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公開番号2024045412
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2024015432,2019159161
出願日2024-02-05,2019-08-31
発明の名称防災支援システム
出願人ホーチキ株式会社
代理人個人,個人
主分類G08B 25/10 20060101AFI20240326BHJP(信号)
要約【課題】火災感知器で火災の前兆現象を捉え、携帯端末との連携により迅速、且つ、適切な対処を可能とする防災支援システムを提供する。
【解決手段】防災支援システムは、火災報知設備10-1の受信機12に信号線14を介して接続された火災感知器16と、関係者が携帯し、インターネット26を介して支援装置に接続可能な携帯電話端末20-1、20-2とが、火災報知設備10-1及びその周辺を通信エリアとする近距離ネットワークを介して接続される。火災感知器16は、火災予兆と判定したときに、近距離ネットワークを介して火災報知設備10-1及びその周辺に位置する携帯電話端末20-1、20-2に支援起動信号を送信し、所定の防災支援情報を読み出して表示させる。支援装置は、受信機の点検時にインターネット26及び近距離ネットワークを介して火災感知器16から火災信号を受信したときに受信機として機能する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
防火対象物に設置された火災報知設備の受信機に信号線を介して接続された火災感知器と、前記防火対象物の関係者が携帯する携帯端末とが、少なくとも前記火災報知設備及びその周辺を通信エリアとする近距離ネットワークを介して接続され、
前記火災感知器は、火災と判定したときに前記信号線を介して前記受信機へ火災信号を送信し、前記火災と判定する前の火災予兆と判定したときに前記近距離ネットワークを介して前記火災報知設備及びその周辺に位置する前記携帯端末へ支援起動信号を送信し、
前記携帯端末は、予め、広域ネットワークを介して接続される支援装置から防災支援情報を取得して記憶するとともに、前記火災感知器から前記支援起動信号を受信したときに所定の防災支援情報を読み出して表示し、
前記支援装置は、前記受信機の点検時に前記広域ネットワーク及び前記近距離ネットワークを介して前記火災感知器から前記火災信号を受信したときに前記受信機として機能することを特徴とする火災報知設備の防災支援システム。
続きを表示（約 760 文字）【請求項２】
防火対象物に設置された火災報知設備の受信機に信号線を介して接続された火災感知器と、前記防火対象物の関係者が携帯し、広域ネットワークに接続可能な携帯端末とが、少なくとも前記火災報知設備及びその周辺を通信エリアとする近距離ネットワークを介して接続され、
前記受信機は、前記火災感知器から受信した検出値を前記近距離ネットワーク及び前記広域ネットワークを介して接続される支援装置に送信し、
前記支援装置は、前記検出値に基づき火災予兆と判定したときに前記広域ネットワーク及び前記近距離ネットワークを介して前記火災報知設備及びその周辺に位置する前記携帯端末へ支援起動信号を送信し、
前記携帯端末は、前記支援装置から前記支援起動信号を受信したときに所定の防災支援情報を読み出して表示することを特徴とする火災報知設備の防災支援システム。
【請求項３】
防火対象物に設置された火災報知設備の受信機に信号線を介して接続された火災感知器と、前記防火対象物の関係者が携帯し、広域ネットワークに接続可能な携帯端末とが、少なくとも前記火災報知設備及びその周辺を通信エリアとする近距離ネットワークを介して接続され、
前記火災感知器は、検出値を前記近距離ネットワーク及び前記広域ネットワークを介して接続される支援装置に送信し、
前記支援装置は、前記検出値に基づき火災予兆と判定したときに前記広域ネットワーク及び前記近距離ネットワークを介して前記火災報知設備及びその周辺に位置する前記携帯端末へ支援起動信号を送信し、
前記携帯端末は、前記支援装置から前記支援起動信号を受信したときに所定の防災支援情報を読み出して表示することを特徴とする火災報知設備の防災支援システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、携帯端末と連携して火災報知設備を支援する防災支援システムに関する。
続きを表示（約 2,200 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、火災報知設備、支援サーバ、及び携帯電話等のモバイル端末を、インターネットを介して連携させることで、監視員の機動性に影響を与えず、またモバイル端末のカメラ装置を用い、現場の状況を画像で示し、緊急連絡先に通報することができるようにしたシステムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１３－０８９０７６公報
特開２０１７－１１７４７２公報
特開２００８－２３４５３３公報
特開２０１８－１０６３２６公報
特開２０１８－０８８１０５公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、火災報知設備にあっては、火災感知器で例えば煙濃度が所定の火災判定濃度に達したときに火災信号を受信機に送信して蓄積動作を開始し、所定の蓄積条件を充足したときに火災と判定しているが、火災と判定する前には、例えば燻焼火災のように煙濃度が徐々に増加するといった火災の前兆現象が見られ、この火災の前兆現象が火災と判定する前に分かれば、火災であった場合と非火災であった場合の対処を迅速且つ適切に行うことが可能となる。
【０００５】
本発明は、火災感知器で火災の前兆現象を捉え、火災感知器と防火対象物の関係者が携帯する携帯端末との連携により迅速且つ適切な対処を可能とする防災支援システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
（第１発明）
本発明は、防災支援システムであって、
防火対象物に設置された火災報知設備の受信機に信号線を介して接続された火災感知器と、防火対象物の関係者が携帯する携帯端末とが、少なくとも火災報知設備及びその周辺を通信エリアとする近距離ネットワークを介して接続され、
火災感知器は、火災と判定したときに信号線を介して受信機へ火災信号を送信し、火災と判定する前の火災予兆と判定したときに、近距離ネットワークを介して火災報知設備及びその周辺に位置する携帯端末へ支援起動信号を送信し、
携帯端末は、予め、広域ネットワークを介して接続される支援装置から防災支援情報を取得して記憶するとともに、火災感知器から支援起動信号を受信したときに所定の防災支援情報を読み出して表示し、
支援装置は、受信機の点検時に広域ネットワーク及び近距離ネットワークを介して火災感知器から火災信号を受信したときに受信機として機能することを特徴とする。
【０００７】
ここで、火災予兆とは、火災に至る可能性の高い前兆現象であり、火災に至る可能性のない調理による煙や水蒸気、喫煙による煙等の非火災要因による前兆現象も含まれる。
【０００８】
（第２発明）
本発明は、防災支援システムであって、
防火対象物に設置された火災報知設備の受信機に信号線を介して接続された火災感知器と、防火対象物の関係者が携帯し、広域ネットワークに接続可能な携帯端末とが、少なくとも火災報知設備及びその周辺を通信エリアとする近距離ネットワークを介して接続され、
受信機は、火災感知器から受信した検出値を近距離ネットワーク及び広域ネットワークを介して接続される支援装置に送信し、
支援装置は、検出値に基づき火災予兆と判定したときに広域ネットワーク及び近距離ネットワークを介して火災報知設備及びその周辺に位置する携帯端末へ支援起動信号を送信し、
携帯端末は、支援装置から支援起動信号を受信したときに所定の防災支援情報を読み出して表示することを特徴とする。
【０００９】
（第３発明）
本発明は、防災支援システムであって、
防火対象物に設置された火災報知設備の受信機に信号線を介して接続された火災感知器と、防火対象物の関係者が携帯し、広域ネットワークに接続可能な携帯端末とが、少なくとも火災報知設備及びその周辺を通信エリアとする近距離ネットワークを介して接続され、
火災感知器は、検出値を近距離ネットワーク及び広域ネットワークを介して接続される支援装置に送信し、
支援装置は、検出値に基づき火災予兆と判定したときに広域ネットワーク及び近距離ネットワークを介して火災報知設備及びその周辺に位置する携帯端末へ支援起動信号を送信し、
携帯端末は、支援装置から支援起動信号を受信したときに所定の防災支援情報を読み出して表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【００１０】
（防災支援システムの効果）
本発明の防災支援システムによれば、火災感知器で火災予兆と判定されると、近距離ネットワークを介して火災報知設備およびその周辺に位置する防火対象物の関係者が携帯する携帯端末に支援起動信号を送信して防災支援情報を表示させることができ、火災報知設備又はその周辺にいる関係者は火災検知器で判定された火災予兆を知って現場確認を含む対処を火災の前兆現象の段階で適切に行うことができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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