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公開番号2024044103
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022149448
出願日2022-09-20
発明の名称積層ポリエステルフィルム
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B32B 27/36 20060101AFI20240326BHJP(積層体)
要約【課題】薄膜であっても、微細な凹凸構造を形成でき、フィルムの帯電をも抑えることができる積層ポリエステルフィルムを提供することにある。
【解決手段】ポリエステルフィルムと、前記ポリエステルフィルムの少なくとも片面に、樹脂組成物により形成された樹脂層とを備える積層ポリエステルフィルムであって、前記樹脂層の表面抵抗値が1×1013Ω/□以下であり、前記樹脂組成物が2種以上の樹脂を含み、前記2種以上の樹脂のうち少なくとも2種の樹脂が、HSP距離が5.0以上である、積層ポリエステルフィルムである。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリエステルフィルムと、前記ポリエステルフィルムの少なくとも片面に、樹脂組成物により形成された樹脂層とを備える積層ポリエステルフィルムであって、
前記樹脂層の表面抵抗値が1×10
13
Ω/□以下であり、
前記樹脂組成物が2種以上の樹脂を含み、
前記2種以上の樹脂のうち少なくとも2種の樹脂が、一方を第1の樹脂、他方を第2の樹脂とすると、下記式(1)の関係を満足する、積層ポリエステルフィルム。
HSP距離={4×(δd

-δd



+(δp

-δp



+(δh

-δh




0.5
≧5.0・・・(1)
(ただし、δd

、δp

及びδh

は、Hansen溶解度パラメーター[δd,δp,δh]において、それぞれ、前記第1の樹脂のδd、δp及びδhを表し、δd

、δp

及びδh

は、それぞれ、前記第2の樹脂のδd、δp及びδhを表す。なお、δh

≧δh

とする。)
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記2種以上の樹脂の合計含有量が、不揮発成分として50質量%以上である、請求項1に記載の積層ポリエステルフィルム。
【請求項3】
前記2種の樹脂における前記第1の樹脂の水素結合項δh

が、8.0MPa
0.5
以上である、請求項1又は2に記載の積層ポリエステルフィルム。
【請求項4】
前記2種の樹脂における前記第1の樹脂が、帯電防止剤である、請求項1又は2に記載の積層ポリエステルフィルム。
【請求項5】
前記2種以上の樹脂が、HSP距離が3.0以下の樹脂を含まない、請求項1又は2に記載の積層ポリエステルフィルム。
【請求項6】
前記2種以上の樹脂が、離型剤、バインダー樹脂及び架橋剤からなる群から選ばれる1種以上を含む、請求項1又は2に記載の積層ポリエステルフィルム。
【請求項7】
前記樹脂組成物が、架橋触媒を含む、請求項6に記載の積層ポリエステルフィルム。
【請求項8】
走査型プローブ顕微鏡で測定したときの前記樹脂層表面の算術平均粗さ(Ra)が、10nm以上である、請求項1又は2に記載の積層ポリエステルフィルム。
【請求項9】
走査型プローブ顕微鏡で測定したときの前記樹脂層表面の十点平均粗さ(Rzjis)が、28nm以上である、請求項1又は2に記載の積層ポリエステルフィルム。
【請求項10】
走査型プローブ顕微鏡で測定したときの前記樹脂層表面の切断レベル80%における粗さ曲線の負荷長さ率(Rmr(80))が85%以下である、請求項1又は2に記載の積層ポリエステルフィルム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層ポリエステルフィルムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
ポリエチレンテレフタレートフィルムやポリエチレンナフタレートフィルムに代表されるポリエステルフィルムは、機械的特性、寸法安定性、平坦性、耐熱性、耐薬品性、光学特性等に優れた特性を有し、コストパフォーマンスに優れるため、各種用途に使用されている。
【0003】
また、ポリエステルフィルムは、フィルム表面の平滑性を利用して、積層セラミックコンデンサのグリーンシートを成形するための離型フィルムや、層間絶縁樹脂離型用基材、ドライフィルムレジスト用基材など、各種用途に好適に用いられている。
【0004】
上記用途をはじめとする、優れた表面平滑性を有するシート成形用ポリエステルフィルムは、ロール状に巻き取った場合、シワがなく、ロール外観が良好であることが必要とされる。
しかしながら、表面平滑性を高くすると、滑り性が低下するとともに、ロール状に巻くときやロールから繰り出すときの空気抜けが悪くなるため、巻きずれやブロッキングが発生してハンドリング性が低下する。
とりわけ、近年、生産性向上に伴い、ポリエステルフィルムの薄膜長尺化がさらに進行する傾向にあり、より高度なレベルでのロール外観品質が要求される。
【0005】
そこで、ハンドリング性を確保するために、平滑面でない側(背面側)は、粒子の練り込みによって平滑面側に比べて粗く設計されることがある(例えば特許文献1)。また、特許文献2には、上記背面側として、海島構造により凹部が形成され、算術平均粗さ(Ra)が10~80nmである表面を有する背面樹脂層が開示されている。
【0006】
ところで、特許文献3及び4には、相分離による凹凸層を有する積層フィルムが開示されている。
【0007】
また、ポリエステルフィルムは、加工工程や製品の使用時の接触摩擦や剥離によって静電気が発生しやすく、特に表面平滑性が高いと静電気の発生が高まり、チリや小さなゴミが付着しやすい。そのため、工程内の汚染や異物の混入による加工欠点の懸念がある。また、加工時にはフィルム帯電に起因した二次加工層の加工ムラが発生する問題もある。そのため、異物混入や帯電を嫌う用途には、ポリエステルフィルム表面に帯電防止剤を塗布積層する方法などが提案されている(例えば特許文献5)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2015-33811号公報
特開2013-60555号公報
特開2013-10323号公報
特開2021-24177号公報
特開平7-26223号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1に開示されるような従来の粒子練り込み型フィルムの製法では、凹凸形成の制御が難しく、微細な凹凸構造の形成は困難であった。
また、特許文献2~4に開示のフィルムでは、微細な凹凸構造とは言い難かったり、凹凸を有する層が厚かったりするといった問題があった。
また、特許文献5に開示のフィルムでは、表面の帯電を抑えることはできるが、凹凸構造が得られず、ハンドリング性の向上は難しかった。
【0010】
より詳細には、微細な凹凸構造でなかった場合には、ロール状に巻き取る際にシワが入りやすくなり、ロール外観が損なわれる場合があった。
また、凹凸を有する層が厚い場合には、硬化収縮によるカール発生等によって平面性が損なわれる場合があり、ポリエステルフィルムの薄膜長尺化には不適な場合があった。
(【0011】以降は省略されています)

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