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公開番号
2024045015
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-04-02
出願番号
2023126777
出願日
2023-08-03
発明の名称
ポリマー化合物の分解方法、分解性接着剤組成物及びそれを用いてなる接合体の分離方法、分解性塗料組成物及びそれを用いてなる塗膜の除去方法、並びに繊維強化プラスチックに含まれる繊維を回収する方法
出願人
学校法人神奈川大学
代理人
個人
主分類
C08J
11/16 20060101AFI20240326BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】反応性ガスを用いた乾式処理によりポリ(ジアシルヒドラジン)を分解する方法、及びそれを用いたポリ(ジアシルヒドラジン)のさらなる応用手段を提供すること。
【解決手段】下記化学式(1)で表す2価の基を備えたポリマー化合物、すなわちポリ(ジアシルヒドラジン)に窒素酸化物と接触させることにより、このポリマー化合物を分解及び低分子量化させればよい。このとき用いられる窒素酸化物は気体なので、この分解方法は乾式処理となる。なお、上記化学式(1)において、波線を付した結合は、他の原子への結合手を表す。
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特許請求の範囲
【請求項1】
下記化学式(1)で表す2価の基を備えたポリマー化合物に窒素酸化物を接触させる工程を含むことを特徴とするポリマー化合物の分解方法。
TIFF
2024045015000019.tif
18
154
(上記化学式(1)において、波線を付した結合は、他の原子への結合手を表す。)
続きを表示(約 870 文字)
【請求項2】
前記ポリマー化合物が、エポキシ樹脂の硬化物、ビニルポリマーの架橋体及びポリウレタンからなる群より選択される少なくとも1つである請求項1記載のポリマー化合物の分解方法。
【請求項3】
下記化学式(1)で表す2価の基を備えたポリマー化合物を含むことを特徴とし、窒素酸化物と接触させることで分解することを特徴とする分解性接着剤組成物。
TIFF
2024045015000020.tif
18
154
(上記化学式(1)において、波線を付した結合は、他の原子への結合手を表す。)
【請求項4】
請求項3記載の分解性接着剤組成物の硬化物により接着されている接合体において、前記硬化物に窒素酸化物を接触させることを特徴とする接合体の分離方法。
【請求項5】
下記化学式(1)で表す2価の基を備えたポリマー化合物を含むことを特徴とし、窒素酸化物と接触させることで分解することを特徴とする分解性塗料組成物。
TIFF
2024045015000021.tif
18
154
(上記化学式(1)において、波線を付した結合は、他の原子への結合手を表す。)
【請求項6】
請求項5記載の分解性塗料組成物により形成された塗膜を備えた塗装面に窒素酸化物を接触させることを特徴とする塗装面からの塗膜の除去方法。
【請求項7】
下記化学式(1)で表す2価の基を備えたポリマー化合物をマトリクスとして含む繊維強化プラスチックに窒素酸化物を接触させることで前記マトリクスを分解させ、前記繊維強化プラスチックに含まれている繊維を分離回収することを特徴とする繊維強化プラスチックに含まれる繊維を回収する方法。
TIFF
2024045015000022.tif
18
154
(上記化学式(1)において、波線を付した結合は、他の原子への結合手を表す。)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリマー化合物の分解方法、分解性接着剤組成物及びその接合体の分離方法、分解性塗料組成物及びその塗膜の除去方法、並びに繊維強化プラスチックに含まれる繊維を回収する方法に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、環境保護の観点等から、廃棄しても自然に分解されるような、生分解性高分子や光分解性高分子に代表される分解性高分子材料の開発が盛んに行われている。しかし、生分解性高分子や光分解性高分子は、通常の使用環境において経時的な劣化を伴うことが問題となっている。
【0003】
このため、使用時に経時的に劣化することなく、廃棄時に速やかに分解可能なポリマー化合物が求められており、廃棄時に酸化剤により容易に分解可能な高分子化合物として、ジカルボン酸又はその反応性誘導体(酸クロライドや活性エステル誘導体)と、ヒドラジン又はジカルボン酸のジヒドラジドとを重縮合させて得られるポリ(ジアシルヒドラジン)が数例提案されている(例えば、特許文献1、2を参照)。
【0004】
このポリ(ジアシルヒドラジン)は、上記のように酸化剤により容易に分解することができるので、プラスチック製品の廃棄物問題を解消し得るばかりでなく、例えば、これを接着剤組成物に応用すれば、酸化剤を用いることで容易に接合状態を解除することのできる接着剤組成物になるし、塗料組成物に応用すれば、酸化剤を用いることで容易に塗膜を剥離することのできる塗料組成物になると期待される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2006-022315号公報
特開2011-052075号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のように、ポリ(ジアシルヒドラジン)が酸化剤で容易に分解される特性を応用することで、様々な製品展開が期待される。ところで、上記特許文献にもある通り、ポリ(ジアシルヒドラジン)は、酸素分子のようなラジカル性の酸化剤では分解されない一方で、次亜塩素酸ナトリウムのような酸化剤で容易に分解される性質がある。このような酸化剤の多くは水溶液の状態で酸化作用を発現するものであり、ゆえに、ポリ(ジアシルヒドラジン)を酸化剤で分解しようとすると、その水溶液を用いた湿式での処理を行わなければならない。しかしながら、ポリ(ジアシルヒドラジン)の応用製品の適用先が水の使用を嫌う場合も考えられる。そのため、上記のような湿式処理だけでなく、反応性ガスを用いた乾式処理でポリ(ジアシルヒドラジン)を分解する手段を提供できれば、その用途をさらに拡大できると考えられる。
【0007】
本発明は、以上の状況に鑑みてなされたものであり、反応性ガスを用いた乾式処理によりポリ(ジアシルヒドラジン)を分解する方法、及びそれを用いたポリ(ジアシルヒドラジン)のさらなる応用手段を提供することを目的とする。なお、本明細書において、ポリ(ジアシルヒドラジン)とは、下記化学式(1)で表す2価の基(ジアシルヒドラジン構造)を複数備えた化合物を表すものとし、必ずしも下記化学式(1)で表す2価の基を繰り返し構造として含む化合物のみを意味するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、以上の課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、下記化学式(1)で表す2価の基を備えたポリマー化合物、すなわちポリ(ジアシルヒドラジン)を窒素酸化物と接触させることで容易に分解されることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的には、本発明は、以下のようなものを提供する。
【0009】
(1)本発明は、下記化学式(1)で表す2価の基を備えたポリマー化合物に窒素酸化物を接触させる工程を含むことを特徴とするポリマー化合物の分解方法である。
TIFF
2024045015000001.tif
18
154
(上記化学式(1)において、波線を付した結合は、他の原子への結合手を表す。)
【0010】
(2)また本発明は、上記ポリマー化合物が、エポキシ樹脂の硬化物、ビニルポリマーの架橋体及びポリウレタンからなる群より選択される少なくとも1つである(1)項記載のポリマー化合物の分解方法である。
(【0011】以降は省略されています)
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