するため、本発明は、6つの外面を有する直方体状の素体と、前記素体の内部で延びているインダクタ配線と、を備え、前記素体は、前記インダクタ配線の第1端に接続している第1電極と、前記インダクタ配線の第2端に接続している第2電極と、を有し、前記素体の6つの外面のうち、特定の1つの面を主面とし、前記主面に垂直な面の1つを第1端面とし、前記第1端面に平行な面を第2端面とし、前記主面及び前記第1端面のいずれにも垂直な面の1つを底面とし、前記底面に平行な面を天面としたとき、前記第1電極は、前記底面で前記素体の外部に露出しており、前記第2電極は、前記底面のうち前記第1電極に対して前記第2端面側に離れた箇所で、前記素体の外部に露出しており、前記インダクタ配線は、前記主面に垂直な方向から視て、前記インダクタ配線同士が重なり合った環状の巻き回し部分を有し、前記巻き回し部分は、前記天面と平行な部分のうち、最も前記天面に近い上辺部分と、最も前記底面に近い箇所を含む下辺部分と、を有し、前記下辺部分は、前記底面に最も近い箇所まで前記底面側且つ前記第2端面側に斜めに直線状に延びる第1部分と、前記第1部分における前記底面側の端から前記天面側且つ前記第2端面側に斜めに直線状に延びる第2部分と、を有するインダクタ部品である。
【0009】
上記構成によれば、下辺部分が底面と平行な構成に比較して、インダクタ配線の巻き回しの径が大きい。したがって、上記構成によれば、インダクタンス値の向上が期待できる。また、第2電極は、底面のうちの第1電極と離間して位置している。下辺部分は、その離間したスペースに配置できる。すなわち、下辺部分は、第1電極及び第2電極と、第1端面に垂直な方向において、重複しにくい。すなわち、上記構成では、電極と重複しにくい下辺部分において、インダクタ配線の巻き回し径が拡大されている。これらのことから、上記構成によれば、Q値の低下を抑制しながら、インダクタンス値の向上が実現できる。
【発明の効果】
【0010】
インダクタ部品において、Q値の低下を抑制しながら、インダクタンス値の向上を実現できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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