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公開番号2024044046
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022149359
出願日2022-09-20
発明の名称コイル装置
出願人TDK株式会社
代理人前田・鈴木国際特許弁理士法人
主分類H01F 27/29 20060101AFI20240326BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】実装信頼性の高いコイル装置を提供すること。
【解決手段】コイル装置1は、ワイヤ14を巻回してなる巻回部11と、巻回部11から引き出される引出部12aとを有するコイル10と、巻回部11が設けられる巻芯部21と、巻芯部21の軸芯に平行な第1方向の端部に形成された鍔部22aとを有するコア20と、少なくとも鍔部の第1面221に固定される端子具30aと、を有する。第1面221は、段差部23と、鍔部22aの第1方向に垂直な第2方向の一端と段差部23との間に位置する第1領域24と、鍔部22aの第2方向の他端と段差部23との間に位置し、第1領域24に対して凹んだ第2領域25とを有する。端子具30aは、第1領域24に配置され、基板に接続可能な実装部31と、第2領域25に配置され、引出部12aが接続される継線部32と、段差部23に配置され、実装部31と継線部32とに連続する連結部33とを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ワイヤを巻回してなる巻回部と、前記巻回部から引き出される引出部とを有するコイルと、
前記巻回部が設けられる巻芯部と、前記巻芯部の軸芯に平行な第1方向の端部に形成された鍔部とを有するコアと、
少なくとも前記鍔部の第1面に固定される端子具と、を有し、
前記第1面は、段差部と、前記鍔部の前記第1方向に垂直な第2方向の一端と前記段差部との間に位置する第1領域と、前記鍔部の前記第2方向の他端と前記段差部との間に位置し、前記第1領域に対して凹んだ第2領域とを有し、
前記端子具は、前記第1領域に配置され、基板に接続可能な実装部と、前記第2領域に配置され、前記引出部が接続される継線部と、前記段差部に配置され、前記実装部と前記継線部とに連続する連結部とを有するコイル装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記実装部の前記第2方向の長さは、前記継線部の前記第2方向の長さよりも長い請求項1に記載のコイル装置。
【請求項3】
前記実装部の前記第2方向の長さは、前記鍔部の前記第2方向の長さの1/2以上である請求項1または2に記載のコイル装置。
【請求項4】
前記実装部は、前記第2方向に沿って、前記段差部またはその近傍から前記鍔部の一端にかけて延在しており、
前記継線部は、前記第2方向に沿って、前記段差部またはその近傍から前記鍔部の他端にかけて延在している請求項1または2に記載のコイル装置。
【請求項5】
前記鍔部は、前記巻芯部の前記第1方向の一端に形成された第1鍔部と、前記巻芯部の前記第1方向の他端に形成された第2鍔部とからなり、
前記端子具は、第1端子具と第2端子具とからなり、
前記第1鍔部には、単一の前記第1端子具が固定され、
前記第2鍔部には、単一の前記第2端子具が固定される請求項1または2に記載のコイル装置。
【請求項6】
前記段差部は、第1段差部と第2段差部とを有し、
前記第1鍔部は、前記第1段差部を有し、
前記第2鍔部は、前記第2段差部を有し、
前記巻芯部の軸芯に対して、前記第1段差部と前記第2段差部とは、前記第2方向の反対側に位置する請求項5に記載のコイル装置。
【請求項7】
前記端子具の少なくとも一部は、接着層を介して、前記第1面に接続されている請求項1または2に記載のコイル装置。
【請求項8】
前記実装部は、前記接着層を介して、前記第1領域に接続されており、
前記継線部は、前記接着層を介して、前記第2領域には接続されておらず、
前記継線部と前記第2領域との間には、隙間が形成されている請求項7に記載のコイル装置。
【請求項9】
前記鍔部は、前記巻芯部が接続された内端面とは前記第1方向の反対側の外端面を有し、
前記端子具は、前記実装部に連続しており、前記外端面に配置される補助実装部を有する請求項1または2に記載のコイル装置。
【請求項10】
前記段差部は、前記第1領域および前記第2領域に対して傾斜しており、
前記連結部は、前記段差部に沿って、前記実装部および前記継線部に対して斜めに延在している請求項1または2に記載のコイル装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、端子具を有するコイル装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、コアの鍔部に端子具が設けられたコイル装置が知られている(特許文献1)。特許文献1のコイル装置において、端子具は、基板に接続可能な実装部と、コイルの引出部が接続される継線部とを有する。実装部は、例えばハンダなどの接続材を介して、基板に接続される。引出部は、例えばハンダやレーザ溶接などにより、継線部に接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-118272号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1のコイル装置のように、実装部と継線部とが近接している場合、継線部に引出部を接続するときに、継線部に加えられた熱(例えばハンダやレーザ溶接による熱)が実装部に及び得る。特に、小型のコイル装置では、実装部に過剰な熱が伝搬された場合、実装部と基板との間の接続信頼性が低下し、コイル装置の実装信頼性が低下するおそれがある。
【0005】
本開示は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、実装信頼性の高いコイル装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本開示のコイル装置は、
ワイヤを巻回してなる巻回部と、前記巻回部から引き出される引出部とを有するコイルと、
前記巻回部が設けられる巻芯部と、前記巻芯部の軸芯に平行な第1方向の端部に形成された鍔部とを有するコアと、
少なくとも前記鍔部の第1面に固定される端子具と、を有し、
前記第1面は、段差部と、前記鍔部の前記第1方向に垂直な第2方向の一端と前記段差部との間に位置する第1領域と、前記鍔部の前記第2方向の他端と前記段差部との間に位置し、前記第1領域に対して凹んだ第2領域とを有し、
前記端子具は、前記第1領域に配置され、基板に接続可能な実装部と、前記第2領域に配置され、前記引出部が接続される継線部と、前記段差部に配置され、前記実装部と前記継線部とに連続する連結部とを有する。
【0007】
本開示のコイル装置では、鍔部の第1面に段差部が形成されている。そして、端子具は、実装部と継線部とに加えて、段差部に配置され、実装部と継線部とに連続する連結部を有する。そのため、コイル装置を基板に実装するときに、例えば、連結部にフィレットを形成しつつ、接続材を介して、実装部さらには連結部を基板に接続することができる。これにより、実装部と基板との接続信頼性が向上し、実装信頼性の高いコイル装置を実現することができる。また、継線部に引出部を接続するときに、過剰な熱が実装部に及ぶことを、連結部によって阻止することができる。したがって、この点においても、実装部と基板との間の接続信頼性を向上させることができる。
【0008】
前記実装部の前記第2方向の長さは、前記継線部の前記第2方向の長さよりも長くてもよい。この場合、実装部の面積、ひいては実装部と基板との接合面積を確保しやすくなり、実装部と基板との間の接続信頼性を向上させることができる。
【0009】
前記実装部の前記第2方向の長さは、前記鍔部の前記第2方向の長さの1/2以上でもよい。この場合も、実装部の面積、ひいては実装部と基板との接合面積を確保しやすくなり、実装部と基板との間の接続信頼性を向上させることができる。また、実装部を基板に接続したときに、基板に対するコイル装置の安定性を向上させる(ぐらつきを防止する)ことができる。
【0010】
前記実装部は、前記第2方向に沿って、前記段差部またはその近傍から前記鍔部の一端にかけて延在しており、前記継線部は、前記第2方向に沿って、前記段差部またはその近傍から前記鍔部の他端にかけて延在していてもよい。この場合、実装部の面積、ひいては実装部と基板との接合面積を確保しやすくなり、実装部と基板との間の接続信頼性を向上させることができる。また、継線部の面積を確保しやすくなり、継線部に対する引出部の接続強度を向上させるとともに、継線部に対する引出部の接続位置の自由度を高めることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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